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Nostalgia world online  作者: naginagi
第二章
70/370

キャンプイベント終了

 あれから二日。つまり六日が経ったわけだが、あれからショーゴとはあまり話していない。正確には話してはいるのだけど、二人っきりになった時は話していない。そもそもショーゴが気まずそうにして私を避けているのだ。


 原因は四日目の夜の事なんだけど、言うタイミングを少しミスったかなぁと後悔している。

 とはいえ、言ってしまったものはどうしようもない。


 幸いリンとは会っていないため、そういった異変は知られてはいないようだ。もしリンが知ったら、たぶんまた飛んできてしまうだろう。

 それはそれで銀翼の人たちの迷惑になってしまうので、私としては知らせたとしても現実世界でかなとは思っている。


 それにしても、ショーゴがあそこまで気にしてるとは思っていなかった。そこが最大の誤算だった。

 ショーゴであれなんだから、リンなんかもっと気にしているということは容易に想像が付く。


 ということで、しばらくはあの話は言わないようにしようと思う。少なくとも二人が……っと、さっそく思考がネガティブに行きそうになった。気を付けないと。



 私の方はあれから南東には行っていない。ルカの推測通りならば、私が無駄に数を減らすよりは料理倶楽部の人たちが倒して苗木を手に入れる方が私としても有益だからだ。

 なのでこの二日は、南で野菜を穫ったり、西で魚を獲ったり、北で【水魔法】メインの【火魔法】のスキル上げを行っていた。


 東の遺跡は? と思うが、掲示板を見てみたところ、ソロではなくPT推奨のダンジョンらしい。

 確かに遺跡に潜って機械人形(オートマタ)を倒して海花に売りつけるというのも考えたが、それでは海花のためにならないのではと思って実行しなかった。


 初心者の海花に何でもしてあげたら、それこそ成長の機会が失われてしまう。それによって、海花がこの世界を楽しめなくなってしまうかもしれない。

 そもそも、初日にあんなことがあったんだから余計に…。

 ということで、海花が助けを求めてきたら少し手助けをしてあげる程度に抑えようと思っている。


 私も自分で色々したいことを見つけたので、人に言われるよりは自分で見つけたほうがいいと思っている。

 確かにアドバイスも必要だ。でも、そのアドバイスだけを頼りに進んでも、結局は自分で進んだことにはならない。

 NWOは特にスキルとPSが影響してくる。そんな世界だからこそ、自分の戦い方を自分で見つける必要がある。


 他のMMORPGみたいに、これをしたらこうする。といったテンプレは確かにあるが、色々なスキルがあるこの世界ではそういったテンプレに縛られるのはもったいない気がする。

 だからこそ自分だけの戦闘スタイルを編み出していくのも、NWOの楽しみの一つじゃないかと思う。


 という建前で、海花の手伝いはしないのだ。

 だって海花の事だけを手伝ってたら、私がしたい事ができないんだもん。

 家を建てて美味しいご飯とかを作りたいし、家を建てることできっとアイテムボックスとかが利用できるようになるはず。そうすれば色々と物を取っておくことができるようになるはず。


 今の私は【STR上昇】と【収納】のおかげで、他の人よりは多くの荷物を持つことができる。

 でも、その持てる量にも限度はある。特に種類が多くなってしまうと、【収納】で仕舞える量が一気に減ってしまう。


【収納】は同一のアイテムはスタックしてくれるけど、種類が異なると別々のアイテムとなってしまう。これが【収納】の欠点だ。

 そういうわけで、空きを作る為に使わなそうな素材は売っていかなきゃいけなくなっている。


 私なんかまだマシな方で、普通は戦闘職の人は回復アイテムに武器、それにドロップした物を確保するための枠を毎回考えないといけない。

 そういうのが大変ということで、【収納】を取っている人も増えてきているらしい。

 まぁ戦闘職の人なら【収納】一つ持ってるだけで全然違くなるけどね。


 そういえば聞いた話だけど、リーネさんやウォルターさんといった一部の生産職の人はお店をそろそろ建てられるらしい。

 まぁあれだけ色々してたら結構儲かってそうだもんね…。大変だとは思うけど。


 ギルドはギルドで、お金を集めてギルドホームというギルド用の広い拠点を作れるらしい。でも、ギルドメンバー全員が使える分値段も高いとのことだ。

 まぁ人数が多くても関係なく、お店や家を建てる値段と一緒だったらクレームが来るもんね…。そういう所はちゃんと調整されているようだ。


 私が建てようとしているのは、普通の家かお店かで悩んでいる。別に私や身内だけで楽しむっていうのでもいいんだけど、もし出来がいいのが出来たらそれを販売してみたい気持ちもある。

 なので、今のところはお店の方に気持ちが傾いてる。まぁ、コミュ障を治したいという面も少しはある。

 接客業ならば、お客に対応しないといけないので、良い訓練になると思うし。



 とまぁ、こんなことをぼんやりと考えながら活動していたら、あっという間に最終日の七日目となっていた。

 イベント終了の七日目は夕方の五時に終了という形で、その後に元のフィールドに転移させられるとのことだ。


 私としては色々と得る物もあったし、充実したイベントだと思う。

 欲しかった大豆も手に入ったし、ネウラとも出会ったもんね。

 そうそう、ネウラの【成長】スキルのレベルが上がって少し喋れるようになっていたのだ。その時の私はだいぶ興奮していた。


「ぁー!」

「ねっネウラっ! 喋れるようになったのっ!?」

「ぅー?」

「ネウラすごいすごーいっ!」

「ぁー!」


 と言った具合にテンションが上がってしまった。だって仕方ないよね。とっても可愛いがっていたペットたちが成長したんだから。

 レヴィも妹分のネウラが喋れるようになったから、とても嬉しそうにしてたし。


 でもネウラが喋れるようになったってことは、成体になったら普通に会話ができるってことだよね?

 ちゃんと喋れるようになったら、私の事どう思ってるのかをレヴィも含めて聞かせてほしいかも。


 幻獣の話と言えば、なんとリンが最終日に幻獣を手に入れたという。

 普通にお昼を食べようと支度していたら、リンからメッセージが来て内容を見てみると、幻獣をペットにしたーっということだった。


 銀翼でも何人かモンスターはペットにしたが、幻獣はいなかったので、皆に羨ましがられたらしい。

 とはいえ、全体の割合で言うと普通のモンスターが九割近くで幻獣が一割だったらしい。

 まぁそうぽんぽんと幻獣だらけになっても困るけどね…。


 話を聞いてみると、リンがペットにした幻獣はサンダーバードの幼体とのことだ。おそらくリンと同じ雷だから惹かれあったんじゃないかと私は推測している。

 とまぁそういうわけで、私たちの中で唯一ペットを持っていないショーゴが悔しそうにしていた。

 まぁショーゴもその内ペット見つかるよ。


 そんなこんなで、私の七日間のイベントは恙なく…とは言えないが、無事終了を迎えた。



 ―ステータス―

 SP:9

【刀Lv8】【AGI上昇+Lv7】【MP上昇+Lv3】【STR上昇Lv24】【大地魔法Lv6】【重力魔法Lv5】【感知Lv5】【隠密Lv4】【解体士Lv2】【切断術Lv2】

 特殊スキル

【狩人】

 控え

【刀剣Lv30】【童謡Lv30】【ATK上昇+Lv1】【料理Lv21】【梟の目Lv4】【採取士Lv6】【童歌Lv5】【漆黒魔法Lv6】【DEX上昇+Lv5】【収納術Lv6】【鑑定士Lv5】【山彦Lv20】【成長促進Lv8】【急激成長Lv13】【水泳Lv28】【操術Lv1】【水魔法Lv11】【火魔法Lv4】【栽培Lv12】



 名前:ネウラ【幼体】

 ―ステータス―

【成長Lv7】【土魔法Lv1(弱体化)】【植物魔法Lv1(弱体化)】

久々にアリスのステータスを書いた気が…。


2016/9/12 追記:薬草を栽培しておきながら栽培スキルを入れ忘れてましたので修正しました。

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