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18-3 導かれし悪達

 フェイスオンは診療所の入口で硬直したまま、ジャン・アンリとシクラメと対峙していた。


「どうしたのだ? 再会が嬉しくないのか? ひどく緊張した顔をしている。君のそんな顔はあまり見た覚えが無いし、君にはそぐわない。絵に描きたくもない。何かあったのかね?」


 ジャン・アンリは眼鏡に手をかけ、不思議そうにフェイスオンを見る。


「お引き取り願いたい。反社会的な組織の者達と関わり合いたいとは思わない」


 硬質な声で告げるフェイスオン。彼のこのような声も、ジャン・アンリはあまり聞いた覚えが無かった。


「ふむ。君がそれを言うわけだ。まさか出会い頭に、そのように私を拒むとは思ってもみなかった、と言っておこう」

「診療時間が終わるまで待っていたんだけどねえ。話だけでも聞いてくれなあい?」


 ジャン・アンリはいつも通り事務的な口調で、シクラメもいつも通り甘えたような声で言った。


「こちらへどうぞ……」


 歓迎しない雰囲気のまま、フェイスオンは来訪者二人を診療所の中へと招き入れる。


「君は随分と逞しくなったように見える。魂の中の光が増している。顔立ちもより凛々しく引き締まった。私に背中を押された結果と見てよろしいか?」


 応接室に通されて腰を下ろしたジャン・アンリは、そんな言葉を投げかけた。


「おかげで成果はあげた。試行錯誤の結果、私の医術は飛躍的に向上した。しかしもう私は人の命と引き換える業を背負いたくはない。命を救うために、命を奪う行為に、ずっと心を痛めていた。もう沢山だよ」


 ジャン・アンリは称賛の言葉を口にしたにも関わらず、フェイスオンは浮かない顔で吐き捨てる。


「手段を選ばなかった結果、小さな犠牲の代わりに、大きな目的が叶ったと解釈してよかろう?」


 いつもと変わらない、感情を交えずに口にしたジャン・アンリのその台詞が、フェイスオンには嘲笑されたかのように感じられた。それは被害妄想のようなものであり、ジャン・アンリにそのような意図は無いということは、フェイスオンにもわかっている。自責の念が、そのように感じさせた。


「しかも君のやり方は、君自身の良心の呵責を抑え、魂の中の光を保った。死者が出ても、特定の人物に恨みを向けさせることもなく、魔物の仕業、疫病の仕業という、ある種の天災という形式を取った。そう思わせたというわけだ。スマートだ」

「知っていたのか……。相変わらずとんだ狸だよ。ジャン・アンリ」


 どうやって知られたのかはわからないが、自分のやっていたことが筒抜けであった事を知り、フェイスオンは歯噛みしそうになった。


「私は自分を誤魔化したつもりの卑怯者だよ。直接手を加えなくても、その魔物を生み出していたのは私なんだ。病原体を培養して、病にしたのも私だ。死においやったのは私だ。いつもメープルFにそれを指摘されていた。軽蔑の言葉を投げかけられていた」

「君が死に至る状況を用意したとしても、目に見えぬ誰かは、死ぬかもしれないし、死ななかったかもしれない。運を天に任せた結果、運の悪かった者だけが死んだ。つまり君のせいではないと考えてよろしいのではないか? 君も自分のせいではないとしたくて、そのような回りくどい方法を選んだ。そして死体を実験台にした」


 罪を告白するかのようなフェイスオンに対し、ジャン・アンリは弁護するかのように言う。


「君のやり方の可否はこの際おいておこう。結果はどうなった? 君の医術は飛躍的に向上したであろう? 魔法でも癒せぬ難病や障害も、癒す術を見つけた。それは魔法使いでなくても可能な医術や魔術だ。君はそれを編み出し、世に伝えた。おかげで助かる人の数は飛躍的に増える。君が犠牲を省みずに、追及した成果であるというわけだ。理解していただけかな?」

「僕もジャン・アンリの主張に賛成だねえ。結果が全てだもんねえ。天災で無くなった少数の命のおかげで、もっと多くの人数が助かるんだよう?」

「天災に見せかけた人災ではあるが、遺族は天災であると諦めがつく。人災であらば、憎しみや恨みが募る。天災という事にしたのはフェイスオン、君の優しさという事にしておいてはいかがだろうか?」


 シクラメとジャン・アンリが揃って、フェイスオンに対して肯定的な言葉を口にするが、フェイスオンの心は変わらない。


「それで……何の用だ?」


 自分に関する話題にうんざりして、用件を問う。しかし尋ねてから思い出す。すでにシクラメが用件を口にしていた事を。


「では用件を言うとしよう。いや――私達がここに来たことで、わざわざ口にしなくても、私達の用件は察しが付くと思うのだが、どうであろうか?」

「さっき僕が言ったよう。でも改めて言うねえ。魔法使いフェイスオンさん、貴方にK&Mアゲインに入ってほしいんだ。どうかなあ?」


 はっきりと口にしないジャン・アンリに代わって、シクラメが再度用件をぶつけた。


「お断り。もう私は違法なものに手を出したくない。悪事にも手を染めたくない」

「そうか。残念だ」


 きっぱりと断るフェイスオンに、ジャン・アンリはあっさりと諦めた。説得が無駄であろうことは、ここまでにフェイスオンと交わした会話で、判断出来た。


「僕達は悪事だと思ってないんだけどねえ。でも確かに違法ではあるかなあ。あははは」


 無邪気に笑うシクラメを見て、フェイスオンは無性に苛立ちを覚える。


 応接室の扉がノック無しに開く。


 そこにはロゼッタの姿があった。


「夢見る病める同志フェイスオン、あたちはこの人達についていきたいれす」


 話を立ち聞きしていたロゼッタが、自身の希望を口にする。フェイスオンは思わず立ち上がり、愕然とした面持ちでロゼッタを見る。


「こっそり聞いててすまんこれす。あたちはこの人達のいうことの方が正しいと思うのれす。別にフェイスオンを裏切るわけではないのれす。フェイスオンはいつだって、夢見る病める同志れす。ただ、この人達が何をしようとしているか側で見極め、見識を広げ、可能であれば新たな力と技を身に着けたいのれす」


 ロゼッタの訴えを聞き、フェイスオンは大きく息を吐いた。


「夢見る病める同志ロゼッタ……まさか君がそんな決断をするとは思わなかった。しかも私と彼等のやり取りを聞いたうえで……」


 失望したというほどではないが、ショックたったのは事実だったので、そのような台詞がフェイスオンの口から出てしまった。非難したい気持ちも、多少はあった。


「すまんこ……。でも夢見る病める同フェイスオン、あたちは可能性を信じたいのれす。新たな世界を見てみたいのれす。この人達の可能性を感じたのれす」


 ロゼッタの気持ちは変わらなかった。


「その年で可能性がどうとか言うのお? 早熟だあ~」

「自立心が強いのであろう。いいことだ。私にも君の心に眩く輝く魂の光が見える。表情もいい。今の君の顔を絵に描いて贈ろう」


 感心するシクラメとジャン・アンリ。


「私の代わりにはならないと思うが、この子がそう望んでいる。どうかな?」

「是非もないと言っておこう。我等の大義に賛同する意志ある者であれば、誰であろうと歓迎するということでどうか?」


 伺うフェイスオンに、ジャン・アンリはいつも通りのおかしな言葉遣いで答える。


 三人が診療所を出て行く。


 その数分後、入れ替わるようにして、シモンがやってきた。


「おうおう、どうした弟子よ。随分としょげた顔をしているぞ。カッカッカッ」

「ジャン・アンリとシクラメ・タマレイがここに来ました。私話K&Mアゲインに勧誘するために」


 シモンの笑みは、フェイスオンの言葉を聞いた瞬間に消えた。


「それで悩んでおるのか」

「いいえ。悩むこともありません。私は拒みました。しかし夢見る病める同志ロゼッタが……私に献身的に尽くしてくれた助手が、あちらに行ってしまいました」


 シモンの問いに、フェイスオンはうつむいたままかぶりを振り、つい数分前のやり取りを伝えた。


「ふむ……拙僧の苦悩が、お主にもわかったかの」

「因果応報ですか」

「そうは言わん。皮肉な巡り合わせではあるがな」


 皮肉げに笑うフェイスオンに対し、シモンは神妙な顔つきで言った。


***


 ソッスカーの中央繁華街。オットーはミカゼカと並んで歩き、会話を交わしていた。


「弱者はみじめに無様に生きなくてはならないネ。世界の端っこで、上から垂れてくる汚れた雨水をすすり、ゴミを漁って生きてくんだヨ。悲しいネ。悔しいネ。誰のことかって、オットー、君のことだヨ」


 にやにやと笑いながら、悪意たっぷりな口調で揶揄するミカゼカであったが、オットーは別に腹が立たない。オットーは自覚があるし、ミカゼカはそれを承知のうえで、自分に力を貸してくれると申し出ていたからだ。


「何をやっても失敗……何をやっても失う。あげくの果てに人殺し。弱者っていうか、ただのろくでなしの無能カスだろ。そうなるのも仕方ねーさ」


 自虐たっぷりに吐き捨てるオットー。


「しかし僕は思うんだナ。弱者が夢を見てはいけないのかイ? 弱者が欲を持ったらいけないのかイ?」

「こっちの話も聞けよ」


 自分一人で話しを進めるミカゼカに呆れるオットー。


「まず僕の話を聞こうネ? 僕はネ、弱者こそ素敵な夢を抱き、強い欲をかくものだと、思っているんだヨ。君も僕のことくらい知っているよネ? 僕はそうした弱者を導き、誰かの素晴らしい欲望を叶え、満たすための使者なんだヨ」


 しかし必ずしも欲望を叶えてくれるわけでもなく、簡単に叶えてくれるわけでもないという事を、オットーも知っている。

 欲望の使者アルレンティスに魅入られた者は、ただ願いを叶えて貰うわけでは無く、アルレンティスの指導や助力によって、願いを叶えるという形になる。当然失敗もあるし、途中でアルレンティスに見放されて破滅した者も多い。アルレンティスにまつわる、欲望を叶えようとした者の逸話は多く、短編小説としても伝わっているし、吟遊詩人の歌にもなっている。


「で? 期待を持たせてまた結局失敗するのか?」

「何度も言うけどそれは君次第だヨ」


 不安げに問うオットーに、ミカゼカは笑顔のまま答える。


(俺は何しても……失敗するんじゃないか? これまでもそうだったし)


 そう意識した瞬間、頭の中で声が響きだした。


『ほんっっとに駄目な奴だ』

『いつもお前は――』

『こんなことも出来ないの? 何度も言ってるでしょ?』

『本当に俺の血を引いているのか? こんなアホ息子がよー』

『使えないなー。お前生きてる価値無いわ』


 頭の中で響く無数の声。頭の名かに粘着質なヘドロのようにこびりついて、離れない。オットーを苛み続ける。


 ふと、オットーは立ち止まり、周囲を見渡す。繁華街なので一通りは多い。


「どうしたのかナ?」

「ここにいる奴等――横を抜けて行く奴等、きっと皆俺より頭がいいし、見ての通り顔もまともだし、絶対に俺より有能なんだよ。言われたことをちゃんと出来る奴等なんだよ。でも俺はこいつらに全然及ばない。俺がこの中で最底辺だ。誰よりも劣るんだ……」


 不特定多数の他人全てと自分とを比べ、自分がその中で一番下と意識する。それはいつもオットーが意識していたことだ。今更ミカゼカにからかわれても痛痒ではない。しかし――


「何で俺はそう生まれた……。ああ……悔しい。こいつら殺してやりてえ……。どいつもこいつも殺してやりてえ。人殺しなんて……したくねえのに、人殺しになんかなりたくねえのに、殺意が溢れてどーしょーもねえ……」


 たまに脳みそが沸騰しそうになることもある。感じようが噴き出そうになる事がある。心の痛みを鈍感にすることで普段はガードしているが、痛みが無いわけではない。たまに痛みが堪えきれなくなることがある。今もそうだった。


「俺は何をやっても駄目だった。これでも……これでもよ、必死に頑張っていたのに、それでも届かねーんだよ。誰もが否定して、罵ってくるんだよ。無能中の無能なんだ。どうせまた何かしても……」

「一人じゃないヨ? リビングレジェンドの欲望の使者アルレンティスの僕がついているんだヨ? 成功度はぐんと跳ね上がったと考えていいネ」


 嘆くオットーの肩に手を乗せ、ミカゼカが励ます。


「しかし夢かなわず、酷い破滅の結末に至った奴も多いって話じゃねーか。どうせ俺もそっち側だ」

「じゃあ何もせずに朽ちるかイ? せっかく僕に選ばれたっていうのに、やる気を奮うことはできないのかナ?」

「それも嫌だ……。逃げるのも嫌だ……。だがよ……俺、びびっちまってる。大体何で魔術学院なんだよ。俺に魔術の才能があるとでもいうのかよ……」

「あるのサ。君には魔術の才能があるヨ。だからこそ薦めているのだヨ」


 ミカゼカがオットーの顔を間近から覗きこみ、にやにや笑いながら力強い声で言い切る。


(顔は綺麗だが、何つーいやらしい笑い顔だ……)


 オットーの中で、苛立ちと不信感とおぞましさが一気に沸き起こる。そもそも人にこのように顔を近づけて笑うという行為をする時点で、ミカゼカの非常識さが窺い知れる。


 その後二人はまた歩き出す。


「あ、ついたヨ」


 やがて魔術学院の建物が見えた。


「手続きは僕がしてあげるヨ。僕のコネで簡単に入れるヨ。入った後も手伝いはするし、相談にも乗るヨ。あとは君の覚悟次第だネ」

「魔術師になって……その後はどうなるんだ? わかんねえ……」

「色々だネ。社会的地位だって上がるし、お金も入るヨ。まだ人殺しがし足りないなら、やりやすくなるヨ」


 ミカゼカの言葉を聞いて、オットーは顔をしかめる。


「殺したくて殺したんじゃねえ……。あいつらは……殺さずにいられなかったんだ。俺のこと……散々いじめやがってよ。俺の心を殺そうとして、散々傷つけた。だから殺される前にあいつらを殺した。正当防衛であり、復讐でもある。それの何が悪いんだ」

「僕は悪いと思ってないヨ。君の言う通りだと思うナ。殺されるだけのことをしたから殺されたんだヨ」


 ミカゼカの言葉を聞いて、オットーは少し胸がすっとした。この時は、ミカゼカに対して好感を抱いた。自分を認めてくれる言動が嬉しかった。


「わかった。行く。お前を……信じてみる」

「僕を信じるより、自分の未来を信じるんだヨ。そうでないと失敗するヨ? 欲望の使者アルレンティスの伝承は知っているよネ? 僕が力を貸しても、破滅した人達もいるんだヨ」

「わかってる……」


 ミカゼカの言葉を聞いて、オットーの胸に火が付いた。


「そいつらは欲を暴走させて失敗した奴等ばかりだ。俺は……そうはならねえ」


 自分に言い聞かせるように、オットーは言った。


***


 魔術学院に向かうノア、チャバック、ガリリネの三人。


「付き添いなんていらないのになあ」


 歩きながらガリリネがぼやく。


「ガリリネに付き添うわけじゃないからね。チャバックが心配なだけだから。俺のことが嫌なら、ガリリネはどっか行けばいいよ」

「二人共、喧嘩はやめてよう」


 ノアが憎まれ口を叩くと、チャバックがおろおろして制した。


 三人が魔術学院の門をくぐる。すでに中には入学希望者でいっぱいだ。


「皆、私服。制服とか無いのかな? 本で見たけど昔の魔術学院では、院生が皆魔術師見習い用の制服着てたのに」


 周囲の者達を見てノアが言う。


「昔の魔術学院では、支給されていたけど、新生してからは支給されないって聞いた。予算不足らしい」

「しみったれた話だね」


 ガリリネの話を聞いて、ノアは苦笑した。


「ノアって口悪すぎじゃない?」

「しみったれているのは事実だし、いちいち喧嘩売らなくちゃ気が済まない?」


 ガリリネに言われ、ノアはむっとしてガリリネを睨みつける。


「いや、君の口の悪さは問題だろ」

「いちいち喧嘩売る君も大概だ」

「二人共、喧嘩はやめてってばあ」


 言い合いをするガリリネとノアを、チャバックが止めようとする。


「まあいいさ。チャバックに免じて退いてあげる」


 ノアが不貞腐れた顔で吐き捨て、早足で歩きだす。


 苛々して不注意に歩き出したノアは、うっかり人にぶつかってしまった。


「気を付けろっ!」


 ぶつかった相手が怒鳴った、人相が悪く、丸っこい体型をした、坊主頭の男だ。


「ぶほっ!」


 ぶつかった相手が吹っ飛んで転んだ。ノアが魔法で吹っ飛ばしたのだ。


「そっちこそ気を付けようね?」


 転んだ坊主頭の男を見下ろし、にやにやと笑うノア。


「ちょっとノアぁ! 何してるのぉっ!?」

「今のは完全にノアの方が悪いのに、怒られたら魔法使って反撃とか、最悪……」


 チャバックが啞然として叫び、ガリリネは心底呆れる。


「うん。俺は悪だし。そんな悪の俺にぶつからないよう気を付けた方がいいと、身をもって教えてあげた。あ、でもこれは善行に――」


 にやにや笑いながら喋っているノアの横っ面に、拳がめり込んだ。凄まじい衝撃を食らって、吹き飛んで倒れるノア。


 チャバックとガリリネ、それにノア自身も、驚き戸惑いが混じった表情で、ノアを殴った相手を見る。ノアを殴ったのは、ノアと年齢も体格もあまり変わらない少年だった。


(ただのパンチじゃない。俺よりずっと強い魔力を伴った攻撃だ)


 身を起こしながら、ノアはその攻撃を繰り出した者を見上げ、固まった。


 水色の髪、青白い肌、ねじれた角、スペードの尻尾。同じ特徴を持つ者を、ノアはこれまで四人見ている。全てアルレンティスの人格の化身だ。しかし今目の前にいる少年は、初めて見る。

 アルレンティスは五人の人格を持つと聞いている。そしてそのうちの人のミカゼカには警戒しろと、会わないようにしろと、ルーグにもアルレンティスにもムルルンにも言われていた。


「僕のツレに手出しをしたら、ノアでも許さないヨ。そもそもネ、そんな理由で魔法使って人を攻撃とか、ミヤ様の弟子という立場でやっていいことじゃないヨ。ミヤ様に迷惑がかかっちゃうだロ」


 アルレンティス=ミカゼカが、ノアを見下ろして言い放つ。


「君が噂のミカゼカ?」

「そうだヨ。はじめましてだネ。以後よろしくネ」


 尋ねるノアに、ミカゼカはにっこりと笑ってみせた。

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