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~世界の民話・伝承集~最奥の森、最果ての海。  作者: みこと。@ゆるゆる活動中*´꒳`ฅ


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19/50

19.おおかみだんなとろば(アルバニア)

~ 空腹でたまらないオオカミは、森のはずれで出会ったロバに感激し、大きな口をあけました。


「ちょっと待ってください。やせ細ったロバの私なんかより、オオカミだんな様にはもっと相応しいお食事があります。どうぞ私の背中にお乗り下さい。その場所までお連れします」


 助かりたいロバは咄嗟に機転を利かし、オオカミをうまく口説きました。 ~


挿絵(By みてみん)

(2006年絵)


◆◆◆


 このお話はアルバニアの昔話です。


 「だんなさま」と言われて気を良くしたオオカミは、ロバの言うままに空腹を我慢し、彼の背に乗ります。


 あちこち走り回り、最後には人間の村へ運ばれて、


「オオカミが来たぞー! やっつけろ!!」


 と、人間に追われ森へ逃げ帰るお話です。(当然ロバは食べれませんでした)


 「得意げに、ロバの()()に乗ったりしなければ良かった」

 

 原作では、こんな風にオオカミが自己反省するところまで書かれている、教訓話なのだとか。


◆◆◆


 2006年に書店で偶然見かけた "福音館 こどものとも年少版「おおかみだんなとろば」"。

 愛嬌のある絵にひとめぼれし購入。その時学んだお話です。


 ずっと持ってたのに、娘(現在5才)が赤ちゃんの時に本を読んでやったら、早すぎて。

 大きくなったので再び読んでやろうとしたら、紛失していた!! 

 書籍化しなければ絶版になるタイプの薄い月刊本で、いまはもう入手できないと思うと悔しい。

 何かに紛れて捨てられてなければ、いつか見つかるはずだけど……。(希望薄)


 作者は、再話 八百板洋子先生。 絵 早川純子先生。

 八百板先生のお話は、この"世界の民話・伝承集"で意外に多く拾っている気がします。まだ投稿していませんが。そして出典書籍はバラバラなのですが。私好みなのかな? そうなのかも。

お読みいただきありがとうございました。

ご評価・ご感想良かったらよろしくお願いいたします(^^)/

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― 新着の感想 ―
[一言] オチの駄洒落が良いですね(≧∇≦)
[良い点] >ロバの話と背に乗ったりしなければ… 外国でも同じように「乗る」と表現するのですか。面白いですね。 [気になる点] 民話に出てくる狼って、なぜか一匹狼ですよね。 しかも、たいてい悪者。 …
[良い点] 意外とオオカミ旦那様の顔が可愛い (*'▽')! [一言] 千夜一夜みたいですねぇ あと981話、楽しみにしてます笑
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