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Nostalgia world online  作者: naginagi
第三章
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迷宮イベント⑬

「すいません…手伝ってもらって…」

「いえいえ、どうせ待機時間は暇になりますし」


 私と同様に【調合士】スキルを持っている女性と一緒に私は回復アイテムを作製している。

 他の人はタウロス君が動かないであろう今のうちに、知り合いの何人かの鍛冶士の人に武器のメンテナンスをお願いしにいっている。

 私も自分の武器である脇差をショーゴに預けてお願いしてある。


 あと問題はレイドボスが何なのかってところかな?

 ショーゴ曰く十中八九ミノタウロス系統だろうということなんだけど、その場合何の属性が効くのだろうか?

 まぁ私は多分決定打は打てないから遊撃隊って形になると思うけどね。


 それにしてもレイドかぁ…。

 この前のトレントは火に弱いってわかったからいいんだけど、弱点がわからないってなると普通に物理攻撃がいいのかな?

 他に使えそうなスキルは…。



 ―ステータス―

 SP:4

【刀Lv6】【AGI上昇+Lv13】【MP上昇+Lv8】【STR上昇+Lv1】【幻魔法Lv2】【感知Lv8】【隠密Lv6】【童歌Lv6】【解体士Lv3】【切断術Lv3】

 特殊スキル

【狩人】

 控え

【刀剣Lv30】【童謡Lv30】【ATK上昇+Lv2】【料理Lv25】【調合士Lv2】【栽培Lv17】【錬金Lv1】【鑑定士Lv6】【採取士Lv9】【梟の目Lv6】【漆黒魔法Lv5】【DEX上昇+Lv3】【収納術Lv7】【山彦Lv23】【成長促進Lv4】【急激成長Lv4】【水泳Lv28】【操術Lv3】【変換Lv7】【付加Lv15】【取引Lv14】【集中Lv3】【紺碧魔法Lv1】【紅蓮魔法Lv2】【霧魔法Lv1】【溶魔法Lv1】【植物魔法Lv1】【大地魔法Lv7】【重力魔法Lv6】



 うーん…。

 特に思いつかない…。

 アルトさんも純粋なステータスで戦っているっていうし、このままでもいいのかな?

 それよりも純粋な戦闘技術を高めないといけないかな?

 今度アルトさんや銀翼の人たちにお願いして特訓させてもらおっと。


 そんな事を考えながら回復アイテムを作っていたら、レヴィの再召喚可能時間が近づいていた。

 私がそわそわしていると、一緒に回復アイテムを作ってた女性が気を使ったのか声を掛けてきた。


「もうほとんど素材もないのでアリスさんは休んでてもいいですよ?」

「えっ? あっ…すいません…」

「いえいえ、手伝ってくれてありがとうございます」


 うーん…よかったのだろうか…。

 でも気を使ってくれたんだよね?

 ここはお言葉に甘えて…。


 私は少し離れた場所でネウラを召喚して時間を待つ。

 土下座の準備は完了した。

 ネウラには翻訳してもらおうかなって思って呼び出した。

 まぁ特に理由もなく呼び出してもいいんだけど、このイベントダンジョンの中では退屈してしまうかなと思ってどうしようかなぁとは思ってる。


 そしてレヴィの再召喚可能の時間が来たためレヴィを召喚する。

 呼び出したと同時に私はレヴィに対して土下座した。


「レヴィごめんなさい。あなたを一人残して逃げてしまって…。どう謝ったらいいかわからないけど、私には頭を下げるぐらいしかできないから…」


 レヴィからの返答はなく、代わりに地面を這って進むような音が小さく聞こえた。

 すると頬に少し生暖かい何かが触れた。

 おそらくこれは…。


「レヴィ…?」

「キュゥ!」


 私が顔を上げるとレヴィがすぐ目の前で元気よく鳴いた。

 私は恐る恐るレヴィに質問をした。


「レヴィ…怒って…ないの…?」

「キュゥ?」

「まーま。レヴィおにいちゃんはなんでっていってるよ?」

「だってそれはレヴィを置いて逃げちゃったし…」

「キュゥゥ!」

「それはレヴィおにいちゃんがじぶんでやったことだからきにしないで、だって」


 そうは言われても気にしちゃうよ…。

 でもレヴィが気にするなって言うからにはいつまでも気にしている方が失礼かな…?


「うん、わかった。でもレヴィ…あんまり心配させるようなことはしないでね…?」

「キュゥ…」

「もちろんこれはネウラもだよ…?」

「まーま…」


 レヴィだけじゃない。

 ネウラにも同じ事があったら私は悲しむ。

 だから今のうちに心配するようなことをしないでって伝えておかないとね。


「さて、暗い話はこれぐらいにしてっと。この後…って言ってももう少し時間が経ってからだけど、私たちはこのダンジョンを脱出するために移動するんだけど、私がいいって言うまでは出てきちゃだめだよ? 特にレヴィ」

「キュッキュゥ…」

「よばれたらでていいの?」

「うん。それまで少し我慢してね?」

「キュゥ!」

「はーい」


 それから数時間後、他の場所に行っていた人たちが戻ってきた。

 どうやら武器のメンテナンスが終了したそうだ。

 私の武器もショーゴから返してもらって確認したところ、ちゃんと耐久度が回復していた。

 そこから先はタウロス君が動くのを待つため、交代で休憩しながら情報をチェックしていった。

 そして五日目に入ってから十二時間後、つまり私がタウロス君と接触してから一日が経過してからようやく動きがあった。


「どうやらおうし座が動き出したようだな」

「あとは彼がより遠くに離れたのを見計らって移動するだけですね」

「あぁ。そしたら全員全速力で十字路前まで移動。そして一斉に突入して扉の前に行くぞ!」


 銀翼のメンバーの気合が高まり、加わった私たちも気が引き締まる。

 既にPTは組まれており、私はショーゴたちと同じPTだ。

 まぁ連携が取りやすいように団長さんやエクレールさんがそうしてくれたのだろう。


 そして情報からタウロス君が遠くへ離れたのを確認し、一斉に拠点を飛び出した。

 道中でモンスターに遭遇したが、すれ違いざまに近接職が速攻を掛けて倒したのでほとんど減速はしなかった。

 十字路の手前に到着し、タウロス君の位置を確認したが十分扉まで移動できる距離にいたためそのまま決行とした。

 入る前にエクレールさんが私たちが掴んだ情報を掲示板に上げた。

 そして上げたと同時に私たちは十字路に侵入した。


 扉の前にはショーゴの情報通りに足元に紋章のような物が七つあったので、各PTリーダーはその紋章の上に乗った。

 すると踏まれた紋章が光り、閉ざされていた大きな扉がゆっくりと開かれた。


「行くぞぉ!」


 団長の掛け声とともに私たちは扉の中へと入っていった。

 私たち全員が入ると扉が閉まり、空間が真っ暗になったと同時に私はポータルで移動するあのふわっとした感覚に襲われた。

今期アニメの魔法少女育成計画でアリスってキャラ出てますが、うちのアリスより中々ぶっ飛んでますね(白目

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