ダークベア学園高等部、10人のクラスメイト
学校の帰り、道ばたで出会ったデモゴッド・猫ちゃんマンに魔法使いにしてあげると契約をすすめられる小倉あんなちゃん。
さてさて、さっそく魔法を使えるようになるのかな?それとも…
猫ちゃんマンの両手がものすごく光り出して、辺りを包む…!!
「わっ!!まぶしいっ!」
私は思わず目をつぶり、両手で目を覆った。もぉ、いきなり始めるなっての!すこーし頭にきたけど、まぁ魔法少女になるためなら仕方ないわね。私はしばらく目を閉じていた。
「にょ〜、もう目を開けていいにょ〜!」
私はゆっくり目を開ける。これで私も魔法使い…これで、これで…ぼんっきゅっぼんの魔法を唱えて(そんな魔法があるのかは知らない)この世の男たちを虜にしちゃうのだ〜!
ん?見た目は何も変わってないよね…何かアイテムとかは?見たところなさそう。
「あの〜、猫ちゃん…まんさん?私、これで魔法使いになれたの?」
「ちっちっち。交換条件もまだなのに使えるわけないにゃ〜。フルーチェフルーチェ♪1年分っていくつかわかってるのかにゃあ〜??」
マジこいつふざけんなよ…こっちが下手に出てると思って、調子こきやがって…あ、ダメダメ、そんなはしたないこと考えちゃ。
「えーと。1年分は365箱だと思うんだけど、分割払いも可能って言ってたよね?もしかして、フルーチェを捧げた分しか、魔力を授からないとか、そんな出来高制みたいなこと言わないよね…?」
「にゃ?よくわかってるにゃ〜ん。フルーチェってなんで発明されたか知ってるかにゃ?うきゅっ」
おいおいおい、マジかふざけんな。フルーチェの由来なんて知るかよ。
「う〜ん…牛乳だけで簡単に作れるから、お子様にも安心とか、そんな感じ?」
「ぴんぽんぴんぽん、大正解にゃあ〜ん!フルーチェは牛乳があれば、火とか危ないものを使わずに、たとえばお子様だけでも簡単に美味しいスイーツが作れるように、という願いがこもってるのにゃ〜。というわけで、吾輩はそんなフルーチェのことが大好きなんだにゃ〜、早くスーパーでもコンビニでもいいから買いにいくにゃあ〜」
なんか何気にウンチクみたいなの言ってるけど、もはやフルーチェの由来は今は関係なくね?むむむ…まぁ今は魔法を使えるようになるためだから、こらえるか。私は家には帰らずに、猫ちゃんマンを引き連れて近所のスーパーへ行くことにした。
◇ ◇ ◇
こちらはまたDBHSの2年B組の教室である。今は終礼も終わり放課後だが、まだクラスの10人とも教室に残っている。少人数制のクラスなのと、1年の時から余程のことがない限りクラス替えもないので、まぁまぁみんな仲が良いのだ。学校終わりのバイトがない限り、結構な割合で皆でダラダラと過ごしている。
「ねぇねぇ、来月のバレンタインってみんな誰にチョコあげるの〜?」
話し出したのはコスモ・スターフランソワちゃん。B組のムードメーカーである。今は1月も下旬になってきていることもあり、スーパーやショッピングモールでもバレンタイン色がかなり出てきたようだ。
「えぇ〜、スーちゃんこんな男子のいる前で聞いちゃったら男子も気にしちゃうよ〜ん。アタシはもう心に決めたひとりにしかあげない!って決めてるんだけどね〜!ふっふっふ」
あ、もう一人いたムードメーカー。この子は、バーニングファイヤー・マナっぺだ。名前はすっごく女子プロレスラーぽいが、明るくて、スーちゃんと並んでクラスを盛り上げるのが上手い。
「私は、チョコをいかに効率よく切り刻めるかを実験している。やはり細かく切り刻めば刻むほど、良い感じで溶かすことができるからだ」
切り刻むを連発しているこの子は、エメラルダス楠木ちゃんだ。真面目で良い子なのだが、たまにシュールな発言をする。
「え、エメちゃん、チョコ切り刻むのが好きなの…。ま、まぁいっぱい作れたらいっぱいあげれるもんね。あ、チョコちゃんと、シロちゃんは何か準備してるの〜?」
スーちゃんが、仲良しのショコリーヌ・フラペチーノちゃんと、シロクマ・シロリーヌちゃんにも聞いた。
「わ、私はチョコの中に、ペーストが入っているボンボンショコラが好きなのです。だから、ちょっと難しいし、材料も大変だけど、今年はそれに挑戦しようと思ってます」
ショコリーヌちゃん、通称チョコちゃんが答える。
「わぁ、とても素敵!チョコちゃんはお名前だけじゃなくて、作るチョコの種類も素敵よね。私も今度一緒に作りたいなぁ。あっ、私はですね、クラスの男の子達に喜んでもらおうと、ちょっぴりイベントを考えてるんです」
チョコちゃんへの返事と、女子のみんなに向けてシロちゃんが言った。
「えっ、イベントってなになに〜?バレンタインにちなんだイベントみたいなのを学校でやるの?」
スーちゃんが興味津々にシロちゃんに聞く。
「あっ、ここではちょっと…また女子だけで学園外で集まってお話しましょう」
「あっ、そうだよね。また今度週末にでも集まろ〜。あ、マナちゃんとエメちゃんは週末バイトは?」
スーちゃんが、マナちゃんとエメちゃんに聞いた。2人ともファーストフードのバイトを週末に入れてることが多いからだ。
「あっ、今週は日曜だけだから、土曜なら大丈夫だよ〜ん。エメちゃんはどう?」
「うん、私もちょうど日曜だけ。土曜は切り刻む練習をしようとしてるだけだから大丈夫」
クラスメイトの女子達の、バレンタインの話に聞き耳を立てて、男子達は少しソワソワしている。前回のお話では、ザー・レゴット3世くん、ニッシュ・ユークリウスくん、ルヴァン・セーゴくんが登場したが、B組にはあと2人男子がいる。
「もうバレンタインまであと2週間くらいだから、女の子達も色々考えているみたいだね〜。まぁ…たぶんみんな僕にあげるチョコを試行錯誤して考えてくれてるんだろうと思うよ〜」
クラスの中ではイケメンなんだけど、ちょっとナルシストなギャラクシー・みつるくんが、ほうっとため息をつきながら言った。
「おぅっ!ミッチー!俺も俺も、チョコが欲しいぞ!この俺の筋肉には、カカオに含まれているポリフェノールが必要なのだ!できれば30個くらいは欲しい!」
筋肉ムキムキなこの男子は、サモン・スグル。日々筋トレに励み、筋肉があれば世界は上手く回ると信じている。
一通りクラスメイトは登場したが、そういえば先生はまだ出てきていないようだ。次回のお話では、ダークベア学園高等部2年B組の先生と、学園の校長先生を紹介しよう。
そういえば、小倉あんなちゃんはフルーチェを買って、無事魔法使いになれたのかな??
DBHS高等部2年B組の面々はなかなかに個性派揃いである。それでも1年の時から一緒なのでみんな割と仲が良い。バレンタインの話に花を咲かせる女子の会話に、ソワソワする男子。
次回は先生登場?そういえばあんなちゃんの魔法はどうなった?
かぐつち・マナぱさんより、今度はデモゴッド・猫ちゃんマンのファンアートをいただきました(*^^*)♪
うわー!この猫ちゃんがあんなことをしちゃうのか〜!!w
◯登場人物(カッコ内はモデルとさせていただきましたなろう内の作家様のお名前を載せています、敬称略しております)
小倉あんな:11歳、ダークベア学園初等部5年生、手品クラブ在籍、逆ハーレムをひたむきに夢見る女の子。和菓子が大好き。(小倉あんな)
デモゴッド・猫ちゃんマン:小倉あんなが学校帰りに出会った謎の猫。普通の人には見えていない?(魔神)
◇DBHS高等部2年B組メンバー◇
シロクマ・シロリーヌ:クラス委員長を務める女の子。責任感が強く、みんなを引っ張っていくリーダー的な存在。いくらおにぎりが好き。(シロクマシロウ子)
バーニングファイヤー・マナっぺ:スーちゃんと並んで、ムードメーカーなマナちゃん。一途に思いを寄せる人がいるらしい。(かぐつち・マナぱ)
ショコリーヌ・フラペチーノ:シロリーヌちゃんの親友。チョコが好きで、色々な種類のチョコを手作りしている。大人しい性格。(書庫裏真朱麻呂)
エメラルダス・楠木:クールでシュールな女の子。やると決めたことはきちんとやり遂げる性格。(楠木翡翠)
コスモ・スターフランソワ:クラスのムードメーカー的な女の子。明るく元気。趣味は読書。(秋桜星華)
ザー・レゴット3世:独特なキャラだが実は由緒ある血筋の生まれ…らしい。(戯言士)
ニッシュ・ユークリウス:ほんわか男子だが、頭はいい。得意科目は数学。(二角ゆう)
ルヴァン・セーゴ:小倉あんなの兄。なかなかの妹思いで、いつも妹のことを心配している。(清坂正吾)
ギャラクシー・みつる:イケメンだけど少しナルシスト。世の中全ての女子に優しい。でも実は男子にも優しい。(星野 満)
サモン・スグル:クラスの中で一番の筋力を誇るスグルくん。体力や力がいること、イベントでは真っ先に手をあげてくれる頼りがいのある存在。(笹門優)




