23-13 物凄く怒った後に、物凄く優しい
少し離れた場所へと移動し、一同はディーグルの話を聞くことにした。
さらに離れた場所では、教会のお偉いさんが出てきて、黒騎士団団長ゴートと、今回の騒ぎに関して話し合っている。
「西方大陸の工作員と敵対するのはともかくとして、K&Mアゲインも潰そうとしていたとはね。ま、それもまたお前らしいよ。しかし余計なおせっかいとも言える」
「そう言われると思っていました。でも私は昔からおせっかいな性分ですから」
ミヤがアンニュイな口調で言うと、ディーグルは刀を鞘に収めながら、涼やかな笑みをたたえて返す。
(確かにジャン・アンリの言う通り、仕草も表情もいちいち絵になる人だ。伊達男って言うのかな)
ディーグルを見て、そんなことを思うユーリ。
ユーリの視線に気付いて、ディーグルはユーリとノアの方を向いた。
「今のミヤ様の弟子は――さほど才が無い者を弟子にしているようですが、どのようなおつもりですか?」
意地悪い笑みを浮かべて言い放つディーグルであったが、ユーリはもちろん、ノアも気を悪くすることは無かった。
(これはただの安い挑発。僕達がどんな反応をするか、試しているだけだね。そんな安っぽい人であるわけがない。師匠が認めた人で、しかも魔王幹部八恐の一人で、何より、この深い知性を宿した瞳を見た限り、どう見てもそんな人じゃない)
ディーグルの目を見つめて、ユーリは何と返すべきかと思案する。
ノアはというと、ユーリが何か言い返すだろうと思って、何も言わずに様子を見守っている。
「ディーグル、それはユーリとノアを試していることなんだろうけどさ、二人共ちゃんとお見通しだよ」
ユーリが口を開く前に、ミヤが苦笑気味に言った。
「そして、あえて言ってやるけどね。ユーリは儂の弟子の中では一番出来のいい子さ。優しいし、マッサージも一番うまいんだ。そして頭の回転もいいし、すぐキレるし、いざとなるとお前に負けず劣らず冷徹で、才能もある」
「師匠……ちょっとディスってましたね?」
「師匠~、俺は何番目に出来がいい? 先輩の次くらい?」
ミヤの台詞を聞いて、ユーリが苦笑して突っ込み、ノアが興味津々に尋ねる。
「お前は下から二番目だね。反抗的すぎる。おまけに色々と問題児すぎる」
「ひどいよ師匠」
「ちなみに最下位はシモンだよ」
ミヤの答えを聞いて頬を膨らますノア。
「それにしてもディーグル。お前は未だに西にかかずらっているのかい」
話を戻すミヤ。ディーグルの顔から笑みが消えた。
「西って……西方大陸?」
ノアが訝る。
(師匠は西の大陸の話題出すと、凄く機嫌悪くなる。もしかしたらディーグルさんが、その理由を知っているかも。ここで知ることが出来るかも?)
好奇心を膨らませるユーリ。
「ここで話してしまってもよろしいのですか?」
ディーグルがユーリとノアとスィーニーを、それぞれ一瞥しながら伺う。
「よろしくないよ。だがお前の判断に任せる」
「管理者メープルCが今、あちらで何と呼ばれているが御存知ですか?」
ディーグルの口からメープルCの名を出され、スィーニーの心臓が跳ね上がった。
「氷の心を持つ者ですよ。三百年経ってもこの二つ名のまま、変わらず健在です。そして愚劣さと悪辣さも、小心者である事も相変わらずです」
ダークブルーの瞳に冷たい光を宿し、毒を込めて吐き捨てるディーグル。
「しかしお前もその小心者を三百年もかかって、未だ仕留めていないね」
ミヤが心なしか冷たい口調で指摘する。
「おやおや、意地悪なことを仰られますね。逆を言えばメープルCも、三百年私を仕留められず、私も健在ということです。それどころか正体も知られていませんでした。彼等を逃したことで、今ようやく知られてしまいますけどね」
ディーグルのその言葉に、スィーニーの心臓が再度大きく鳴り響く。マグヌス達も自分も、Aの騎士の正体を知ってしまった。
「私は三百年、様々な名前と姿と立場を使って、反管理局勢力を動かしてきました。そのおかげで管理局及びア・ドウモの勢力を抑えてきました。反管理局勢力が無ければ、ア・ドウモは西方大陸の統一だけに留まらず、もっと早くに大陸の外にまで進出していたでしょう」
「そうかい……知っていたけど、ま、よく頑張ったじゃないか。というかこの三百年の間にも、何度か会っていたし、お前は直接言わずとも、それとなく遠回しに伝えていたじゃないか」
ディーグルの話を聞き、ミヤは皮肉たっぷりの口調で言った。ディーグルの行いを称賛する気は全く感じられなかった。
「で、そのお前が、今儂の所に来て、自分の正体をバラして、次は何をする気だい?」
「正直手詰まり感を覚えていますし、自分のしている事に膿んでいました」
「はんっ……三百年経ってようやくその結論かね」
苦笑して肩をすくめるディーグルに、ミヤはぽかんと口を開ける。
「そしてミヤ様に会いたくなりました。それだけの理由です」
次いで口にしたディーグルの言葉を聞き、ミヤは口を閉じて、まじまじとディーグルを見つめる。
「何か、二人共、西の大陸に因縁があって、それを喋っていたって感じ?」
「そうみたいだね」
ノアがユーリの耳元で囁き、ユーリが頷いた。話が断片的ではあったが、二人が敵視する者が西方大陸にいるという事はわかった。
(とんでもない話を聞いちゃったけど……逃げなくて正解だった? 私のことはバレてない? あえて逃げずにここにいることで、私は西とは無関係アピールしてるけど……)
スィーニーは固唾を飲んで話を聞きながら、ディーグルに自分のことがバレていやしないかと、はらはらしていた。
「しばらくここでゆっくりしていきますよ。ミヤ様のためにお力になれることもあるでしょうし、是非お側においてください」
「ふん、そうかい。拒む理由も無いね。弟子達にとっても刺激になるだろうし、今は色々あるからね」
ディーグルが恭しい口調で申し出ると、ミヤは鼻を鳴らして了承した。
***
ジャン・アンリ、アザミ、シクラメの三名は、アジトに戻って一息ついていた。
「ウィンド・デッド・ルヴァディーグルか。名前だけしか伝わってねー野郎だな。八恐のうち六人はそうだけどよ」
テーブルの上に寝転がったアザミが言う。
「そしてまたしてもミヤと懇意であることを触れていいか?」
と、ジャン・アンリ。
「かつて破壊神の足が現れて世界を蹂躙した。その際、魔王の幹部八恐の一人であったが、人間側に裏切った吸血鬼ブラム・ブラッシーと、これまた元八恐の一人欲望の使者アルレンティスが、破壊神の足を滅ぼそうとしたが、敵わなかった。しかしミヤという名の猫の魔法使いが、破壊神の足を滅ぼした。それ以降、ミヤは大魔法使いとして、世界に名が轟いた。ブラッシーとアルレンティスは、ミヤに敬服したという話だ」
彼等がミヤを敬う理由を改めて語るジャン・アンリ。それは魔術師や魔法使いや学者達の間ではよく知られた話だ。
「伝承には記載されていないけど、ウィンド・デッド・ルヴァディーグルも、その二人と同じなのかもしれないねえ」
「そうだろうか? 私は疑問を覚えると言ってしまっていいか?」
シクラメに対し、ジャン・アンリは否定的な発言を行う。
「ん? どんな疑問だ?」
ディーグルに関しては、他の八恐とは違う理由でミヤと親しいのか? ――という意味でアザミは質問したが、ジャン・アンリとしては、今自分で語った話の全てを疑っていた。
「では……否定されることが目に見えているから、口にはしないでおこう」
「何だそりゃ」
ジャン・アンリの台詞を聞いて、アザミは小さく笑った
***
夜。ソッスカーの片隅にある工業区域の、廃工場。
マグヌス、ミーナ、スィーニーの三名が集まり、念話装置を起動している。
『Aの騎士の正体があのウィンド・デッド・ルヴァディーグルであり、しかも三百年前からずっと管理局に盾突いていたとは――中々衝撃的な真実ですね』
西方大陸にいる上司の声が、装置より響く。念話装置というものの、向こうの音声が空気振動でしっかりと伝えられている。
『その情報を知ったことは多大な成果と言えます』
「しかし――こちらの動きがア・ハイ群島に知られてしまい、教会にはもう戻れそうにありません。ターゲットMはア・ハイのトップの政治家達と通じており、教会にも我等の存在を認知させました」
管理局工作員が教会内部を蚕食してきたこれまでの努力も、全て無駄になってしまったことは、その指揮を執っていたマグヌスからすれば、大変な痛手だった。
『ア・ハイ進出の足掛かりを失ってしまったことは、大きな痛手です。差し引きとすれば、マイナス面の方が大きいと言えます。現時点では』
「管理者メープルCの御期待には沿えず申し訳ない」
『貴方達を責めはしません。現時点ではそう見なせますが、その後どう転ぶか変わりません。真実を知ることが出来たからこそ、有利に働く可能性もあるのですから』
マグヌスが謝罪すると、念話装置の相手――メープルCは淡々と告げた。マグヌスをフォローしているというより、思う所をただ口にしているだけだ。
「ふう……がっかりだ」
念話通信を終え、マグヌスは大きく息を吐く。
「俺が教会にここまで根を張るのに、何年かかったか、どんだけ苦労したか。全てあのAの騎士――いや、ウィンド・デッド・ルヴァディーグルのおかげで――」
「呼びましたか?」
マグヌスのぼやきは、突然近くで響いた声によって遮られた。聞き覚えのある、涼やかでよく通る声だ。
全員が緊張して戦闘態勢に入り、声がした方を向くと、黒衣のエルフがすでに抜刀した状態で、悠然と佇んでいた。その周囲を、一羽のカラスが羽ばたいている。そのカラスは、脚が三本あった。
「使い魔に追跡させていたのですが、誰も気付かないとは拍子抜けです」
廃工場の壊れた屋根から月光が差し込み、美しく整ったディーグルの顔が照らされた。ダークブルーの瞳が妖しく輝く。
「尾行に気を付けて移動していたんだけどなあ……。あんたの使い魔が――」
「人喰い蛍」
マグヌスが喋っている間に、ディーグルは問答無用で術を発動させた。夥しい数の三日月状の光滅がディーグルの周囲に浮かんだかと思うと、軌道もタイミングもばらばらに、マグヌス、ミーナ、スィーニーめがけて飛来した。
マグヌスは魔法で魔力壁を作って防御を、ミーナとスィーニーは回避を試みる。
光滅は飛びのいたミーナとスィーニーにホーミングして襲いかかる。一度回避した光滅がUターンすることは無かったが、光滅の数が多すぎて回避しきれずに、何発もの光滅が、二人の体のあちこちを貫く。
二人はほぼ同時に転倒した。足を複数個所貫かれ、立っていられなかった。
「あが……」
マグヌスが呻きながら崩れ落ちる。魔力の防護壁は光滅を全く防げず、マグヌスの体を穴だらけにしている。頭部の中心と喉も貫かれ、意識を失う。
魔法使いのマグヌスはこの程度では死なない。致命傷を受けても、意識を失っても、自動的に再生される。
そのマグヌスの体の周りで、見慣れぬ文字と紋様が描かれた長方形の小さな紙が数枚、空中制止している。
(あれは……)
スィーニーはその紙の正体を知っていた。東方を旅した時に見たことがある。呪符だ。紙に文字と紋様を書くことで、術の力を込めるものだ。
呪符が弾け飛んだかと思うと、マグヌスの全身が凍結した。
「体が徹底的に凍り付くとね、再生はとても難しくなるんですよ。上位の魔法使いでもね」
いつの間にか移動していたディーグルが、そんなことを喋りながら、凍り付いたマグヌスの頭部を踏みつける。鈍い音が響き、マグヌスの頭部が砕け散った。
「ぐっ……」
ミーナが掌から透明針を伸ばした。射程距離はぎりぎりだが、何とか届く距離だ。
ディーグルが刀を一振りして、斬撃を飛ばす。
ミーナがかざした手の肘が切断される。透明針も切断されている。
(駄目……。私達じゃ、こいつには勝てない)
得物である魔道具を破壊され、ミーナは絶望し、敗北を確信した。そして自分がここで殺される事も確信した。
さらにディーグルが剣を横薙ぎに振る。斬撃が飛ぶ。
ミーナの胴体が切断され、上半身と下半身が分かれて床に転がる。
意識を失いゆくミーノの視界には、ディーグルが持つ刀が飛び込んできた。
「嗚呼……その剣。本当に美しいわね……。こんな美しいもので……殺されるなんて……しあ……」
血を吐きながら笑い、言葉途中にミーナは果てた。
ディーグルの視線が、血塗れで倒れているスィーニーへと向けられる。
マグヌスとミーナが殺され、次は自分だと、スィーニーは死の恐怖に震える。
その時、スィーニーは気が付いた。ユーリからもらったブレスレットが、光滅によって破壊され、床に落ちていた事を。
(ユーリから貰った物なのに……)
死を目前にしながら、ブレスレッドに意識が奪われる。ユーリのことを強く想う。
(私みたいな嘘吐きには相応しくないから……駄目だってことなのかな?)
自嘲気味にそんなことを考えているスィーニーの前に、ディーグルがゆっくりと迫り、刀の切っ先を突きつけた。
「弟弟子達と仲がよろしいのですね。残念です」
無表情に、しかし柔らかい声音で告げるディーグル。
「貴女が死んだとあれば、私の弟弟子達はさぞ悲しむでしょう。そして貴女が敵だと知れば、より悲しむでしょう。敵であったことも知らぬまま、死んだことも知らぬまま、ただ、いなくなったことにすれば、そこまで悲しみまずに済みますね。そういうわけで、貴女の死体は豚の餌にでもして処理しておきますので、安心してください」
柔らかく優しい声音で、おぞましい台詞を吐くディーグルに、スィーニーは涙した。
(これ……きっと罰なんだ。私が嘘ついてたから。友達の振りして……実は違ったから? いや、友達になっちゃったけど、実は違うから? 仲良くなって、本当は敵だから? そんなことしてたから……神様が怒って罰を……)
避けられぬ死に恐怖するあまり、スィーニーはすっかり混乱してしまう。
(ユーリに会いたい……。凄く会いたい。会って謝りたい……)
逃れられぬ死を意識すると同時に、再びユーリのことを強く思うスィーニー。
「何言ってるんだい、ディーグル。お前はどこの悪役だい。つーかお前だって、儂の使い魔の尾行に気付かなかった間抜けのくせして、よくもまあ人をこき下ろせたもんだよ」
呆れ声が工場の端の方を響いた。
声のした方を見ると、果たしてそこには、ミヤの姿があった。ゆっくりと二人のいる方へと歩いてくる。
(助かった? 助けてもらえる? 嘘吐きの私を? にゃんこ師匠が? ターゲットMが助けてくれる?)
痛切な期待を込めてミヤを見るスィーニー。
「ディーグル、お前は本当に変わらないね。三百年経ってもお前はあの時のままだ。とても優しくて、温かくて、同時に冷徹。だからお前のやることはわかりやすい」
ミヤは微笑をたたえ、歩きながらディーグルだけを見て喋る。
「私がAの騎士に化けていた事も、ゴア・プルルに化けてミヤ様に近付いていた事も、途中までわからなかったじゃないですか」
「マイナス4。冗談を聞きたい気分じゃないんだよ。下がりな。そしてこの子に今後一切手を出すんじゃないよ。お前の主としての命令だ。ああ、あのンガフフという男にもね」
ディーグルが言い返すと、ミヤは有無を言わせぬ口調で命じた。
「しかし――」
「ディーグル! 私は下がれと言った! 魔王の命が聞けないのか!」
なおも何か言おうとしたディーグルに、ミヤは牙を剥き、全身の毛を逆立てて激昂した。
ミヤの小さな体から凄まじい怒気が放たれ、スィーニーは空間が張り裂けたかのような感覚を覚える。ミヤの体が大きく膨れ上がったかのようにも錯覚した。暴悪のオーラが嵐の如く勢いでミヤの周囲を荒れ狂い、己が魔の頂きに座する支配者であることを主張していた。
スィーニーがミヤから感じた恐怖は、ディーグルを前にして死を意識した恐怖をも上回っていた。より根源から発生する、巨大かつ絶対的な物を目の前にして、頭の芯と内臓を激しく鷲掴みにされたような、そんな恐怖だった。
「承知しました。その娘にもあの男にも手出しせぬと、八恐の名にかけて誓います。ミヤ様のお怒りに触れるような真似をして、申し訳ありません」
ディーグルが膝をつき、恭しく頭を垂れる。
ミヤの逆立った毛が元に戻る。魂の底から沸き起こるような恐怖をもたらした、大気に満ちた激しい怒りも、全て霧散する。
「失礼します」
ディーグルが立ち上がり、工場から去る。
ディーグルの姿が消えた所で、スィーニーは自分の体から床に広がる液体に気が付いた。
「怖かったかい? スィーニー。もう大丈夫だ」
ミヤが微笑み、スィーニーがかつて一度も聞いたことがない優しい声をかけてきた。そして癒しの魔法をかけ、スィーニーの体中に開いた穴を塞ぐ。
スィーニーの恐怖と混乱は解けない。少し和らぎはしたが、それでもまだ何かあるかもしれないと警戒してしまう。何よりミヤがここに現れたという事は――そしてディーグルとの今のやりとりを見た限り、ミヤは全て知っているのではないかと勘繰ってしまった。
「よしよし、心配しなくていいよ。儂はとっくにお前の正体を知っている。メープルCに言われて、儂を探りに来たんだろ? そのまま、儂に気付かれたことは黙ったまま、儂を探り続けるがいいさ。ただし、ユーリやノアにはバレないようにするんだよ」
小さな子供をあやすかのような優しい口調で語りかけると、ミヤは地面に落ちている壊れたブレスレットを一瞥し、魔法で修復する。そしてスィーニーの手に魔法ではめ直す。
「私……私は……にゃんこ師匠も……ユーリも騙して……。皆を騙して……」
死の恐怖から解放され、全てを知っていると告げられたうえで許され、後ろめたさに苦しみ、罪悪感を募らせ、混乱して泣きじゃくるスィーニー。
ミヤはスィーニーに近付くと、涙がつたう少女の頬に、自分の頬を摺り寄せる。
「よしよし、辛かっただろう。生きてりゃ、つきたくない嘘をつかなくちゃならないこともある。嘘をついて人を欺く辛さは、儂だってわかっているさ。現在進行形でね」
「あううう……うう……」
文字通りの猫撫で声で優しい言葉をかけられ、スィーニーは嗚咽を漏らしながら、すがりつくようにしてミヤの体を抱きしめた。
二十三章は終わりなんよ




