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ハラル王国へ……行きますか

「サーボ様、ありがとうございますっ!!」


「サーボ様、万歳っ!!」


(またこうなるのかよ……はぁ……)


 王都ドウマに残った僅かな生存者が俺を褒めたたえる。


 どうやらあの魔物を退治したことで、生きていた人々は戻ってこれたようだ。


 俺の後ろをついて歩くアイ様は従者か何かだと思われているようでこちらの名前を呼ぶ人はいない。


 顔全体を薄絹の僅かに透けるヴェールで覆い、声を発する際も小さく呟くだけだから目立っていないようだ。


(流石に自国の民を相手に素顔をさらすのは抵抗あるんだろうなぁ)


 お陰でまたしてもすべての手柄が俺のものになってしまった。


 これではこの大陸でも生活がし辛くなりそうだ。


 俺は内心ため息をつきながらも、住民たちと交流して情報収集に努めることにした。


「皆ありがとう……ところで生存者はどのぐらい残っていそうですか?」


「もう数えるほどしか……サーボ様が助けてくださらなければ我々も飢えと渇きで……本当に感謝しております……」


(本格的に魔王軍は人殺しにかかってるなぁ……確か人殺しする権限は地位のある奴しかないはずなのになぁ……)


 どうやら魔王軍はどんどん地位のある奴を派遣するほどに追い詰められているようだ。


 この調子では案外、四大幹部の連中が自らやってくる日も近いかもしれない。


「そうですか……その中で魔術兵器の開発に関与していた方などはいらっしゃいませんか?」


「最初はともかく後半は全て人に化けた魔物が制作しておりました……恐らく当初の技術者は入れ替わられた際に恐らく殺されて……」


(うわぁ……最悪だなぁ……)


 この調子では魔導の使い手を見つけることなどできそうもない。


(手詰まりだなぁ……これじゃあ魔王退治なんて……ってだから俺は隠居するんだろっ!?)


 何度も何度も魔王軍と関わりすぎて、気が付けば当たり前のように戦いを想定するようになってしまった。


(しっかりしろよ俺……とは言ってもこの大陸で隠居できるところなんかありそうにないしなぁ……)


 ドウマ帝国は人口が少なく半壊状態の上、俺の名声が知れ渡ってしまった。


 これでここに残ったりすれば隠居生活など許されるはずもなく、再興支援と国の防衛役に担ぎ上げられてしまう。


 そんなのはごめんだ。


(だけどハラル王国も怪しい……特に王様がなぁ……)


 聖剣を持った状態でこの国に行くよう仕向けたのはハラル王国の王様だ。


 そして待ち構えていたのはあの大掛かりな罠。


 何とか無理やり抜け出せたから良かったが、一歩間違えればあそこで餓死していた。


(要するに、あの空間に持ち主ごと聖剣を封印するつもりだったんだろうなぁ……)


 俺の中では既にハラル王国の王様は敵だと認識している。


 しかしそれをどうやって証明すればいいのだろうか。


(聖剣の光を浴びせて正体を暴くのが一番か……しかし人間のまま魔王軍と組む可能性も無きにしも非ずだしなぁ……)


 実際ドウマ帝国の王様は魔物の甘言に乗せられてまんまと利用されていた。


 魔王の目論見が全生命を弄ぶことだと知らなければ、或いは他にも騙される人間はいるかもしれない。


(王様の目的を暴いた上で人間であったとしても刃を向けれるだけの大義名分を探すのが……ってだから俺は何を考えているっ!?)


 またしても戦うことを考えていた自分に愕然とした。


 いつの間にこれほど好戦的になったのだろうか。


 かつての俺なら間違いなく安全なところへ避難する方法を考えたはずだ。


(どうかしているよ……最近の俺は……)


「サーボ様、どうかなさいましたか?」


「あ、いや少し考え事をね……あなた方はこれからどうなさるおつもりですか?」


「王宮から人も消えて王都には人がなく、村々との連絡手段も乏しくハラル王国とは敵対中……一体どうすればよいのか……」


「……」


 落ち込む人々を見て、アイ様が俺の服を引っ張る。


「どうにかできませんか?」


(何をだよ……この国を復興しろってのかぁ……)


「さ、サーボ様……どうか我々に救いの手を差し伸べてくださいませんか?」


 更に住人達にも頭を下げられてしまう。


(というか……アイ様が名乗って跡を継げば済む話なんだけどなぁ……)


 追放されたとはいえ仮にも王家の血を継いでいて冒険者としてもSランクを誇るアイ様だ。


 能力的にも問題がないし、アイ様がトップに立てばそれまでの恩義もあってハラル王国の世論だって動くはずだ。


(ハラル国の王様がどう出るかはわからないが、大体丸く収まるんだけどなぁ……)


 しかし俺に期待の目を向けるアイ様は表舞台に出るつもりはなさそうだ。


「皆さまの気持ちはよくわかりました、しか……」


「うわっ!? ワイバーンだっ!?」


「さ、サーボ様お守りくださいっ!!」


「……ご安心ください、あの者達は味方でございます」


(タイミング良いなぁ……)


 俺たちが魔物の親玉を倒したことで邪魔が無くなったからだろう。


 ワイバーンで一直線に王都ドウマへやってきた四人と合流を果たす。


「サーボ先生、『あ』殿、ご無事ですかっ!?」


「ええ、何とか……」


「はい……私のことはアイとお呼びください」


「『あ』よっ!? 仮面を外したのかっ!? それにアイとはお主の名前かっ!?」


 フウリ様の言葉にどこか嬉しそうに頷くアイ様。


「一体何があったんですかぁ?」


「あの風が吹いた後、二人の姿が消えちゃって……かと思ったらすぐに無数の魔物と兵器に襲われて必死で倒してたんだけど……」


「その魔物も急に消えてしまって、恐らくお二人が親玉を退治したのだと見当をつけて慌てて駆けつけたのですが……」


(成るほどねぇ、風で幽閉してパーティを減らし戦力をそぎ落として残った奴は兵力で押しつぶそうとしたわけか……)


 判断は正しかった。


 ただ魔王軍にとって不幸だったのはこのパーティを支える戦力である二人がちょうど両方に配置されてしまったことだ。


(運がよかったわぁ……もしテキナさんも幽閉されてたりアイ様が外に居たりしたらどっちかは助からなかっただろうなぁ……)


 内心ほっとしながら、テキナさんたちの疑問に応えるべく俺たちの身に起きたことを伝える。


 ただアイ様の正体だけはごまかして、あの仮面も魔物の呪いということにしておいた。


「……と、まあこっちはこんな感じだよ」


「そ、そうだったんですかぁ……よくあの空間から抜け出せましたねぇ……」


「私たちなどどうしようもなく途方に暮れていたというのに……流石はサーボ先生」


「はい、サーボ様は素晴らしいお方です」


 早速俺を褒めたたえるテキナさんとシヨちゃん、そしてアイ様。


(ああ、もういつものことだから慣れちまったよ……)


「それでサーボ先生、この後はどうするの?」


「勿論この国の復興支援を行いますよねぇ……王族が居ないことだし名実ともにサーボ帝国に組み込むチャンス……」


 シヨちゃんが怪しげなことをほざいている。


(嫌だけど政治関係はシヨちゃんに任せるしかないしなぁ……)


「ならんぞっ!! この国は我がハラル王国の領土となるのだっ!!」


 そこに待ったをかけるフウリ様、年齢の割に豊満な胸を張って偉そうに宣言している。


「ハラル王国第一王女である、フウリ様の名の元にドウマ帝国を我が国の占領下に置くことを宣言するぞっ!!」


「いや、フウリ様……そのような身勝手を……」


「勝手ではないわっ!! さあフウリ様にひれ伏すのだっ!!」


「……我々は救ってくださったサーボ様に従います」


 まさかのハラル王国の王女の言葉に、しかし住人は恐る恐る反対する。


「何と不敬なっ!? そのような輩は我が僕『あ』が成敗するぞっ!!」


「いいえ」


「なっ!?」


 フウリ様に、はっきりと拒絶の意志を占めるアイ様。


「私はアイです……そしてサーボ様の僕です……貴方にはもう従いません」


(えぇ……いつの間にそこまで言うほど俺を慕ってたのよぉ?)


 自ら僕とまで言い出すとは思わなかった。


「お、お主っ!? このフウリ様に逆らうのかっ!?」


「はい」


 言い切ると俺の腕を取り、ヴェール越しに笑うアイ様。


「サーボ様は一度も私を人形として扱いませんでした……何をするにも私の意志を確認してくださいました……気遣ってくださいました……私は貴方ではなくこの方に仕えます」


(全く覚えがないぞ……俺は思いっきり便利に使える道具だと思ってたんだが……)


 丁寧な言葉遣いは心がけていたつもりだがそれぐらいだ。


「流石サーボ先生、アイ殿までも魅了してしまわれるとは……」


「アイさんもサーボ先生の凄さがわかったんだねぇ……」


「こうなったらアイさんもサーボ先生と結婚しますかぁ? 既に第十一夫人まで決まってますから、第十二夫人になりますけどぉ?」


「はいっ!!」


 やけに嬉しそうに頷くアイ様……いやアイさん。


(受け入れるなよ……感情が解放されてハイになってんのかっ!?)


 後は一番のコンプレックスだった外見を褒められたのも大きいのかもしれないが……何故こうなるのだろうか。


「な、ななな……お主らっ!? 何たる不敬かっ!? こうなればフウリ様自らの手で成敗してくれるわっ!!」


「お待ちくださいフウリ様……聖剣は玩具ではございませんよ」


「うるさいっ!! フウリ様の僕を誑かしおって……このいかさま師めがっ!!」


(誑かしては居ないが……いかさま師ってのは正論だわぁ……)


 聖剣をこちらに突き付けるフウリ様。


「サーボ先生を侮辱するとは……どうやらお仕置きが必要なようだな」


「サーボ様を貶す者は許しません」


 テキナさんとアイさんが即座に間に入り剣に手をかける。


(やれやれ……いくら聖剣が強くてもこの二人に敵うわけないだろうが……)


「フウリ様、どうか気をお静めください……俺たちはあなた様と争うつもりはございません」


「黙れっ!! この無礼者共めっ!!」


 叫びながらフウリ様が聖剣を振り下ろし……切る前に既に二人は動いていた。


 アイさんが鞘で手を打ち聖剣を叩き落とし、テキナさんが同じく鞘ごと抜いた剣をフウリ様の喉元に突き付けた。


(うーん、何という最高のボディガード……俺は無敵じゃないか?)


「はい、サーボ先生」


 更にカノちゃんがすかさず聖剣を回収して持ってきてくれた。


(カノちゃんもテキナさんも戦術面では俺の指示なしで文句のつけようのない判断を下せるんだなぁ……成長したなぁ……)


 俺らしくもないが何故か妙に……胸が詰まる思いがした。


「ぐぅうっ!? ふ、フウリ様に歯向かうとは何たる無礼なっ!?」


「無礼なのは貴方の方だっ!! いい加減に……」


「テキナさん落ち着いて……フウリ様、乱暴な真似をして申し訳ございません」


「サーボ様……」


 テキナさんとアイさんを手で押さえて、フウリ様に頭を下げる。


「ですが何度も言いますが聖剣は玩具ではございません……あなた様が戯れで振り回すには危険すぎます」


「違うっ!! そのような格好いい剣はフウリ様にこそふさわしいのだっ!!」


(だから格好いいとかなんとか……そういう話じゃないんだよ……)


「いいえ、偉大なるハラル王国の王女フウリ様に相応しいのはこのような武骨な剣ではございません……優雅なる冠こそがふさわしい……違いますか?」


「ふんっ!! よくもまあぬけぬけとっ!!」


「本当ですよ……あなたのような麗しい少女や力無き民が剣を振るって戦場に立つようなことは在ってはいけないことなのです……そのような世界をなくすために勇者は活動しているのです」


(とにかく落ち着かせよう……この後、こいつのいるハラル王国とは嫌でも関わっていくんだからなぁ……)


 悪印象は減らしておきたい。


「……本当に言っておるのなら、このフウリ様に仕えるがよいっ!! それこそが世界平和への道なのだっ!!」


 自信満々に言い放つフウリ様。


 もう俺の弟子や周りの人々は呆れているというのに、全く気付いている様子がない。


(凄まじく甘やかされてるなぁ……まあ今ぐらいはいい気持ちにさせておいてやるかな……)


 恐らくハラル王国では残酷な事実が待っているはずだからだ。


「分かりました……今しばらくこのサーボはあなた様に仕えましょう」


「な、何だと……本当かっ!?」


 俺の言葉にフウリ様も一瞬あっけに取られた様子を見せた。


 まさか俺がこんなことを言うとは思わなかったのだろう。


「はい……そのうえでフウリ様に伝えねばならない事がございます、今後のことなのですが……」


「う、うむっ!! 何でもこのフウリ様に言うがよいっ!!」


 どうやらみんなが慕う俺が配下に収まったことで自尊心が満たされたようだ。


 ご機嫌な様子を見せるフウリ様に内心同情すらしながら、俺はハラル王国についての考察を口にした。


「……というわけで、ハラル王国の王様もこのドウマ帝国の王と同じく魔物に通じているか……取って代わられている可能性……」


「ば、馬鹿なことをほざくでないっ!? 父上に限ってそのような事あろうはずがないっ!!」


 やはり納得せず再び暴れだしたフウリ様。


「確かにただの推測です……が、こればかりは確認しないわけにはいきません」


「ふんっ!! 良いだろう、お主が愚か者であることを白日に曝け出してくれるわっ!!」


(わーい、本当にそうなったら素敵ぃ……そうだったらそのまま隠居してやるよ……)


 十中八九そのような事がないだろうと思うと、涙が零れそうになる。


「サーボ先生……具体的にはどうするの?」


(お前らに全部任せて俺は逃げる……というわけにはいかんのよなぁ……)


「二手に分かれよう、この国を立て直す組とハラル王国に向かって魔王軍が本当に絡んでいるか確認する組にだ」


 ドウマ帝国がある程度立ち直っていれば、ハラル王国での陰謀がシャレにならない規模の場合に逃げ込むことができる。


「じゃあ私はこちらに残留組ですねぇ……」


(シヨちゃんも自分の立ち位置を冷静に判断出来ている……みんな成長したんだなぁ……)


 このパーティで唯一成長していないのは……止めよう。


「……悪いね政務官のシヨちゃん、こればっかりは君に頼るしかないからね」


「任せてくださいサーボ先生、しっかりとサーボ帝国を築き上げておきますぅっ!!」


「この国はドウマ帝国だからね……忘れないでね……」


 一応言い含めておくが……無駄だろうなぁ。


「あと色々と調査したり潜入したりするかもしれないから大盗賊のカノちゃんはハラル王国に向かう側で頼むよ」


「うん、任せといてっ!!」


「勿論ハラル王国の事情に一番詳しいフウリ様も一緒です……危険かもしれませんがよろしくお願いします」


「危険なわけがないだろうっ!! フウリ様のハラル王国は世界で一番凄いのだからっ!!」


(どこにそんな根拠があるのやら……)


「サーボ先生……私はもちろんハラル王国側ですよね?」


「サーボ様、私はどうすればいいでしょうか?」


「……万が一にも敵が襲撃してきたときに備えてドウマ帝国にも守りの人員を配置する必要がある」


 俺は二人の顔を見比べて……テキナさんに頭を下げた。


「すまないがテキナさんはドウマ帝国の守りについてほしい」


「なっ!?」


「アイさんは何だかんだでハラル王国で活動していたから事情に詳しいだろうし、一応フウリ様との付き合いも長いし……後いいかな?」


 三人の弟子を集めてからアイさんに視線を向けるとゆっくりと頷いてくれた。


 それを確認してから俺は三人にしか聞こえないよう小さく囁いた。


「アイさんは……この国を追放された王女様で……少し複雑なんだよ……ここに残していくのは精神的に悪い……」


(何かしらの事故で顔のヴェールが剥がれてでもしたら冷静に立ち回れるかわからんからなぁ……)


「ドウマ国の正当な王位継承者がサーボ先生の……うふふ、これは素晴らしいですねぇ……」


 何か怪しげな笑みを浮かべている子がいるが見ないことにしておこう。


「……わかりました、サーボ先生がおっしゃるのでしたら今回は待機しておりましょう」


「すまないねテキナさん……というわけでアイさん、ハラル王国に行ってくれるかな?」


「はい」


 頷くアイさんに今度はテキナさんが頭を下げた。


「アイよ、どうか皆をよろしく頼む」


「はい、わかりましたテキナ様」


「ふふ、同じサーボ先生に仕える身……そのように様付けなどせずともよいとも」


「そうですよぉアイさん……義姉妹じゃないですかぁ?」


(それは違うぞシヨちゃん……俺は誰も娶る気なんかないんだってばぁ……)


「義姉妹……家族……えへ……はい、わかりましたシヨちゃん、テキナさん、カノちゃん」


「うん、よろしくねアイさんっ!!」


「なんとまあ節操のない……勇者サーボっ!! お主、結婚相手ぐらい一人に絞るがよいっ!!」


「あはは……困りましたねぇ」


(一人だって選ぶつもりはねぇよっ!!)


 これでパーティの選別は済んだ……一人を除いて。


「さて、ではカノちゃんとフウリ様はアイさんにくっついて共にハラル王国に向かってくれたまえ」


「あれ……サーボ先生も来るんだよね?」


(くぅっ!? 流れで有耶無耶にできるかと思ったが……まあ無理だよなぁ)


 どさくさに紛れてドウマ帝国の残留組になろうとしたのだが失敗したようだ。


「当たり前ですよぉ、サーボ先生が付いて行かないと全体の指揮をできる方が居なくなってしまいますからねぇ」


 シヨちゃんの言う通りだ。


 俺とシヨちゃん以外は大局的な判断を苦手にしている人間ばかりだ。


(やっぱり行かなきゃ駄目かぁ……けどまあ、いい加減覚悟決めるか……)


 魔王軍は狡猾だ、せめてどのような陰謀がひしめいているかだけでも見極めないと確実に火傷する。


 最悪は状況を把握した時点で逃げればいい。


「分かっているよ……じゃあ、アイさん三人で……三人抱えて移動できる?」


「はい」


 早速俺たちはアイの身体に組み付いた。


 背中にフウリ様が飛び乗り、俺をアイ様が抱きかかえて……カノちゃんは装備を発動させて強引にどこかにくっついているようだ。


「よし、それじゃあ……行ってくるよ」


「ああ、その前にセーレさんから預かった笛を貸してもらっていいですかぁ?」


「……渡していいのかこれ?」


「大丈夫ですよぉ、きっとセーレさんなら許してくれますよぉ」


(空輸に味を占めたか……まあいっか……)


 確かにセーレちゃんなら許してくれそうだ。


 俺はシヨちゃんに笛を渡すと今度こそドウマ帝国のことを任せた。


「よし、今度こそ……行こう」


「はいっ!!」


 アイさんが大地を蹴りつけて飛び上がり、さらに剣を抜いて回転切りを放つことで強引に浮力を得て上昇していく。


 そしてある程度の高度に至ったところでオーラ突きを放ち、閃光のように俺たちはハラル王国へと向かって行くのだった。

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