211話 9/25 今日も1日が始まる
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9月25日光曜日。今日も今日とて魔法屋業の始まりだ。いつも通りの事だけどな。さてと、開店に向けて、色々とやらないといけない事もあるが、とりあえずは食事だな。
着替えをし、身だしなみを整える。これもいつもの事だな。そこまで特別な事はやっていない。精々が顔を洗って髪の毛を整えるくらいだ。癖っ毛でなくて楽だがね。
さてと、準備は出来た。下に降りていこうか。今日も魔法屋としての1日が始まる。魔法が売れてくれると助かるんだけどな。そう簡単にはいかないのが魔法屋なんだよな。
「あ、おはようございます。お店の方はまだ開店にしてないですけど、どうしましょうか? 店長が起きてきてからでって考えていたんですけど、どうしましょう?」
「おはよう。そうだな。私が起きるまでに起きているのであれば、開店にしてもらっても構わない。ただ、値段の交渉なんかには出られないからな。その辺はどうなんだ?」
「うぅ、そうですね。早く起きるのは慣れたんですけど、値段の事になると解らないです。もう少しの間、勉強してからでも良いですか? 今は、ちょっと自信が無いです」
「ああ、焦る必要は無い。値段の交渉ができる様になったら、私が起きてくる前に、開店にしてもらっても構わない。店が早く開く分には誰も困らないからな」
クライヴ君には早起きを強要していたからな。他店舗を偵察するにおいて、必要な事だったからやって貰ったが、そうか、慣れてしまったか。まあいい方向に慣れたと思っておこう。
店を早く開く分には問題ない。早く開いたらその分客が早く来るとは限らないからな。私の店の知名度が上がって来てからの話になるからな。まだまだその領域には届かないだろう。
さて、それでは飯に行ってくるか。開店にはしないでおこう。クライヴ君がまだ自信が無いとの事だからな。それは仕方のない事ではある。自信を付けてからで十分だ。
ではサクッと朝飯を食べてしまわないとな。私から順番に食べに行く。クライヴ君にはその間、店の掃除を頼んでおいた。そう言えば、掃除なんてしたことなかったからな。
掃き掃除だけで十分だ。多少は埃が溜まっていることだろう。少しでも綺麗な方が良いだろうからな。その内拭き掃除もやって貰う事になりそうだが。まあそれは後の話だな。
そして、朝食の時のルーティーンも欠かさない。店の宣伝はしておいて損は無いからな。残念ながらと言うか、当然のように空振りなんだがね。もうちょっとクランを大きくしてくれ。
何度も言うが、小さいクランには人権などない。大きくなってから出直してきなさい。魔法使いを加入させてから私の宣伝を受けてくれ。そうしないと客が増えないじゃないか。魔法使いが5人ほど居てくれると、大変助かるんだがね。
そんな訳で、開店だ。クライヴ君が今度は食事に行ったぞ。そして開店だが、とりあえず、昨日作った魔法を並べないといけない。確認したが、しっかりと魔法になっていた。大変結構である。
並べたが、やっぱり氷属性と火属性が寂しいことになっている。仕方が無い事ではあるんだがね。雷属性と土属性が無駄に多いんだよなあ。これも仕方のない事ではあるんだけど。
もう少し、バランスを考えて、というよりも、雷属性が売れる機会がまだ来ていないんだよな。雷属性が弱点の魔物はちゃんと居るんだから、それが来てからになる。
ノイジーバードが雷属性の弱点だ。火属性も弱点だが、雷属性の使い道はノイジーバードに対してのみとなっている。常時飛んでいるわけでは無いだろうから、範囲が地上の魔法でも大丈夫だろう。
本当は、麻痺魔法を使ってもらう方が良いんだけどな。麻痺魔法を使えば、確実に落とせるからな。雷属性が弱点でもある。ノイジーバードには良く効くだろう。
後はいつも通りの配置だ。麻痺魔法は雷属性の隣に配置する。あれは少し別物だからな。麻痺魔法は状態異常に特化した魔法だからだな。効果の部分に特化しているんだ。
混ぜてしまう訳にはいかない。売りになる魔法第1号だからな。今日で完売するとも思っていないし、どんどん貯めて行きたいところではあるんだ。魔法が無くなる程に売れる方が良いんだけどさ。
それは高望みだから。まだ早い。まだお客が来る余地は沢山あるんだから。そりゃ売れてくれた方が嬉しいが、常連だけとなると、まだまだ厳しい所でもある。
まずは在庫を増やそう。在庫が増えてきたら色々と考えよう。今後も見据えてな。何をどれだけ作ればいいのかを考えて、スケジュールを組まなければならない。
適当で良いとは思わない。物事には順序があり、その順序を守っていけば、ある程度は成功すると思っている。ある程度の成功で十分なんだ。高望みをしていても意味が無い。
完売御礼が一番だろうと思う。それは1年後くらいにならないと、そうはならないだろう。1年後でも怪しい所だろうがね。5年後としておくか。その位のスパンで考えていこう。
まだまだ店としては未熟なんだ。なんせまだ1か月も経っていないんだから。早々に結果が出るとは思っていない。求められるだけの仕事を熟せては居ないのだから、仕方のない事ではあるんだ。
それでもなお、買いに来てくれる人が居るおかげで、なんとかなってはいるんだがね。もう少し、お客を増やしていきたい所。徐々にでいい。少しずつ進んで行こう。
さてと、とりあえずはこんな所だろう。クライヴ君が帰ってきたら、掃除の続きをやって貰うとしてだな。私は紅茶でも入れに行こうか。店番をしていると、喉が乾いてくるからな。
水分補給は大切なんだぞ。私も好きで紅茶を飲んでいるわけでは無いんだ。3割ほどはな。7割は好きで飲んでいる。良いじゃないか。客が来るまではゆっくりとさせて貰おう。




