表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~  作者: 黴男
α-序章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/208

031-頼もしき精鋭たち

輸送艦オリオンはジオランド星系へのゲートを通過し、ジオランド星系の第一惑星――――ジオランドプライムに向けてワープ準備に入っていた。

だが、そうはさせじとゲートから現れた艦隊が、オリオンにワープ妨害を仕掛ける。

それを指揮するのは、アリコンであった。


「何としても沈めろ! ここで殺せばいい!」


彼は半狂乱になって叫ぶ。

どちらにせよここで始末できなければ自分も終わりであるからだ。

対象を殺しさえすれば、自分は暫く刑務所に入るだけで済む。

デュールは出世し、自分を牢屋から出してくれると。

巡洋艦で構成された艦隊は、シールドを展開するオリオンに対して集中砲火を浴びせかける。


「あいつらは本気だ.......」


ブリッジで、リリーは呟く。

星系軍でも対処しきれるか分からない戦力を相手に、ミサイルではなくレーザータレットだけで応戦していた。


『敵巡洋艦四隻がシールドに接触』

『巡洋艦二隻を撃沈』

『巡洋艦二隻を撃沈』


強引にシールドを突破しようとする艦艇が、オリオンのシールドに接触する。

だがすぐに、オリオンによる近接砲撃で撃沈させられる。


「このままだと.......」

『付近に重力変動を検知、ワープアウト....総数測定中』


その時。

巡洋艦隊の後方の至近距離に、艦隊が出現する。

王国騎士団のタグが付いた、エリート艦の艦隊である。


『不明勢力の艦隊を確認』

「討て。――――一切の情けはかけるな!」


王国騎士団が現れてから、アリコン達の戦局は一気に不利なものとなった。

数が一対多だったのに対し、多対多になったのだから。


『駄目です、突破されます!』

「沈めろおおおっ!!! 沈めるんだぁぁぁあああ! あの輸送艦を! 何故沈められないのだぁッ!! たかが輸送艦一隻であろうがァ!!!」


シールドにより、七十隻を超える巡洋艦からの砲撃を耐えるオリオン。

だが、王国騎士団に続いて星系軍も到着し、巡洋艦隊はますます窮地に追い込まれる。


『不明艦隊に告ぐ! 現宙域より直ちに離脱せよ! 追撃はしない、直ちに離脱せよ!! 繰り返す、追撃はしない!』

「撃ち落とせ!!! あの輸送艦を沈めるまでは、逃げても必ず追い詰めて殺すぞおお!!」


オリオンのブリッジでは、リリーがジュディと会話していた。


『どうやら救援は間に合ったようですね?』

「はい、お陰様で」

『.........申し訳ございません、フレデリカ様も、表立って動くわけにはいかないのですよ』

「大丈夫です、どうにか生き延びれそうです」


あくまで王国騎士団は、たまたまジオランド星系に駐留中で、襲われていた輸送艦を救出しただけである。

そういうポーズだと、リリーは受け取った。


「ただ、妨害を受けていて離脱は出来ません」

『......ええ、大丈夫でしょう。遅れを取る弱者たちではありませんから』


恒星間通信で、若干のラグが生じている。

ただ、そこまでの距離ではないのでまだ話せる範囲内だ。


『TRINITY.だ! 全員現行犯で逮捕する!』


そして。

星系軍と王国騎士団に加えて、警察組織のTRINITY.の艦隊が現れた。


『もう駄目だ、全艦離脱!』

「いくらでも金を積む! どうした、怖いのか! このクソ野郎どもがああ!」


アリコンは必死で叫ぶが、TRINITY.の脅威はならず者共の間でも有名である。

下手な艦隊ではないのだ。

三点収束式粒子加速レーザー砲を装備したTRINITY.の艦は、驚異的な打撃力を持つ。

残存した巡洋艦隊は、脱兎のごとく戦線を離れていく。

残ったのはアリコンの偵察艦だけである。


「くそぉ、必ず奴らに.....!」


アリコンの偵察艦は離脱を試みるが、ワープ中にTRINITY.から発射されたミサイルによって捕らわれる。

そして、エンジンを破壊されたのちに、数隻のTRINITY.艦に曳航されていった。


『大丈夫ですか?』

「はい」

『要人を乗せていると伺っている、我々はこのまま随行します!』


星系軍、TRINITY.、王国騎士団の艦隊が一つに合流し、オリオンを中心として連動ワープを開始。

ジオランドプライムに向けて一斉ワープを開始するのであった。


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ