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閻魔

 ある日のA子とB太の会話。


「嘘吐いたわね。閻魔様に舌抜かれるわよ?」

「迷信だろ。そんなわけ――」

「迷信じゃないぞ」


 突如聞こえた声。

 二人の間に閻魔がいた。


「嘘だろ!?」

「ほら言ったじゃない! 嘘吐いたら舌抜かれるって――ちょっと、何で私を掴むの!?」

「お前嘘吐いたな。閻魔は嘘吐きの舌なんて抜かん」

「嘘ばっかり! 舌抜くペンチみたいなの持って――ひぃい!」


 A子は舌を抜かれた。

 その後閻魔は自分の舌も抜いた。

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