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永遠の舞踏会


『いらっしゃいませ』


「……」


『大丈夫ですとも、寧ろ歓迎致します。


何時も同じ顔ぶれだけで踊っているとマンネリ化しますからね』


「……」


『踊り方を知らないですって? それも大丈夫です。


初めての方に素晴らし踊りを披露されたら、私たちが自信をなくしますからね。


パートナーになったものがちゃんとリード致します』


• • • • • 


「……」


『え? もうお帰りになるのですか?』


「……」


『此方こそ素晴らし時間を共有して頂き感謝しております。


次回来られる時は御友人の皆様をお連れしてください。


御来訪感謝申し上げます』


「……」


• • • • •


「此方パトロール艇1100号。


不審船に対する警戒を解除してくれ。


ああ、敵意は無い、と言うか、乗っているのは全てオフィサーアンドロイドやクルーアンドロイドで、戦闘に従事できそうなのは少数の警備アンドロイドぐらいだ」


アンドロメダ銀河連邦パトロールの警戒宙域に、惑星の衛星を改造したと思われる所属の分からない巨大な宇宙船が飛来した。


そこで1番近くにいた私のパトロール艇が派遣され、宇宙船の乗組員に接触したのだ。


「何でも天の川銀河の地球って惑星が出発地らしいんだが、惑星が地球人の生存に適さなくなったとかで衛星を改造して移住を試みたんだと。


ただ、出発した時点で生き残っていた地球人は僅かだった事もあり、旅の途中で絶滅したって言っていたよ。


彼らアンドロイドは、宇宙船に乗っていた最後の地球人が最後に望んだ舞踏会を、その地球人が死んだあとも続けてるって訳だ。


永遠に続く舞踏会だな。


お前らも機会があったらあの船が銀河連邦宙域にいる間に寄ってみろよ。


歓迎してもらえるぜ」







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― 新着の感想 ―
人類は滅亡。 でも機械は動く。 哀しいお話ですね。
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