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Nostalgia world online  作者: naginagi
第一章
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準備②

準備期間がしばらくと言ったな。あれは嘘だ。

すいませんなんかグダりそうな気がしたのでカットしました(本音)

 その後、知っている歌をいくつか試した結果ある程度歌の効果が分かってきた。『雪やこんこ』では周辺に雪が降り始めて、『あめふり』では雨が降り始め、『てるてる坊主』では晴れになった。そして【童謡】スキル取得のきっかけとなった『ハートの女王』は何故か恐怖付与だった。試したらモンスターが急に逃げ出したからびっくりしたよ…。まぁ追いついて倒したんだけどね。

 恐怖の状態異常については調べたけど、詳しく載ってなかったから推測するしかなかった…。少なくとも相手が逃げ出すような感じの状態異常ってことなんだろう。まぁ『ハートの女王』は使えるかなと思ったからよしとしましょう。

 でも少なくとも歌が聞こえてないと効果がないと思うので、何かいいスキルないかなーっと思って取得可能スキルを探してたら面白いのも見つけました。


【山彦】:山や森などで声を発すると反響し遅れて声が返ってくる。


 所謂ネタスキルなんだろうけど、こういった声を届かせるのが必要な私にとっては結構使えるかもしれません。とは言ったものの、まだ他にも使えるスキルがあるかもしれないから保留です。


 そして地道に【促進】スキルを育てた結果、やっとLv30になりました。これで派生が出てきます。出てきた派生は二つで、【成長促進】と【急激成長】でした。


【成長促進】:【促進】の上位。更に成長が早くなる。

【急激成長】:MPを込める事で自身で植えた種や苗木等が急激に成長する。ただし、収穫や伐採する場合三日経った後の物ではないと消滅する。


【成長促進】はまぁそのまんま上位として、【急激成長】は一気に成長させる分日数を置かないといけないのか。それに多分品質とかも下がってるんだろうな…。んー…PVPでは使えそうにないかな? そもそも急激に成長させたところで何に使え…と…。


「いや待って…苗木を成長…私の得意なフィールド…自分の土俵で戦う…」


 私はブツブツと考え始めます。段々と私の戦い方が固まってきた感じです。


「ふふっ…」


 きっと今私は結構悪い顔をしているのでしょう。なんだか少し楽しくなってきちゃいました。でも今のままではきっとまだ足りません。色々と探さないといけない物が出てきました。

 でもそうするともう少し手札が欲しいです。なのでこの際魔法を取ってしまいます。取るのは以前から決めていた【土魔法】と【闇魔法】です。それと一緒に【山彦】と【急激成長】と【STR上昇】も取ってしまいます。これであとはうまく派生魔法が出てくれるのを祈るばかりです。

 そして【STR上昇】も取ったのは【急激成長】に関連するのと、今後一杯荷物が増えそうなのでそれも含めてのSTR強化です。


「さてと…」


 とりあえずスキルレベル上げないといけないし、PVPに備えて色々試したいこともあるし、ここのモンスターさんたちに手伝ってもらわないとね。

 さぁ待っててね狼さんや熊さんたち。私と一緒に遊びましょうねー。



 とりあえず安心したのは、初期魔法にはよくある○○ボールとかそういった類の攻撃魔法があったのでよかったです。さすがに攻撃魔法がないと癖が出て初撃でつい首を狩ってしまいそうだったし…。私も中々必殺仕事人みたいになってるな…。リンなんかはカッコイーとか言いそうだけどね。

 とりあえず【土魔法】と【闇魔法】が派生になったらイジャード辺りで派生スキルのレベル上げしないと…。あと条件に合う『アレ』も探さないといけないしね。

 ここのも悪くはないんだけど、他にもいいのがあるかもしれないし、行くついでに探すのも悪くないもんね。

 っと、そんなこと考えているうちにまた見つけた。今度も狼だね。


「『アースショット!』」


 私が唱えると、土の弾が狼へと向かっていきうまく横っ腹に命中した。怒った狼がこちらに向かってくるので今度はこっちを使いますか。


「『アースシールド!』」


 更に私が唱えると目の前に土の壁ができます。意外にこれが硬いので、狼はその硬い壁にぶつかって更にHPを減らします。よし止めです。


「『ダークショット!』」


 土の壁の前で倒れ込んだ狼に闇魔法で追撃をします。HPがなくなり狼が動かなくなったので、さっさと【収納】の中に入れちゃいます。

 この調子ならGTで三日ほどあれば派生に行けそう。ホント初期スキルの上がりやすさに感謝です。もし上昇率が低かったらPVPまでに間に合わないかもしれなかったし…。


 その後、日曜日が終わる前になんとか【土魔法】と【闇魔法】をLv30にすることができて、ちゃんとそれぞれの派生スキルが出て、【大地魔法】と【漆黒魔法】を取得した。それともう一つ、相性が良かったのか派生魔法が出てくれた。さてと、寝る前にこっちも使ってみようかな。



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「はぁ…」


 私は大学へ向かっている最中にため息をついた。まさかの新スキルで危うく自滅するところだった…。あれは安全なところでやるべきだね…。


「アリサ~どうしたの~?」

「んー…ちょっとね…」

「悩み事があるなら相談してもいいのよ~?」


 んー…PVP前だから相談できないんだよなぁ…。


「NWOの事だから内緒ー」

「あら~。ってことはPVP関係かしら~?」

「そうだよー」

「ふふっ、じゃあ楽しみにしてるわね~」

「鈴はPVPの支度とかできてるの~?」

「やる事って言ってもスキル上げと装備を整えるぐらいだからね~。あとマナポーションの素材が見つかったからある程度は捗ってるけどね~」


 マナポーションかぁ…。私も確保しとかないといけないかな?


「それどこで売ってるの?」

「イジャードで露店販売してるわよ~。やっぱり売れてるから皆作ってるわね~。あとはポーションの上位のレッドポーションっていうのが売り始めたわね~」

「レッドポーション?」

「ポーションより回復量が多くて35%なのと派生スキル20個まで回復量が減少しないの~」

「ほえ?」

「あ~…アリサは知らなかったと思うけど、派生スキルの数によってポーションの回復量が下がってくるのよ~。派生スキルが10個を超すとポーションの回復量が10%下がるのよ~?」


 まったく知らなかった…。そもそもここ最近ポーションを使った試しがレヴィの時ぐらいのような…。


「アリサは戦い方が特殊だからね~…。攻撃食らう前に倒しちゃうでしょ~?」

「はい…」

「これも【切断】スキルの弊害かしらねぇ~…」


 鈴の発言にまったく反論できない…。


「PVPだとそんなうまく【切断】当てれないだろうから、ちゃんとレッドポーションも買っておくのよ~。わかった~?」

「うん…」

「…そんなに落ち込まないの~。知らなかったんなら今度から気を付ければいいのよ~」


 鈴は空いている左手で私の頭を撫でる。ちなみにもう片方の右手には…。


「………」


 ぼーっとしながら引っ張られている正悟に使われていた。これは絶対またオールレベルでやってたな。とは言え、私も早いところ色々やらないと…! 絶対二人やルカたちを驚かせてやるんだ。でもきっと驚くんだろうなぁー。皆がどんな風に驚くのか楽しみ。


「あぁアリサ~急に笑顔になってどうしたの~?」

「ふふっ、なんでもないよ~。ほら早くしないと講義の時間になっちゃうよ~」

「なんか気になるわね~。ってアリサ待って~。ほら、正悟しっかりしなさい~」

「んっ……」


 こんな風に私は日常を過ごしつつ、PVPのための準備を着々と進めていった。そして、闘技イベント開始までの二週間があっという間に過ぎて行った。

色々気になるところがあると思いますが、闘技イベントでわかるはずなのでお待ちください。

そして次回は掲示板回です。

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