14.河馬を創った神(ギリシャ)
~ 海の神ポセイドンは、女神デメテルの気を引く贈り物として"馬"を創るため、その試作段階で様々な動物を誕生させた。
河馬は、そんな彼の試作品の一つである。 ~
(2006年絵)
◆◆◆
ポセイドン……器用なんだか不器用なんだか。
ギリシャ神話は有名過ぎかな、と思ったのですが、お気に入りのエピソードなのでピックアップしちゃいました。
水陸両用の河馬が、海の神の創った動物で、馬の試作品だったというのは説得力があり、ギリシャの人々の想像力の素晴らしさを感じさせられます。
馬を創った神様として、ポセイドンを描いた絵画やモザイク画は、よく馬とともに描かれている気がします。
ポセイドンとデメテルと馬の関係については別説※もありますが、どちらにしても彼の聖獣は"馬"なのだとか。
(※ポピュラーなのはデメテル、ポセイドンともに馬に化身して追いかけっこする話かな)
ところでポセイドンは他にも動物を創っていまして……。キリンとかラクダとかシマウマとか。馬に至るまでの産物。
ああでもない、こうでもないと試行錯誤したとみえます。
それまでは海の精霊ニュンペーを驚かせるために、タコやイソギンチャクなど奇怪な生き物を創りまくっていたポセイドン。モノづくり、好きなのか?
海の神ポセイドンといえば、三ツ又の矛トライデントを持つ荒々しくも雄々しい神様のイメージだったのですが、河馬創りは彼のお茶目な一面を垣間見せてくれて好きです。
しかし河馬は、皮膚が激弱で赤い汗出して守ってる上に、日中はエサを食べに出かけられないし(紫外線が無理)、糞はしっぽで撒き散らすし、もーちょっとどうにか調整してあげれなかったのでしょうか、ポセイドン。
あとプレゼントしてデメテル(豊穣の女神)とはうまくいったのかな? というか、あなた方、姉弟では。いろいろと関係が複雑なギリシャ神話です。
豊かな土は、豊かな海を育みますものね。裏事情に思いを馳せると、なかなかに感慨深いです。
◆◆◆
余談ですが、ポセイドンの息子が主人公の小説(映画化もされた)が密かに好きだったりします。新シリーズになってからは主役交代で読んでないけど。パーシー・ジャクソンのお話。可愛かったなぁ、あの子役さん。
以上、工作(?)と熱愛が大好きなポセイドンのお話でした。
お読みいただきありがとうございます。評価、ご感想良かったらお願いします(^▽^)/
連休で思うようにPCに向き合えず、明日・明後日は更新お休みします。出来たらしたいから、更新してたら笑ってやってください。




