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空飛ぶ掃除機

 不要な人間を殺処分する法律が制定された。


 そして、対象者認定の書類が届いた彼は激怒し役所に文句を言いに行った。


「自分は他人よりも優れている。誰も知らない事に気付き、誰にもない視点から物事を観測し、誰にもない発想がある。説明書にでも従って生きているような普通の人間と違う自分を何故殺すのか?」


 その疑問に役所の人間が答える。


「じゃあ、あなたは説明書に書いていない事をする機械を不良品とは言わないんですか?」

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