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Nostalgia world online  作者: naginagi
第六章
349/370

人任せな作戦会議

 銀翼と共闘してリバーヴィードラを討伐することになった私たち。

 まぁ共闘といったけど、実際作戦を立てるのは銀翼側というかなんというか…。


「お嬢様の作戦って、なんだかんだ言ってごり押しですからね」


 と、トアさんの追い打ちで銀翼側が自分たちで立てるということになった。

 いやだって…とりあえず攻撃すればその内終わるでしょ…?

 あとは危ない攻撃は回避する感じで…。


「まぁHPが無くなると川の中に逃げるということがわかっていればいくつか対処はできるな」

「そうですね~。直線であれば私が撃ちますけど~」

「ただそうなると撃った後の対処ですね。まぁ壁を作れるメンバーは多少はいますし大丈夫でしょう」


 んー…リンが撃つってことはあの複合技かな?

 でもあれって直線技だよね?

 躱された時のことも考えといた方がいいよね?

 私はリエルをこっそり呼び出し尋ねる。


「リエル、私の徳って今どれぐらい?」

「いきなり何よ。って、それを聞くってことは私の能力解放したいの?」

「んーまぁ念には念をね」

「そっ。んー…私が仲間になってまだそこまで期間が経ってないのもあるけど、大体数分ってところね。大罪の対価と違って徳って貯まるまで結構掛かるのよ」

「数分かぁ…」


 まぁ使うのはほぼ一瞬だし、たぶん大丈夫かな?


「じゃあリエル、合図したら解放するからその時にはよろしくね」

「はいはい。でも巻き込まれないように注意しなさいよ」

「その時はちゃんと皆に言うから」

「それならいいけどね」


 さてと、これで一先ずはよしっと。

 って、レヴィ…急に出てきてそんな悲しそうにしないの…。

 今回に至っては水中戦になってもそうならないようにするっぽいし、レヴィが川にいると巻き込んじゃうからね?


「そういえば今更だが、その海蛇がまさかリヴァイアサンだったとはな…」

「となると私たちの装備に使った素材はアリスさんが出品したんですね」

「でもアリス~、ショーゴはこの事知ってたんでしょ~? いつからよ~」

「うみゅみゅ…」


 レヴィが出ていたことでリヴァイアサンの件でリンに隠していたことを責められ、ほっぺを両手でぐにぐにといじられてしまう。

 だってあの時は言うわけにもいかなかったんだもん…。

 ショーゴについては…まぁ…色々あったし…。


「しかもその天使はウリエルだっていうし、アリスは私たちを驚かせすぎよ~」

「やふぇてー!」

「うふふ~」

「むにゅ~」


 私のほっぺは玩具じゃないのにー!


「ふーむ…止めなくていいのか?」

「まぁアリスさんも本気で嫌がってないですし、平気かしらね?」

「あれもお二人のコミュニケーションといったところでしょう。それで作戦はどうなりましたか?」

「えぇ、大体は決まりましたので説明しますね。どの大型ボスにも言えることですが、タンクを前にして後ろから魔法や遠距離武器で攻撃し、隙を見つけて近接が、という流れですが、今回に至ってはタンクと遠距離の数は揃っているのですが、近接攻撃組が少し足りないのでお二人にはそこに入ってもらおうかと思っています」

「私は構いません。お嬢様も魔法より近接攻撃の方が得意だと思いますし、その方針で良いと思います。それに…何かよからぬことを考えているようですし、近接組が少なくてよかったのかもしれません」


 トアさん?

 私別によからぬことなんて考えてないからね?

 いざという時の手を用意しただけだからね?

 てか!


「リンもしょろしょろやめへ~」

「仕方ないわね~」


 満足したのか、リンはようやく私のほっぺから手を離してくれた。


「全くー…」

「ごめんごめん~。アリスが可愛いからつい~」

「むー…」

「そういえば可愛いと言えば、飛鳥ちゃんが何やらとんでもない事になってたらしいけどホント~?」

「とんでもない事? あー、瞬間移動スキルの事?」

「そんなのどこで手に入れたの~? 飛鳥ちゃんのレベルで取れるスキル書なんて限られてるし~…」


 んー…これは言っていいのかな?

 まぁ他の人にも知られてたっぽいし、リンに出所は言いふらさないでって言えばいいかな?


「飛鳥ちゃんのはハロウィンイベントの時の特別報酬って言ったらいいのかな? それで手に入れたんだって」

「なるほどね~…」

「ってことだから入手方法は内緒ね? 飛鳥ちゃんが大変になっちゃうから」

「わかったわ~。それでアリスはハロウィンイベントで何手に入れたの~?」

「ん? 私? 温泉の環境設備追加アイテムとお金にしたよー」


 まぁその資金のほとんどはそれで吹き飛びそうだけど…。


「あら~、ってことはアリスのところに行けば温泉に入れるの~?」

「んー当分完成までは掛かるかなぁー…。浴場に脱衣所に温泉の循環システムとかも必要だもん」

「結構大変なのね~」

「お金がどんどん消し飛ぶ未来しか見えない…。どこかに融資とかしてもらえたらなぁ…」

「えーっと…アリス~? 融資の話は冗談よね~?」

「えっ?」

「……」


 何でリン苦笑いしてるの?

 そんな個人温泉に融資してくれる人なんているわけないじゃん。

 んー…どうにかして金策もしないといけないなぁ…。

大変遅くなりました。

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