26.ゴルディオンの結び目(トルコ)
~ ゴルディオンの神殿にある荷車を結ぶ、きつくかたい結び目。
「この結び目を解いた者は、アジアの支配者となる」
この言い伝えのもと、何人もの人間が結び目を解こうとしたが、誰一人として叶わなかった。
アレキサンダー大王がこの地を訪れた時、彼は誰も思い付かなかった方法でこれを成し遂げた。
剣で、結び目をたち切ったのだ。
これゆえ、アレキサンダー大王は、アジアの覇者となったという。 ~
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つまりはアレキサンダーの"既成概念に囚われない発想力"を物語った伝説のようです。
この伝説から「一筋縄ではいかない難題」のことを"Gordian knot"
そして難題を非常手段で一息に解決してしまうことを、To Cut The Gordian Knot (難題を一刀両断に解くが如く)と英語圏では言うのだとか。私、英語さっぱりなので違ってたらご指摘ください。
ところでこのゴルディオンの舞台、フリギア(※)の都市は、現トルコにありました。
トルコは何気に有名な伝説を持つ土地を、数多く内包しています。
ノアの箱舟もトルコにあると言われてるんですよ。人工衛星の写真でアララト山に箱舟の跡が見えたとか、木片が発見されたとか。記憶違いかもしれませんけど、まあそんな感じで。伝説と遺跡が転がっている国です。
(※ フリギアは現在のトルコ中央部にあたりまして。別の話になるけれど、"王様の耳はロバの耳"はフリギアの王の話です。フリギアのミダス王については、いずれまた拙作でご紹介予定なのですが、あの方、ロバの耳だけでなく、おマヌケなことをいろいろやってて、すごいです)
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さて、この"ゴルディオンの結び目"伝説は、ゴルディアスという男が、巫女から神託を受けるところから始まります。
牛車をひいた農民が王になるという、こちらのエピソードも好きだ。で、結び目作ったのは、このゴルディアス王。伝説って繋がってますよね。
◇◇◇
(あっあっあっ、結び目、こんがらがっちゃった――。どうしよう、皆が見てるのに!!)
「陛下? いかが――なさいましたか?」
「……うむ。余はいまここに"結び目"を作った。この"結び目"を解くことができたものこそ、やがてこのアジアの地の王となるであろう」
◇◇◇
とかいう真相だったら、楽しい。(妄想)
お読みいただきありがとうございます(^^)/
ご感想もいつもとても感謝しております! 嬉しいです!
お返事出来てなくて、すみません。。 ゜(゜´Д`゜)゜。
……剣の線をずばっと引いたら太過ぎた……CG画面で線引きするべきだった。
アナログだったんで、消して直すのが手間で押し切ってしまった(涙)
なんだこれ、って言われそう。




