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それでも彼女は俺のカノジョじゃないわけで。  作者: 遥風 かずら
悪役令嬢編

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309/345

309.闇天使、許婚の永久追放を企てるSS


 湊くんと二人きり……そんな機会は、ほとんど無い。無いのに、全てこの男のせいで、計画が狂った。


 監禁は失敗したけど、外のデートでやり直せれば彼はまた、私に惹かれてくれる……そういう手筈だったのに。


「どこに行きます? このまま誰も知らない島にでも飛んじゃいますか~」

「……奇遇ですね。同じことを考えていました。というより、飛ぶことしか考えていなかったです……」

「おおお! さすが、俺の嫁さん!」

「では、すでに手続きは済んでいますから、一緒に空港へ行きましょう? りょうさん」

「な、名前呼び! じゃあ俺もあゆ……と呼ばせてもらう!」

「……」


 これは湊くんに再会するまでに整えていた、綿密な計画。


 会長の許可も得られているし、湊くんもいない……誰にも遠慮する必要は無い。


 鮫島と二人きりで、私はとある外国に飛び立った。


「りょうさん、私たちは特別ゲートで入国するから、こっちに来て」

「おお、さすが鮫浜! 俺より力が効くな~」

「こっち、こっちに……」

「これがハネムーンという奴なのか!」

「……うん、そうだよ。私は先に手続きを済ませてくるから、りょうさんはここでずっと待っててね」

「あゆのためなら待つぜ!」


 浮かれすぎた男ほど、操作は簡単だった。


 後は私のクローンを向かわせて、鮫島を鮫浜に改名……いるはずの無い鮫浜アユと、永久にいさせてあげる……、


「あゆ~あゆ~! まだかい?」

「うん、今行くね……」


 湊くん、もうすぐ邪魔者がいなくなるから、楽しみに待っててね。

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