410話 10/22 ギース来店
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重ねがけ魔法については売り先が一番のネックになってくるんだよな。大きなクランにしか売れない筈だ。タイフーンウルフを狙うクランでないといけないだろう。悩ましいが、スーザンの所のクラン、闇を払う灯に売るしかないんだろうな。現状を考えると。
その他のクランに売っても、タイフーンウルフを狩る事を前提とした魔法になってくるからな。ワイルドボアやゴブリンに使うのは勿体ないんだよ。過剰すぎるんだよ。たとえ数しか強化されていなかったとしても、そこまでの数は要らないだろうって事なんだよ。
どうするかだよな。方針をそろそろ決めておかないといけないと思うんだよな。スーザンに売るだけで良いのか。売るとしても数は幾つ必要になってくるのか。その辺も考えないといけないだろう。10も20も欲しいと言われても困るんだけどな?
お客の数も増えてきた。色々と見直す時期にもなってきているんだろうとは思う。これまで通りの経営で良いのかどうか。少しだけ考えないといけないだろう。
今すぐにどうかという訳ではない。だが、確実に考えていかないといけないだろう。弟子が増えてきたら考えようがあるんだが、今のままだと難しいのか?
作れる数に限りがあるからな。どうしても他にリソースがあれば良いんだけど、クライヴ君だけだとな。私の魔法しか合わないという客も居るんだから、考えないといけないんだよ。
考えることは悪い事ではないからな。絶対に避けては通れないんだし、考えるしかない訳なんだが。今後に新しい魔法が思い浮かぶかもしれないし、配分なんかを考えておくに越したことは無い。新しい魔法も考えてはいるんだよ。思い付かないだけでな。
直ぐに出てきたら、苦労はしない。新しいものを何個もポンポンと出せるわけがない。物語の主人公では無いんだからな。物語の主人公であれば、幾つも新しいものを発見するんだろうが。
生憎と、転生はしたものの、普通の人間だからな。特殊な訓練を受けていたとか、そんな訳ではないんだよ。思い付くものしか出来ないんだ。
まあ、幸いにして時間は沢山あるんだ。ゆっくりと考えさせて貰うつもりだ。新魔法についても、何か思い浮かぶかもしれないし。今の所は運だよな。気が付くかどうかなんだよ。
重箱の隅を突く行為を続けないといけないんだよな。悪い意味で使う言葉だが、本当にそういう事をやらないといけないのが困る。目に見えるところには落ちていないんだからな。
宝石の原石がその辺に転がってくれていたら、困る事は無いんだろうけどな。生憎そんなものは落ちていないし、宝石の原石の見分け方も解っていないからな。どうしろというんだ。他の人が拾う可能性も考えたら、私が得られる可能性は低いだろう。
まあ、何にしても重ねがけ魔法がどの位になるのかの検証が終わらない事には何も出来ないんだけどな? 新しい発想を試そうにも、リソースが無いんだから。
早く店員が、弟子が欲しい。都合よく出てくるわけでも無いしな。そう簡単に出てくるものか。後1年くらいはこのままな気がしている。クライヴ君が来てくれただけ儲けものなんだよ。
引き抜きは御法度だろう? そんな事をしても余り意味が無いからな。結果的には魔法の数は変わらないんだから。魔法を作れる数は決まっている。引き抜きでは、不足分を補う事は出来ないんだよ。新規で雇わないと、都市的には意味がない行為なんだよな。
それに、引き抜き合いとかやりたくないしな。私の魔法の秘密が漏れてしまう。それは避けたい所ではあるんだよ。魔法陣魔法はまだまだ世に出すわけにはいかない。
貴族院で発表をしてからになるんだよ。そこまではアドバンテージを持っていたい。有利になる様に動いて行かないといけないんだよ。損をする様な事にはなってはいけないからな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ゆっくりと見させて貰うでやすよ旦那。旦那の方もあれから直ぐに結果が出たようで何よりですわ。メルクリアから聞いてやす。面白いものを作ったようで」
「面白いかはさておいて、今の所、新しいものとして受け入れられている様で何よりだな。直ぐに売れるのかとは心配になったんだが、東の大通りに面した場所だと、客足が凄いらしい。昨日なんて売り切れたからな。それだけ人の往来が多いと言う事なんだろうな」
「そうでやすねえ。旦那の魔法屋も、今以上に客が来ていたことは想像しやすいでやす。人の絶対数が違うんでやす。毎日の様に売り切れとなっていたでしょうなあ」
「私としてはそちらの方が良かったんだがな。失敗したとは思っているよ。だが、失敗していなかったら、こうしてギースや他の客と会話なんて出来なかっただろうがな。今回の店も出せていなかった可能性がある。魔法屋として何方が良いのかというのは、難しい所だな」
「魔法屋も金が必要でやしょうからねえ。人員の確保には金が絶対に必要でやすから。まずは魔法屋になりたいという子供を探さないといけない訳でやすが。子供は皆が皆、魔法使いの方に憧れやすからなあ。魔法屋の方には人が少ないんでやす」
「20人に1人でもいれば多い方だろうな。実際の所は50人に1人くらいのものなんだろう? 魔法使いの方が儲かるからな。危険だと言う事を除けば、優良な就職先だろうとは思っている。クラン次第な所もあるだろうけどな。クランも魔法使いは大切に扱うだろう?」
「当然でやすな。魔法使いは貴重でやす。引退時期も遅いでやすからなあ。しっかりと冒険者で稼いでいけるでやす。魔法屋の方が安全だとはいえ、若い頃は冒険心も持ち合わせているんでやす」
「もうちょっと魔法屋に人間が流れてこないと、魔法が足りないんだがな。取り合いだろう? 今日もどの位の魔法を確保したのかは知らないが、そこまで多くの魔法を獲得できたわけではないだろう? 私の店であれば沢山買えるんだろうが」
「そうでやすねえ。とりあえずは4つ確保出来ているでやす。少ないとは思いやせんな。これでも十分と言えば十分なんでやす。買えなかったときの為にもう少し買っておきたいでやすが。それは旦那の魔法で補えば良いんでやす。それよりも新しい店の方が重要なんではないでやすか?」
「新しい店か? 重要と言えば、重要だが、長期的に見れば無くても問題無いと言うか、収入が増えるだけで、寄付金に消えてしまう訳なんだがね。少しばかり早く弟子がくるかもしれない程度だ」
「それはもの凄く重要でやしょう? 魔法屋を続けるのであれば、弟子の数は必要でやすからねえ。流石に1人だけではどうにもならないでやす。次世代が欲しいのは何処も一緒でやす」
「そうは言うがな。次世代もなにも、私の年齢的にはまだまだなんだよ。30を超えてくると、次世代の事を考えてやらないといけないが、まだその半分だ。余裕は十分にあると思っている」
「甘いでやすな旦那。魔法屋に関してもそうかもしれないでやすが、携行食屋という職業を軽く見過ぎでやす。そっちの方が問題になると思いやすよ?」
「ん? そっちが問題になるのか? 確かに携行食は今まで干し肉しか無かったらしいが、そこまでの事では無いだろう? スープも欲しくなるだろうと思うが」
「食事に関しては妥協しないクランも多くいるんでやす。特に泊りがけで戦闘を行うクランなんかは、食事にはもの凄く気を使っているんでやす。全体の士気に関わりやすからなあ。旦那が思っている以上に、あの携行食屋は凄いことになりやすよ?」
「そこまでなのか? あくまでも思い付きなんだがな。魔法屋の弟子の確保の為の資金が手に入れば程度のものだったんだが、そこまで重要になってくるのか?」
「なるでやしょうなあ。増産の計画があるのであれば、早めにしておいた方がいいでやすよ? メルクリアから聞きやしたが、殆どタダで出来るという話でやす。利益は莫大なものになるでやしょうなあ。それも生産量が整えばと言う事でやすが」
「生産量はまずまずだな。もう少ししたら増産はする。それでも売れる時は、人を雇うしか無いだろうな。その時はまた厄介になるだろう。よろしく頼む」
「任せて欲しいでやす。仲介料さえ貰えればやるでやすよ。それだけ儲かっていると言う事になるでやすからな。期待はできやす。今日はこれだけ貰って行くでやす」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨8枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。携行食屋がもっと忙しくなるのか。まあ、それでも構わないがね。人を雇わないといけないとなると、建物も必要になってくるんだが。今のままでは難しいのではないか? 10人で使っている訳なんだが、お世辞にも広いとは言えないだろうからな。




