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楽なアルバイト

 冬の足音が聞こえております。

 急に寒くなりました。

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。


 毎年のことながら、そろそろ野田は冬眠するようです。

 日中に起き続けていることが、難しくなってきました。

 非常に眠いです、今も。


 怠惰な野田。

 正社員はやめて楽なアルバイトを始めるのもいいな、と。

 寝転がりながら、空想にふけっていたところです。


 楽なアルバイトが、どういうものかはわからないのですが。

 ネットで調べたら、スーパーが出てきましてね。


 夢のない結果ですよ。

 正社員はやめないほうが良さそうです。


 そもそも、平日の昼間しか働けないのに雇ってもらえる気がしません。

 深夜帯に働くのも楽しそうではあるのですが。


 旦那さま次第です。

 本日は朝5時に出て、夜11時45分のお帰りでしたから。

 どんまい。


「子どもが寝てる時間なら、置いてくれば大丈夫でしょ」と。

 実母は言いそうですが。


 幼稚園児の頃。

 たまたま、早朝に野田が目覚めたとき。


 誰もいなかったので、びっくりした記憶があります。

 大泣きしました。


 隣のおばさんが来てくれましてね。

 すごく優しいおばさんだったので、良かったのですが。

 子どもだけを家に置いていくのは、良くないのです。


 貧乏だから働くしかありませんとか。

 子どもがいたら、深夜や早朝にしか働けませんとか。


 事情はわかるのですが。

 隣人に優しいおばさんがいるかどうかは、わからないですから。


 実母は新聞配達の仕事をしておりました。

 それから、野田は一緒に着いていくようになりましたよ。


 ルートを覚えて、日曜日は代わりに配達しておりました。

 なんと、代わりに配達をする……!


 新聞配達の仕事は、楽ではなかったです。

 重い新聞を持ちながら、階段を上ったり下りたりでした。


 そして、実母は昼のパートを始めました。

 焼き鳥屋の開店前の仕込みスタッフです。


 夏休みや冬休みなど、また野田は一緒に着いていくようになりました。

 職場に子どもを連れて行くなんて、考えられないのですが。


 とにかく着いていきましてね。

 箸を箸袋に入れたり、テーブルや机を拭いたり、ほうきで床を掃いたりしていました。


 幼い頃の野田は、実母と一緒にいられるだけで嬉しかったのです。

 次も連れて行ってもらえるように、役に立とうともしていました。


 しかしながら。

 焼き鳥の仕込みも大変そうでしたよ。

 しょっちゅう竹串で指を刺してしまうようで、痛そうでした。


 二児の母でもできる楽なアルバイト……。

 ご存知でしたら、教えてください。

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