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Nostalgia world online  作者: naginagi
第四章
206/370

何か凄い事になりそう

「…アリスちゃん」

「はい…」

「なんでこうイベント企画の締めに入ろうとする段階でこんなとんでもない物持ってくるのにゃ?」

「いや…そんなことを言われましても…」


 何故か私は今リーネさんの前で正座をしている。


「少し見てみたけど、少なくともあの鱗…現状の一段階…いや二段階は上かにゃ? それぐらいの性能はいきそうにゃ。そもそも加工するにも、ウォルターのところで使ってるぐらい強い炉じゃないと基礎素材にするのも難しいかもにゃ…。そもそも水属性の素材って大抵火に強いから加工が少し大変になりやすいってウォルターも言ってたしにゃぁ…服に加工するにしても鎖帷子のように細かく編んだものを元にしないといけないし…もしくは布地と合わせてまた別の布を作るとか…」

「りっ…リーネさん…?」


 ぶつぶつと何かを考え始めたリーネさん。

 内容からすると加工方法を考えているんだろうけど…事が事だけに口出しし辛い…。


「あぁごめんにゃ。それでその鱗はいくつあるのにゃ?」

「えっと、数えてもらったら37枚程でしたけど…」

「37枚…んー…」


 枚数が微妙だったのかなぁ…?

 でもレヴィの生え変わりだからそう要求されても用意できないし…。


「…ねぇアリスちゃん」

「はい?」

「この事…ウォルターにも相談していいかにゃ?」

「ウォルターさんにですか?」


 あの鱗をどうするかの相談かな?

 まぁさっきのリーネさんの様子からウォルターさんに加工を頼む感じだし、先に話は通しといた方がよさそうだけど…。


「ウォルターさん以外に言わないなら…」

「それは念を押しておくにゃ。じゃあ少し待っててにゃ」


 そう言うとリーネさんはウォルターさんに連絡し始めたので、近くの椅子に座って待つことにした。


 待つこと一時間、ウォルターさんがやってきた。


「どうもお待たせさせてしまって申し訳ありません」

「大丈夫にゃ。こっちも急に呼んで済まなかったにゃ」

「それでどうしたのですか? プレイヤーイベントについて重要な話があると伺いましたが…」

「そうにゃ。それでこれを見て欲しいにゃ」


 そう言うとリーネさんはレヴィの鱗をウォルターさんに渡す。

 ウォルターさんはそれを見て驚いた表情をする。


「これはこれは…」

「加工するにしてもウォルターにお願いする形になるにゃ」

「確かにそうですな…。それにしてもこんな物をどこで?」

「それはアリスちゃんからの出品だけど、入手方法については秘密にゃ。それで話っていうのはにゃ、アリスちゃんの新防具に使うためにこの鱗がどれぐらい必要かにゃという話にゃ」

「ふむ…。アリス嬢の防具は布関連ですのでどうしても鱗のような硬い素材は使わないため考えた事はありませんでしたが…リーネ嬢はどうお考えで?」

「考えてるのは針金状のように細くした鱗を布の中に入れていく形にゃ。ようは鎖帷子のような形状にしたのを着物に組み込む形にゃ」

「なるほど、そうであれば金属系の防具でもあり、布系の防具にもなる、と」

「そうにゃ。でも問題は一着分…と言っても胴と腕周りにどれぐらい使いそうかということにゃ」

「そうですな…。この鱗の大きさと厚さであれば八個もあれば十分でしょうが、如何せん私もそのような事は初めてですので、少しばかり練習を兼ねて多めに確保したいところですな。それで数はいくつあるのですか?」

「鱗は全部で37個にゃ」

「ならば予備も考えて20個はアリス嬢の分として使用させて頂きたいと思います。なので出品する数は17個というところですがよろしいですか?」

「はい、私は構いません」

「まぁ基本は金属防具の素材として扱うことになるだろうし、部位ごとと考えるとそこまで使わにゃいでしょ?」

「えぇ、これぐらいの大きさであれば一部位に対してニ、三個で十分でしょう。もし足りなければ余った分をアリス嬢から買い取る形にしたいと思います」

「にゃししー、イベントが楽しみにゃ」

「ですがこれほどの景品…平等に取れるチャンスとなるとまた内容を練り直さないといけませんな」

「それについては一つ案があるにゃ。そのためにはアリスちゃんの協力が必要ににゃるけどね」

「えっ? 私ですか?」

「ほほう」


 私の協力が必要?

 一体なんだろう?



「いやまぁそれは構いませんけど…」

「やったにゃ! これであとは内容を考えるだけにゃ!」

「そうですな。ならば早速運営サイドのプレイヤーを集めて話し合いを行うとしますか」

「なら善は急げにゃ!」


 二人は運営サイドのプレイヤーと話し合いをするため、私は店の外に出されてしまった。

 てか二人とも結構テンション上がってる…?

 私はポカーンとしながら二人が去って行く様子をただ眺めているだけだった。


「とりあえず…プレイヤーイベントの準備しとこうかな…?」


 話からしてちょっと頑張らなきゃいけないからね。

 最近ちょっとしてなかったし、この際少し勘を取り戻すとしよう。

 私も善は急げということで、森へと向かうことにした。





 名前:アリス

 ―ステータス―

 SP:11

【刀Lv18】【AGI上昇+Lv22】【MP上昇+Lv17】【STR上昇+Lv10】【感知Lv15】【隠密Lv14】【解体士Lv7】【切断術Lv15】【大地魔法Lv11】【幻魔法Lv10】

 特殊スキル

【狩人】

 控え

【刀剣Lv18】【童謡Lv8】【ATK上昇+Lv6】【料理士Lv9】【調合士Lv10】【栽培Lv26】【錬金Lv3】【鑑定士Lv11】【採取士Lv14】【梟の目Lv11】【童歌Lv9】【漆黒魔法Lv8】【DEX上昇+Lv7】【収納術Lv14】【言霊Lv5】【成長促進Lv8】【急激成長Lv8】【水術Lv5】【操術Lv4】【変換Lv8】【付加Lv24】【取引Lv16】【集中Lv6】【紺碧魔法Lv3】【紅蓮魔法Lv6】【霧魔法Lv2】【溶魔法Lv3】【植物魔法Lv2】【重力魔法Lv9】【詩人Lv7】【落下耐性+Lv2】【解読Lv13】


 名前:ネウラ【成体】

 ―ステータス―

【大地魔法Lv2】【植物魔法Lv5】【毒魔法Lv2】【吸収Lv3】【MP上昇Lv3】【INT上昇Lv3】【感知Lv3】【状態異常耐性Lv2】【誘惑Lv2】【光合成Lv4】

 特殊スキル

【体形変化】


 名前:フェイト

 ―ステータス―

【虫操作Lv2】【大地魔法Lv2】【加護Lv2】【浄化Lv2】【土地活性化Lv1】【隠密Lv2】【浮遊Lv3】【状態異常耐性Lv1】【MP上昇+Lv2】【土地神見習いLv3】

 特殊スキル

【信仰Lv1】【配下作成(神)Lv1】

キリもいいところなので第4章完!

次からは第5章となります!

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