前へ目次 次へ 17/38 おやすみ、アストロノート おやすみ、アストロノート。 巨大な地球に夜が来る。 指先に届きそうな地平線に押し潰されて。 向こう側の太陽が運命の輪を回す。 君はここにたった一人。 重い腕を上げ、凍てついた深海に沈む。 切り離された欠片になってくるくる回る。 ミルクはどこだい、ハニー。 もっと灯りをともしてやりなよ。 僕ら皆、ゆりかごの中に生まれたんじゃないのかい。 おやすみ、アストロノート。 夜の中を彷徨う鳥。 君が背を向けても、太陽はまだ燃えている。