111話 9/16 クライヴ君は何時帰って来るんだろうか
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まあなんだかんだと話しつつ、飯を食って暫く。店に帰って来た訳だが、クライヴ君は今日中に帰って来るんだろうか。何処まで行ったのかに因るんだが、帰って来るのか?
その辺の事を考えてなかったな。今日帰って来るのであれば、店をと言うか、裏口になるんだろうか。そっちの方を開けて待っていないといけない訳なんだがね。
今日は徹夜か? 別にそれでも構わんが、いつ帰って来るのかに因るんだがな。携帯電話なんて無い世界だ。連絡の取り様がない。さて、どうするか。
とりあえずは、店番をしつつ待つとするか。いい時間になったら寝るとしよう。待つにあたって、紅茶でも入れに行こうかね。暇を潰せるものが欲しいからな。
兎に角、この都市は広いんだ。広すぎて不便だと感じるほどには広い。都市を作る際に、もう少し何とかならなかったのかと言いたいほどには広すぎる。
人口をもっと増やす計画なんだろうな。今でさえ1000万人を超えているというのに、まだ増やしたりないのかと言わんばかりの所ではあるんだがね。
兎に角、第1スラムには空き家が多いからな。家に住まない人たちを全員収容しても家の数は余るんだよな。と言うか、第2スラムでさえもまだ埋まっていないところがあるくらいだからな。
まだまだ成長できる見込みはある訳だ。これ以上成長してどうなるんだって話ではあるんだがね。これ以上は過剰だろう。衛星都市を作った方が良い頃合いだぞ。
衛星都市を作ろうと思えば作れるんだよ。この都市から次の町までには距離があるんだからさ。途中で村は無い。基本的には都市や町の食糧はその都市や町で作られているからな。
だから村って言う規模の所はまず無い訳なんだよな。大体が町レベルには達している。そしてその町で完結するような構造になっている。そう言う作り方をしているんだ。
それで、この都市から一番近い町は、東にある町で、大体徒歩で3日程かかる。遠い所だと、北に行けば10日はかかる。その位の距離感覚があるんだよな。
だから、衛星都市を作ろうと思えば、作れるんだよ。徒歩1日の距離の所に町を作ればいいだけだからな。その位の所に作れれば、色々と便利なんだがね。
ただ、作ろうと思うと、王都の承認が必要だったのかな? 確かそんな感じだった気がする。その辺も習った気がするが、忘れているな。別にどうでもいい情報だったからな。
衛星都市としてでも、治める貴族が必要になるからだったかな? あくまでも衛星都市にも貴族をおかなければならなかったはずだな。
そこでの税金の流れのシステムがあったはずだ。別途王都に税を納めなければならなかったはずだな。だからこそ衛星都市を作らずにこの都市が膨張している訳なんだがね。
まあ何方にしても税金は取られるのだから、衛星都市を作ってもいい気はするんだけどな。それを良しとしない理由は何なのかは、私には解らない。
移動にしても不便だろうとは思うんだがね。余裕があるのであれば、1日の距離の所に町を置いて行くのが普通の考えの様な気がしているんだが、それもどうやら違うような感じなんだよな。
解らんね。不便にしておく理由が無いとは思うんだが。移動を殆どしないという訳でも無いんだよな。貴族は度々、王都に行く用事があったりもするんだよ。
王都にも代官を置いていたりするからな。それの情報のすり合わせを行うためにも年に1度は王都に行く。結構な時間を掛けて王都にいっているんだよなあ。
私の元実家もそうだったからな。大体3か月は帰ってこない日があったりする。王都までは1か月もあれば辿り着くから1か月ほど王都で何かしらをしつつ、帰って来るんだろうけどな。
辺境の貴族であるほど大変なんだろうとは思うがね。この辺は国境からも離れているからな。国境に近い貴族は大変だろうと思う訳だ。国境の警備もあるだろうに。
まあ私には関係の無い話ではあるんだがね。私はただの魔法屋だからな。この都市を離れることは無い訳だよ。移動しなければならないことは無い。
この都市で完結しているのだよ。魔法を作り、売るだけだからな。素材の方が必要であれば、魔法ギルドから買えば良いんだからな。わざわざ移動する必要は無いし。
まあ私が移動して何になるのかという話ではあるんだがね。移動したところで冒険者のように討伐という訳にも行かないしな。解体も出来ないし。使い勝手の悪い素材を量産するだけになってしまうだろうからな。餅は餅屋というだろう?
私は私に出来ることをやるだけなんだよ。魔法を作る事くらいしか出来ることが無い訳なんだがね。それでいいと思っているんだよ。それが出来れば生活は何とかなるんだからな。
後は今回できたクライヴ君の様な弟子を何人獲得できるかにかかってくる。少なくとも5人は欲しい所なんだがね。店を存続させるにはその位の人数は欲しい所だな。
まあ何とかなるだろうとは思っている。中級魔法が売れてくれれば、もう少し違うんだろうが、売り先が無いからな。上級魔法に関しては言うに及ばず。
作らせてもらえるなら作るんだがね。しかし、リピートしてくれないと利益もそこまで上がらない訳でな。買うのであれば、ダース単位で買って欲しい所ではあるんだが。
まあ焦らずに行くさ。焦ったところでどうしようもないからな。まずは既存の魔法が売れてくれるように祈るしか無い訳なんだよ。そうでなければ生活が出来ないからな。
さて、クライヴ君は何時帰って来るのかねえ。紅茶が入れ終わった訳なんだが、とりあえずは店番をしつつ、待つしかないか。ゆっくりと待ってみよう。無理そうであれば寝てしまうだけなんだがね。




