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それでも彼女は俺のカノジョじゃないわけで。  作者: 遥風 かずら
第2部第3章:新たなる恋芽生え

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156.さよりさん、妄想するSS②


「あ、あぁぁぁ……あれは姫よね? ど、どうして、湊の所に……」

池谷いけがやさん、覗き見はまずいんじゃないかな……? いや、俺が言えたことじゃないけど」

「あら、あなた、まだ近くにいたというのかしら? 鮫……さめなんとか」

「鮫島ね。高洲のダチだから、名前くらい覚えて欲しいんだけど」

「もういいわ、湊はわたくしがしっかりと観察……監視したいの。お願いだから、離れて頂けないかしら?」

「そうだね、下々は近づいてはならない……だっけ? じゃあ、ごゆっくり……俺もゆっくり観察させてもらうよ……池谷さんと高洲をね……」


 湊にお昼を奢ってもらおうとしていたのに、どうしてさっさといなくなっていたかと思えば……すでに学食に来ていただなんてあんまりだわ。


 教室でわたしに声をかけてくるモブ男たちは、どれもこれも下民ばかり。


 湊のように、ハッキリと姿が見える男はいないと言ってよかったわ。


 それなのに、『高洲』と聞いただけで会話を返してしまったのは痛すぎたわね。


「高洲ならすでに学食に行ったけど? えーと、池谷さんだよね。学食に行く?」

「あなた……どなただったかしら?」

「鮫島だよ。高洲のダチ」

「鮫……湊はどこ?」

「そこまで夢中なんだね。それなのに警戒対象じゃないとか、同情するよ」


 何やらぶつくさと何かを話しかけて来たけれど、湊が学食に行ったということであれば、行くしか無いわ。


 そ、それなのに、姫が……どうして、あんなことを……あの子はまだ湊のことを?


 湊と一緒にいる得体の知れない女も気にはなるけれど、姫には気を付けなければいけないわ。


 湊の手はどんな味がするの? あ、あとで湊に聞いてみたい……

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