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Nostalgia world online  作者: naginagi
第二章
97/370

過保護はどちら?

今回は結構短めです…。

「ここが私の家だよ」

「ふぅん…」

「結構大きい家ですねー」


 最初彼らをどうやってエアストまで連れて行こうか悩んだが、どうやら契約したため私の所有物扱いとして私に直接接触があることでポータルで飛べるとのことだ。

 実際、闘技イベントの時も住人も飛べるようになっていたので、そういう特殊な仕様となっているのだろう。


「お仕事の内容としては畑に植えてある素材の収穫及び栽培、そして水撒きが基本かな? サイは【採取】【栽培】【水魔法】を持っているっていう話だけど、リアは何のスキルを持ってるのか聞いてなかったから教えてくれる?」

「はっはいっ! リアは【採取】と【栽培】と【家事】、【取引】スキルがあります!」


 となると、リアには家の中の事をやってもらって、サイには畑仕事がメインかな?

 でもそうするとサイの負担が大きくなっちゃうから、収穫の時にはリアにも手伝ってもらう形にしよう。

 そういえばサイやリアたちNPCって新しくスキル覚える場合どうなるんだろ?


 二人に家の掃除と畑のお世話をしてもらっている間にGMコールで聞いてみた。

 どうやら覚えさせたいスキルを教育者がいる形で実践などを行い覚えると、そのスキルを覚えられるらしい。

 とはいえ、NPCでは私たちと違ってスキルの上りは遅いため、色々覚えさせたところでそれらを全て使えるようになるためにはかなりの時間が必要となるとのことだ。


 となると、覚えさせても一つか二つぐらいにしたほうがいいよね。

 家の中でできる事と言えば生産活動だよね…?

 そうするとリアができそうで危なさそうなやつは…。


「ねぇリア」

「何ですかご主人様?」

「リアって【調合】ってやってみたい?」

「調合ってお薬とか作るやつですか?」

「それで合ってるよ」

「やればご主人様のお役に立てますか?」

「うん、とても助かるよ」

「リア! やりたいです!」


 ちょっと無理矢理な気もしたけど、リアがいいなら覚えてもらおうかな。

 サイ、そんな心配そうな目で見ないの。危険な素材は使わせないから。


 リアにやってもらおうと考えているのはポーション作製だ。

 私がいない時にも収穫栽培水撒きをしてくれる子たちができたので、ある程度栽培範囲を広げようかと考えてる。

 とは言っても、そこはサイとリアが管理できる範囲にはするつもりだ。

 ということでサイに管理できる範囲を聞いてみることにした。


「畑の管理? 今植えてる作物の大きさと数、それに畑の大きさで考えてもあと二軒分はできるよ。てか元農民なめてんのかご主人様は。村が襲われる前は家族でその何倍分の管理してたんだからそれぐらいできるよ。後はここの土地の状態がわからないからそれ以上増やすのは待ってもらいたいかな」

「うっうん…」


 何故私は怒られたのだろうか…。

 ともかく、増やすなら最大二軒分ということはわかった。

 まぁ増やすのはいつになるかわからないけどね…。


「ということで、リアにはこれからしばらく【調合】スキルを覚えてもらうためにある人の家に行ってもらいます」

「こっ…怖い人ですか…?」

「大丈夫だよー」


 ナンサおばあちゃん怖くないから大丈夫だって。

 …大丈夫だよね?


「じゃあサイ、お留守番しててね」

「…俺も一緒に行きたいんだけど…」

「んー…」


 サイがナンサおばあちゃんの家が分かれば、夕方にはリアの迎えもできるしいいのかな?


「じゃあ夕方にはリアを家まで迎えに行くこと」

「そんなの当たり前だろ」


 サイってやっぱりシスコ……いや、妹しかいないんだから過保護になるのは仕方ないよね。

 私は二人を連れてナンサおばあちゃんの家に向かった。


 ナンサおばあちゃんの家に二人を連れていくと、二人は私より全然幼い子たちだったので結構丁寧に接してもらえていた。

 それでリアに【調合】スキルを教えてもらおうとナンサおばあちゃんに相談したところ、引き受けてくれるとのことだ。

 素材については私が持っていた在庫を使って用意した。

 これで数日経てばリアはきっと【調合】スキルを覚えてくれるでしょう。


 そうなれば私がいない時でもポーションを作ってもらえるし、スキルレベルがうまく上がってくれればレッドポーションの作製もお願いできる。

 在庫がたくさん出来る様ならば、一時的にお店を開いてリアに販売してもらうという手もある。

 十歳ぐらいの女の子が作ったポーション!

 きっと一部の人に売れるはず。

 まぁもしリアとかサイに手出したら首切るけどね。


 って、もうこんな時間っ!?

 早くレヒトに行かないと遅刻しちゃう!

 これ以上モタモタしていると遅れてしまうので、二人にはご飯はハウスボックスに素材が入ってるのでそれを調理して食べていいよということを伝える。

 また、もしも食材がなくなった時のためにお金も二人にそれぞれ渡してあるから最悪外食ができるようにしておいた。


 というわけでごめんよ二人っ!

 また夜には戻ってくるようにするからっ!


活動報告にも書きましたが、土曜日が定休日になる可能性が…。

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