455話 10/26 オグマ来店
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カランカラン
「いらっしゃい。ああ、オグマか。どうだったんだ? 商業ギルドに行っていたんだろう?」
「おう、たっぷりと絞ってやったぜ。とりあえずは除湿器の方だな。中魔金貨5枚で買ってもらった。がっつりと取ってやったぜ。1割って約束だからな。小魔金貨5枚で良いんだろう? 馬鹿みたいに値段を上げてやったからな。貴族にはそれ以上で売れるって事で納得はしてくれたが。それに、どうせ他の都市にも売りに行くんだろう? これでも少ねえほうだな」
「流石に魔道具は高く売れるな。貴族からその50倍は稼げるだろうから、平民に回すときはもう少しどころの話ではなく安くできるな。技術的にはどんなところで落ち着きそうだ?」
「そうさな。最低でも中金貨2枚って所だろ。冒険者クランでも上位の所は揃えられるだろうが、中位ではちょいと厳しい。少なくとも、タイフーンウルフかレッドフレイムベアを狙っている所じゃないと出せない金額だろうな。そもそも平民は銀貨で生活しているんだから、この手の魔道具は金が圧倒的に足りねえ。仕方がないんだがよ」
「そうか。平民でも使えるとありがたかったんだがな。魔石を2種類使う上に、色々と工夫をしないといけないみたいだからな。その辺は詳しくないんだが」
「消耗品だけでも魔石は2属性、側を作るのにも6つくらいの魔石は使うからな。それを加工するのにもある程度の技術は必要だ。安売りは出来ねえ。価値の無えものを作っている訳じゃないからな。必需品でもないからどうしても高くなる。贅沢品の類なんだ。そりゃあ、少しばかりは我慢してもらわねえとな」
「安ければ個人用としても欲しかったんだが、これはクーラーを待った方が賢いかもな。そっちも値段が凄いことにはなるんだろうが。何とか費用を押さえたいとは思うんだが、まあ、無理だろうな。闇属性の魔石も高騰するだろうし」
「成功すればの話だがな。そっちは完全に成功するとは言えねえ。闇属性の魔石の加工法から色々と見直さないといけない所が出てくるからな。簡単に出来ましたとはいかねえな。最低でも1年は欲しい。運が良ければその位で出来るだろう。運が悪くても5年でケリを付けたい所ではあるんだがな。マジックバッグは、正直解らん。俺が死ぬまでにものに出来れば良いんだが」
「5年か。まあ妥当なラインだろう。それ以上はかけてられないと言ったところか。それに、商品として出すんだ。除湿器の直ぐに出してもあまり意味がない。5年くらいの年数が開いている方が良いだろう。それは商業ギルドとの話にもなるんだろうが」
「除湿器は空気中に水が無いと意味がないって言ってたよな? でもクーラーは違う。こっちは特別な何かは必要ない。それが大きな所だな。ここよりも暑い所で、水が少ない所もあるんだろう? そっちの貴族には馬鹿みたいな値段で売れるだろうからな。商業ギルドとしては利益が確保できないって事は無いだろう。それはガブリエルも解っているんだろうが、まずもって、火属性の魔石と闇属性の魔石を定期的に確保できることが重要なんだぜ? そんなところは少ない。ここみたいに光属性以外の魔石が手に入る所は少ないだろう」
「それもあるな。闇属性の多くはアンデッド関連だからな。他の闇属性の魔物もいるにはいるが、洞窟系の所が無いと無理な所しか知らない。ケイブバットが闇属性だったはずだが、洞窟があるという事は、山が無いと普通はないからな。山だと、ゴーレムなんかがいて、鉱山になっていることが多いとは思うが、闇属性の魔石が貴重になったら、鉱山も変わるかもしれないな」
「金属は必須だから、絶対に冒険者業が無くなる事は無いんだろうけどよ。そこの都市も発展するかもしれねえな。ここみたいにアンデッドが出てくる所もあるんだろうが、どの位あるのか解らないからな。とりあえずは、この資金を使って闇属性の魔石を確保するが、どの位の魔石を消費するのかだよな。在庫はどのくらいあるのか。普通は使わないから、残っているとは思うんだがよ。他の都市や町に売っていたら解らねえからな」
「闇属性の魔石なら近々手に入るぞ。後1週間も後にはアンデッドの季節が来るらしいからな。そこで闇属性の魔石が沢山取れる筈だ。ここ最近は無かったって話だから、もしかすると大きいかもしれないぞ。何処までアンデッドが出てくるのかは知らないが、闇属性の魔石は沢山手に入るだろうな。それについては間違いない筈だよ」
「お、丁度いいな。良い感じに仕入れられそうじゃねえか。でもまずは幾つか買っておかないとな。その後に大量に仕入れれば良いんだからよ。弟子連中には除湿器を作らせないといけないからな。おっと忘れる所だったぜ。水生成機な、あれはもっと高く買い取ってもらったぞ。中魔金貨8枚で買い取ってもらったぜ。金額は先払いしてたが、それ以上は要らないって言っていたが、本当に良いんだな? 割とがっつりと貰っちまったからな。出せと言われたら出すぞ」
「いや、あれについてはあれで納得しているから良い。それよりもそっちの方は中位のクランでも買えるくらいの値段にしてやってくれ。除湿器よりは必需品になるだろうからな。なるべく安く流通させて欲しい所ではあるんだよ。水を作れるってのは、大規模な集団にとってはもの凄い事になるからな」
「それについては商業ギルドでも話をしてきた。まずは軍に高く売りつける。貴族が買うんだから当然だが、値段は正気を失うのかってくらい高値を設定している。その2年後くらいに冒険者用として売り出す予定だ。中位のギルドなら何とか買えるだろうって値段にすると、小金貨1枚程度って事になるんだがよ。それなら出せない事も無いだろうとは思うぜ? 除湿器を作った方が金になるってわかるが、そっちは需要が少ないからな。需要が高い水生成機が安いのは、仕方がねえよな。どう考えても除湿器よりも難しいんだが」
「冒険者用に作るんだから、仕方がないだろう。高すぎても買えないんだ。売れる値段にしておくべきだな。こっちは必需品でもあるんだ。値段こそ安いかもしれないが、確実に売れることを考えたら、まあいいんじゃないか? 除湿器は売れない可能性もあるだろう? クランでも我慢しておけば大丈夫だと思う人も多いだろうからな。今まで我慢してきたことの延長だから、我慢しろと上が言ったら、聞かざるを得ないだろうさ」
「まあなあ。しっかしまあ、商業ギルドも1日でよくも検証したもんだとは思うぞ? 日にちが経てば経つほど値段が上がると思ったのか、大急ぎで検証してやがったからな。実際に涼しくなったのも確認しているって話だしな。水も1日経っても消えなかった。だから大丈夫だろうという判断だな。もうちょっと遅くても良かったんだろうが」
「仕方があるまい。1日に1割も値段が上がっていくかもしれない物を放置は出来ないだろう。本当に良い値段で買ってくれたよ。魔法屋よりも魔道具屋に案を持ち込んだ方が儲かるんじゃないかと錯覚するくらいには儲けているからな。この金も直ぐには使わないが、出来るのであれば、事業を興していきたいとは思っているんだが」
「まだ稼ぐ気なのかよ。金はあっても困らないとは思うけどな。俺ももう少し弟子が欲しいんだ。教会に働きかけないといけないんだろうな。他の魔道具店には負けてられないから、金は出さないといけねえ。つっても、魔金貨まで出さないといけない様な事にはならないんだろうけどな。はっきり言って、今回の件は上手くいきすぎた。ガブリエルの案を形にしただけだからな。完成形が見えていたってのが解りやすい。今度からは完成形が見えないものを作らないといけないんだから、気合を入れ直さないといけないとは思うんだがな」
「形にするのは任せるさ。魔道具に関しては完全に素人だからな。どうすればという道筋が見えてこない。こんなものがあったら便利だろうなと思えはするが、実現する手段がこっちには無いんだよ。魔法ではどうしても無理な事はあるからな。……まあ、魔法でしか無理な事もありそうな気がしているんだがね。雷属性の魔石と氷属性の魔石が無い事がカギな気がしている。そっち方面でも魔法を作れたらとは考えているんだが、中々難しい」
「魔法は専門外だからな。つっても、なんで雷属性や氷属性があるのかね? 魔石がないから普通は無理だと思うんだがな。まあ、あるって言うんだからあるんだろうが。でよ、魔法って奴は他の属性も作れないのか? 何の属性があるのかは解らないんだがよ」
「作れるとは思うが、大抵は何処かの属性に入ってしまう事が多いだろうな。だが、作れと言われて作れるのかと言うと、作れてしまう。マジックバッグが典型的だと思うんだが、あれは何属性だと思う? 本当に闇属性だと思うか?」
「あー。魔石は闇属性を使うというか、使わざるを得ないが、属性は違う可能性があるのか。なるほどなあ。つまりは、ガブリエルは闇属性ではないと思っている訳だ」
「まあな。何属性に分類されるのかは解らないが、闇属性では無いだろうとは思う。別系統の何かなのではないかとな。まあ、そこは空想だがね」
「解らないことを今考えてもしょうがねえか。今回はありがとな。大きく儲けさせて貰ったぜ。クーラーも形にはしてみるからよ。他にも案があったら持ってこいよ」
「マジックバッグも控えているんだがな。まあ、何か考え付いたら持っていくさ」
魔道具で欲しいものがあれば話に行くとしよう。とは言いつつも、既にこれ以上何を求めるのかという所でもあるんだがな。
錬金術師との繋がりがあれば、ダイヤモンドを作って貰いに行くんだろうけど、魔道具屋には宝石は作れないだろうからな。




