42.水溜まりで釣ったもの(イギリス)
~ 雨が降って、パブの前に水溜まりが出来た。
すると、ひとりの老人がその水溜まりに釣り糸を垂らし、釣りを始めて何時間も座していた。
気づいた若者が、老人を気の毒に思い、パブに誘った。
「一杯おごるよ、じいさん」
一緒に酒を飲みながら、人の好い若者が尋いた。
「ところで、何か釣れたかい?」
「ああ! あんたで、3人目だ」
老人は嬉しそうに答えましたとさ。 ~
(絵 2003年)
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イギリスの小噺だったと思いますが、結構好きな話!
老人が何を釣っていたか、もうおわかりですね?
こういう陽気な知恵話って楽しい。
ついフランスの"ファブリオー"(※)を連想しますが、あっちは艶っぽい話や乱暴な話が多い印象で、引用に躊躇うぞ(笑)。中世って、人の精神が荒っぽいですよね。
私が集めた民話・伝承集には、こういうすんごい短いのも多々あるのですが、問題は内容が短すぎて、「なろう」さん投稿のための200文字を越えず、どうしよう、とかいう点。
でも、頓智話とかも好きなんだ~~。
いろいろ抱き合わせたり、独り言が多く入るかと思いますが、ま、ま、お気になされず。お付き合いいただけますと幸いです。
ファンタジーも、もちろんまだあります!
…………。
ごった煮すぎる……。
投稿順、ジャンル別にしといたほうが良かったかな? (←後の祭り)
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※ファブリオー(fabliau) 12世紀末から14世紀頃を題材にした、中世の小噺の総称。町民、騎士、司祭、修道僧、百姓などを中心とした笑い話。教訓的な意味合いを含んだものもある。私は詳しくないので、ご興味がある方はぜひ検索を!
お読みいただき、ありがとうございました(^^)/
(絵の描き直し、迷いましたが、表情が気に入ってたのでそのまま採用しました)
世界巡りが途中だけど、今日はまたまたイギリスで!
先日こちらの方面がとても得意な方となろうでお会い出来たので、嬉しくてヨーロッパにしちゃった♪
ポイントの件、昨日、一時的に1000ptに届きましたーっっ
ありがとうございますっっ
でもって、今日また3桁に戻ってますので(あれ?(苦笑))、お祝いはまた今度に~。ふふふふ。何度でも楽しむスタイル




