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Nostalgia world online  作者: naginagi
第三章
148/370

報告と連絡

「リアー、サイー。お土産だよー」


 私はエルフの里で買った宝石が埋め込まれた木彫りのネックレスを二人に渡した。


「これなんです?」

「首飾り?」

「えーっと、二人にあげたのはお守りだよ」

「こんなのどこで買ってきたんだ?」

「えー…それは…」

「もっもしかしてとっても高いものなんですか!?」

「そっそんな高くないよ!」


 まぁ一つ1万Gぐらいしたけど…。

 精霊の加護とかいう効果付きだったし、二人にもそういう加護があった方がいいかなーと思って…。


「てかご主人様どこ行ってきたんだ? 調和の森とは言ってたけど」

「そんな森にこんなのがあるんですか?」


 二人が疑問そうに私に問いかける。

 んー…これは正直に話した方がいいだろうね…。

 リアはともかく、サイはきっと疑うだろうし。


「「エルフの森だとー(ですかー)!?」」

「あー…うん…」


 まぁそうなるよね。

 私はどうやってエルフの森に辿り着いたのかを二人に説明すると、二人は更に驚いていた。


「あとサイにもう一つ渡す物があって…」

「まだあんのかよ…」


 サイがまだ何かあるのかよといった具合に苦い顔をする。

 ごめんね、サイ。

 私は大樹からの贈り物の苗木をサイに渡す。


「んで、これは?」

「えっと…魔力の苗っていうやつで、育てると葉が収穫できる苗なんだけど…」

「一応聞くけど、育て方とかって…」


 そこは大丈夫!

 ちゃんとわかる人に聞いてきたから!

 聞いてきた育て方をサイに説明する。

 するとサイは、少し考えた後にまぁ大丈夫だろう、と言っていたのでお願いしよう。

 まぁ収穫できたら色々試してみるとしよう。

 魔力というからにはきっと魔法関係なんだろうし、そこらへんの回復アイテムっていうのが定番だろうね。

 …さすがに上級系素材ということはないよね…? ね…?



「で、何で私のところなのかにゃ?」

「情報と言ったらリーネさんかなーと思って…」

「また頭が痛くなりそうにゃ…」


 毎度恒例の事ながら、私はリーネさんにエルフの里についての情報の取り扱いを尋ねに来た。


「調和の森ってだけでもほとんど情報がないのに、更にそこを超えてエルフの里に辿り着いたにゃんて…。まったく、アリスちゃんは相変わらずだにゃ」

「いやぁそれほどでも…」

「褒めてないにゃ!」


 リーネさんはため息をつき、肩ひじをついて頭を掻く。


「んで、そのエルフの情報について相談したいから来たということかにゃ?」

「まぁ…そうですね…」

「一つ言えるのは、確実に一部…で済むかわからないけど、騒ぐ層は出てくると思うにゃ」

「ですよねー…」


 それについては私も予想ができていたから驚くことではない。

 問題はその情報をどう扱うかだ。


「今のところ色んな場所を探索しているプレイヤーが増えてきてるにゃ。その中にはクラー湖を見つけたプレイヤーもいるし、調和の森に入ることができたのもいるにゃ」

「その割にはあまり騒がれていませんね?」

「クラー湖を見つけたプレイヤーはイカグモちゃんたちに会ってないにゃ。だから糸については知られてないのにゃ」


 イカグモさんたちって警戒心が高い感じはしなかったけどなぁ…。

 単に運が悪かっただけかな?


「調和の森については、問答無用で吹き飛ばされたっていう事にゃ」

「何か言われなかったんですか?」

「んと、資格がないとか言われて飛ばされたらしいにゃ。アリスちゃんはその資格があるから行けたということかにゃ?」

「まぁそういうことですね」

「ちなみにその資格っていうのは言ってもいいのかにゃ?」


 エルフの人に聞いた時も特に隠してる様子もなかったし、言っても大丈夫なのかな?


「たぶん大丈夫だと思います。えーっと、資格は【植物魔法】か植物系の眷族…つまりペットがいることですね」

「ふむふむ…となると今のところ入れそうな人はかなり少ない感じかにゃ?」

「そもそも植物系のペットをあまり見ませんからね」

「PTに資格持ちがいれば入れるのかにゃ?」

「そこまでは聞かなかったですけど、眷族が一緒だと入れるってことは、PTでも大丈夫なんじゃないかなと思います」

「まぁそこは検証すればわかる事にゃ」

「後は迷惑かけないように注意お願いします…」


 出禁とかになったら流石に困るからね…。

 まぁ報告としてはこれぐらいかな?

 後は大樹から貰った苗ぐらいだし、特に報告の必要はないもんね。


「そういえばアリスちゃんは運営のお知らせは見たかにゃ?」

「お知らせですか?」


 リーネさん曰く、来週に第三陣が入り、その一週間後に小規模イベントが開始されるらしい。

 まったく運営のお知らせを見てなかったから気づかなかった。

 今後はちゃんと注意しないと。


「ってことは、普通のポーションとかも用意しないといけないじゃないですか!」

「調合持ちは大変だにゃー。私は依頼が来た分だけやればいいからまだ楽にゃ。…まぁデスマーチ的なことにはなりそうな気はするけどにゃ…」


 デスマーチ?

 よくわからないから後で調べてみよう。

 それにしても小規模イベントかー。

 てか小規模ってどういうこと?

 闘技イベントみたいなやつのことかな?

 ともかく準備はしといた方がいいね。


「じゃあそこら辺の準備も兼ねて、そろそろ戻りますね」

「はいはーい、情報ありがとにゃー。また何かあったらよろしくにゃー」

「はーい」


 さて、今日も今日とて頑張るぞい!



 名前:アリス

 ―ステータス―

 SP:12

【刀Lv10】【AGI上昇+Lv16】【MP上昇+Lv10】【STR上昇+Lv2】【感知Lv10】【隠密Lv8】【解体士Lv4】【切断術Lv5】【大地魔法Lv8】【重力魔法Lv7】

 特殊スキル

【狩人】

 控え

【刀剣Lv1】【童謡Lv1】【ATK上昇+Lv3】【料理士Lv2】【調合士Lv7】【栽培Lv23】【錬金Lv1】【鑑定士Lv7】【採取士Lv11】【梟の目Lv8】【童歌Lv7】【漆黒魔法Lv6】【DEX上昇+Lv5】【収納術Lv10】【言霊Lv1】【成長促進Lv5】【急激成長Lv5】【水術Lv1】【操術Lv3】【変換Lv7】【付加Lv17】【取引Lv14】【集中Lv3】【紺碧魔法Lv2】【紅蓮魔法Lv3】【霧魔法Lv1】【溶魔法Lv2】【植物魔法Lv1】【幻魔法Lv2】【詩人Lv2】【落下耐性Lv18】

第三部 完!

三章のテーマとしては『心意』といったところですかね?

もしかしたら『悪意』等も入るかもしれません。


ということで次から四章に移りたいと思います。

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― 新着の感想 ―
情報の価値高過ぎるのに無料だとまた怒られるのでは…?w
[一言] なさすぎてもつまらんけどイベント多発ってのもつまらんよね(笑)
2020/02/11 21:12 退会済み
管理
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