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~世界の民話・伝承集~最奥の森、最果ての海。  作者: みこと。@ゆるゆる活動中*´꒳`ฅ


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22/50

22.見えない貴婦人(不明)

 ~ とある時代、とある国


 戦争で捕虜となった兵士たちは、敵陣の牢獄で、

 日ごと無気力になっていきました。


 ヒゲは伸ばし放題で。髪も梳かさず、服装はだらしない。

 戦う意志も、生き残る気力も萎えていきます。


 そんな兵士たちを見た隊長は、提案しました。


「皆、今からこの牢屋には、とびきりのレディが一人いらっしゃると考えてふるまおう」


 それから兵士たちの様子は、がらりと変化しました。


 身だしなみは欠かさず、牢の中をカーテンで仕切り、粗相(そそう)をしてしまったときは「失礼」と謝罪する。


 見違えるように変化した兵士たちの様子に、敵兵たちは怪しみます。


 そしてついに「おまえたちは女を隠しているだろう?!」と尋問にまで及んだのです。


 敵兵にここまで確信させた想像上の貴婦人。


 兵士それぞれが思い描いた"たったひとりの彼女"は、本当に最高のレディだったのでしょうね ~

 挿絵(By みてみん)


◆◆◆


 うんと昔、まだ私が10代のころ新聞に載っていたお話なので、実話らしいのですが細かな点は忘れてしまいました。

 素敵な話だな、と感銘を受け、いまだに好きなエピソードです。


 でも子ども過ぎた当時の私は、気づいてませんでした。


 兵士の皆さん、各自、郷里(くに)に残した自分の想い人を思い描いていたのかも、と。

 さぞ会いたかっただろうなぁ。結末を知りませんが、無事帰国出来たことを祈ります。

お読みいただき、ありがとうございました(^^)/

絵を消し過ぎましたでしょうか? ブラウザによって見え方が異なるので、不安です。

そして2か月ぶりの更新なのに、2話連投してしまいました。時間空けたら良かったような。

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― 新着の感想 ―
[一言] おおう…… 良い話。 そうですねー、きっと国元に残した人を思ったんでしょうね。兵士さんたち。
[一言] きっと隊長さんが女装して……(≧∇≦)
[良い点] 私、こういう系の逸話好きなんですよね…。 最高のレディを想像して紳士的に振る舞う兵士たち、めちゃくちゃ可愛いですよね! 想像力を働かせて辛い暮らしに楽しさを見出しているのが微笑ましくて、で…
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