表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

395/464

396話 10/20 47人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 雨脚も段々と強くなっていっているが、明日は晴れるんだろうか。この季節で連続して雨だと言う事は殆ど無かったはずなんだがな。雨季はまた別にあるんだから、そっちで沢山降ってくれれば良いんだよ。偶にはこんな日も良いけどな。雨の日でも客の入りは変わらないんだが。


 段々とだが客は増えてきている。それは良い事であるし、悲観することでもない。とにかく数が大事なんだ。完売を目指しているわけだからな。もう少しと言ったところだろうか。


 簡単に客が増えてくれると良いんだが、この雨だ。今日は望み薄かもしれない。いや、まだ諦める様な時間帯では無いんだけどな? 来るとするとそろそろだろうとは思う。もう既存の客は来ない時間帯だろうがね。それくらいの時間になってきているんだ。


 携行食屋はどうなんだろうな。何時から始めたのかも知らないんだが、何時に終われるんだろうか。夕方までやっていないといけない気がするな。特に始めの頃はそうだろう。


 珍しいもの見たさで来店する人も多いとは思う。幟が立っている店って大通りには無いんだよな。飯を食いに行っている時に、幟なんて見たことがない。奥まった所では、結構あるらしいんだが。


 商業ギルドも金額を回収するくらいは出来ると思うんだよな。その位は簡単にやってのけるだろう。これだけの店があるんだから、結構簡単に元をとっていくと思っている。


 儲け話には五月蠅いだろうからな。直ぐに食いついてくるに違いない。がめついとまでは言わないけどな。それが仕事なんだから、仕方がないだろう。商業ギルドも大変だよな。


 儲け先はどれだけあっても良いんだよ。儲かるのが正義なんだから。儲からない職業は何があるんだろうか。基本的には儲かる様になっているとは思うんだけど。


 儲からないものには冒険者が使われるんだよな。非戦闘職の方々が仕事をしてくれている。そんな仕事もやってくれないと、色々と回っていかないんだから、仕方がないんだよ。


 良くある話だ。スラムは無い方が良いのか、ある方が良いのか。その問題に尽きると思うんだよ。スラムは無いに越したことは無いとは言うが、スラムは労働力でもあるんだよ。


 多すぎるのも困るんだが、無いといざと言うときの労働力が足りない。安定しきっている社会であれば、必要ないんだが、安定しきっている社会なんて存在しない。


 前世でもそうだったからな。日雇いの労働者ってのは居たんだよ。特に関西の方では大規模に募集をしていると聞いている。行ったことは無いけど、もの凄く治安も悪いそうだ。


 外国人なんかは平気で行くらしいけどな。一種の観光地と言うか、激安の宿泊地を求めてと言うか。日本にもスラム街はあるんだよな。あれだけ発展しているのに。


 スラムってのはどうしても出来てしまうんだよな。全ての人を救う事は出来ないんだよ。その日その日を生きている人も居るんだから。悪いわけじゃない。自分で選んでそうやっている人も居るんだからな。選択の自由は確かにあったと思う。人によって選択肢の数が違うんだけどな。


 沢山の中から選べる人と、少数の中から選ぶ人、それはどの時代、どの社会でもある事なんだ。何で選択肢が増えるのかは、その地域地域によって違う訳なんだが、日本だと勉強がある程度出来るかどうかで決まって来ていたとは思う。私の選択肢は普通だったとは思うが。


 選択肢があっても、選択できるわけではないと言うのが問題の1つでもあるんだが。採用は向こうが決める事であって、こっちは決められないからな。選ぶことは出来るんだけど。


 選んでも碌でもない場合もあるしな。所謂ブラックって奴だな。見分け方があるらしいが、巧妙に隠されているんだよ。入ってから気が付くかどうかなんだよな。


 気が付く前に洗脳されるらしいが。私は普通の会社に入れたと思う。年に1度昇給もあったし、休みもちゃんとあった。本当に普通だったはずだ。優秀だったかは置いておくとして。優秀なのは、私よりも早くに出世していったからな。取り残さられた方だと思っている。


 それでも、ブラックよりはマシだったとは思うけどな。まあ、死んで転生している訳なんだが。詳しくは覚えていない。何が原因だったのかも解っていない。何で死んだのかも解らないんだから、仕方がないだろう? 単に忘れただけなのかもしれないが。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「雨に打たれてこっちに来たけど、ここにも魔法屋があるのね。見落としというより、隠れ家的なものなのかしら? 大通りでやれば良いと思うのだけれど、どう思っているの?」


「大通りでやっていたら、もっと流行っていただろうな。場所選びに失敗したんだ。ここがいい場所だと思い込んで店を構えたからな。もう少し調べておくべきだったとは思うよ」


「そう。好き好んでこんな立地にしたのはいいけれど、後悔はしていると言う事なのね。でも、魔法の数を見る限り、ある程度のお客は来ているのではないかしら?」


「それなりにだな。完売まではまだまだだろう。特にそっちの山は土属性と雷属性だ。まともに初期調査も出来ていなかったと言う事なんだよ。出来たのにやらなかったと言うよりは、そんな事も考えてなかったと言う方が正しいわけなんだがね」


「やってみて初めてわかる事もありますからね。全てが上手くいくと言う訳では無いでしょう。しかし、大分詰めが甘かったのですね。かなりの失態をやらかしているようですし」


「その辺はもうどうしようもないんだがね。それよりも、名前とクラン名を教えて欲しい。客の名前と顔は一致させておきたいんだ。それを出来るのであれば、狩場も教えてくれると助かる」


「良いですわよ。私はアンジェラ。クランは卓上の蛮勇という所に所属しております。狩場は、平原ですわね。どの辺りかと言われると難しいのですが、それなりに奥地には向かいます」


「奥地に向かうと言う事は、それになりに数が居ると言う事なんだろうな。それと、平原であれば、この魔法がおススメだ。平原のどの魔物にも効果があると確認できている」


「拝見しますわね? あら? 紐で縛ってありますが、どういうことですの? 解きますが、何故に縛ってあるのでしょうか? 意味がありまして?」


「それに関しては、弟子の魔法と見分けるためだな。弟子の魔法は赤い紐で括られている。私のは白だな。そうした方が混ざらないだろう? 混ざると大変な事になってしまうからな」


「なるほど、そういう事でしたのね。しかしながら、面倒ではありますね。他にいい方法があれば良いんでしょうが、特にいい案も思い付きませんし。……これは、雷属性の魔法ですが、合っていますか? 勧めるには属性が間違っているように感じますが」


「いや、それで合っているんだ。その属性にしようと思ってした訳ではなく、効果を考えた魔法にしたら雷属性になってしまったと言うだけなんだよ。効果の部分が肝になってくる」


「効果、ですか。それは珍しい魔法ですね。少し熟読させてもらいますわ。考察もしてみないと解らないでしょうし、お時間を頂きます」


 ゆっくりと見てくれ。そういう魔法なんだから。珍しいのは仕方がない。恐らく他店には無い筈の魔法なんだから。全部の店を見て回ったわけではないから、確証が持てないだけで、無いとは思っているけどな。有ったらそっちの方が驚きそうだ。


 難しい魔法ではない。が、強力な魔法ではある。気に入るのかどうかは別問題なんだけどな。気に入らない可能性もある。威力が数が範囲がと色々とあるからな。好みは人それぞれだ。


「解りましたわ。とりあえずは使ってみない事には解らないと言う事が解りました。それだけでも収穫でしょうね。解らない魔法があると言うだけでも驚きですが」


「珍しい魔法だからな。仕方が無いとは思うぞ。単純に威力がある魔法とは違うからな。効果が発揮されてこその魔法なんだ。難しい事は考えるよりも使ってもらった方が良いだろうな」


「ですわね。お弟子さんの魔法も1つだけあるようですし、それも買っていきましょうかね。とりあえずは2つ買っておけば、何方かは使えるでしょうから」


「そうだな。それだと有難い。クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨2枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。それとなんだが、東の大通りに携行食屋を始めたんだ。良かったらそっちもよろしく頼む。新しい携行食だから、試してみてくれ。まあ、雨の日には向かないんだが」


「あら? 魔法屋では無いのかしら? 何故に携行食なのかは解りませんが、調達班にそのように伝えておきますわね。買うかどうかは解りませんけれど。それでは」


 行ったか。まあ、携行食屋も始めてしまったからな。魔法屋とはと問いただされるのも仕方がない。魔法屋とは関係ないからな。携行食だし。冒険者には必須だとは思うんだけど。


 それよりも、雨の中来てくれた方が嬉しいよな。雨だからって素通りする可能性もあるんだから。雨は面倒だからな。色々な面で。来てくれただけでも十分だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ