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95話 私とあなたが出会った日

 あの日私は緊張のあまり、初めての夜会の雰囲気にすぐには馴染めなかった。頼りにしていたお兄様も私と踊った直後、波に飲まれるかのごとく女性陣に囲まれてしまう始末。

 その結果、私はあっという間に一人取り残された状態になってしまった。



 一応座学では学んでいるし、同年代の令嬢たちとお茶会もしたことがある。ただ、このように大人数の貴族たちが集まる夜会は初めてで、どのように立ち回れば良いのか分からない。

 そのため、顔見知りのご令嬢たちと交流を済ませた後の私は、お兄様が戻るのを待つため壁の花に徹していた。

 そんな時、ふと私の少し前方にいる人たちの会話が耳に入ってきた。



「なかなか面白い話を聞きましたよ? また庶民に紛れて遊んでいたのですか?」

「面白い人だ。先日は物見遊山を楽しんでいたと聞きましたが?」

「そうなのですか? ぜひ、面白い話を聞かせてほしいものだ。はっはっはっ! 庶民と共にいて、何か得られるものがあったとでも言うのですか?」



 煌びやかな王城には似つかわしくない下世話な声が耳に入り、思わず眉を顰める。

 この三人の貴族たちは、いったい誰を相手にそのような話をしているのだろうか。そのことがふと気になり、私は囲いの中心に立つ人物が誰なのか確認しようと焦点を合わせた。するとそこに立っていたのは、予想外の人物だった。



――若い男性……?



 てっきり、あの三人と一緒で四十代ほどの人を想定していた。だが実際にそこに居たのは、自分とそう歳の差を感じないほどの青年だった。

 明らかに同年代ではない貴族たちに一人取り囲まれている彼を見て、異様さを覚える。



 だがそんな私の心中とは裏腹に、その青年は何事にも動じないといった様子だ。それどころか、毅然とした笑みを浮かべたまま男たちの話を聞いている。

 そんな彼をよく見ると、上質な衣服を着ていることに気付く。貫禄さえ感じそうな凛とした佇まいも併せると、とてもただの下級貴族とは思えない。

 だからこそ、より一層この状況に疑念が生じた。


 

 彼はいったい、どこの貴族家の男性なのだろうか。そう思っていると、私の疑問の元である張本人が口を開いた。


 

「意外と面白かったですよ? 庶民と共に過ごす時間は、意外と悪くありません。しっかりと学ぶこともありました!」



 穏やかな表情を崩すことなく、あっけらかんとした様子で話す彼の姿は空気が読めない人のようでもあった。だが私はそんな彼を見て、どことなく本性を隠しているような気がした。

 なんて思ったのも束の間、彼を取り囲む男性たちはその言葉を聞くなり、何かおかしなものでも見たかのように笑い始めた。そして、口々に彼に言葉をかけ始めた。



「ほ、本当に仰っているのですか? ははっ、あなたは本っ当に変わった人だ!」

「だから、あんな通り名が……。なるほどっ……くっ……ははっ!」

「兄がしっかり者だからこそ、弟は気楽に生きられますな~」



 どうやらだいぶ酔っているらしい男たちは、随分と好き勝手に青年へ嘲りを返している。その様子は私にとって、見るに堪えないほど醜い場面だった。人間の嫌なところをまざまざと見せつけられているようで、毒気にあてられたような気分だ。

 だというのに、中心にいる男性は否定するでも表情を崩すでもなく、言わせておけとばかりに笑みを浮かべている。



――何なのこの人?

 事実だから開き直って言い返さないの?

 もしかして……っ相手が自分より上級貴族だから言い返せないのかしら?



 青年を取り巻く三人の貴族を見ると、私が共にお茶会をしたことのあるご令嬢の父親も紛れていた。あの人は、私のお父様と同じ階級の侯爵様だ。

 他の貴族も彼と対等に話をしていることから、伯爵位以上の人だと推測できる。



 ずいぶんと面倒な人たちに絡まれたものだ。しかも、お酒を飲んだ状態だから余計に質が悪い。

 彼は知り合いでも何でもない。だが、ただ可哀想に見えてきて、成り行きを案じるあまりつい彼の動向に見入ってしまう。

 するとそうこうしている間に、ふと三人のうち一人が近くを歩いていた使用人を呼び寄せた。



「おい、酒を四杯用意してくれ」

「かしこまりました」



 流石王城の使用人。無駄な動き無く、即座にお酒の入ったグラスを四杯トレーに載せて用意した。

 三人はその酒を見ると「来た来た」と楽しそうに笑いながら、トレーに手を伸ばした。しかし、青年だけは酒を取ろうとはしなかった。

 当然、彼のこの行動を疑問に思ったのだろう。見逃すわけもなく、知り合いのご令嬢の御父上が彼に話しかけた。



「なぜお取りにならないのですか?」

「今は飲む気分ではありません。よろしければ、侯爵が――」

「そう仰らずに飲みましょう。せっかく用意したものを台無しにするわけにはいきませんから。さあ、どうぞ」



 トレーから残りの一杯を手に取った男性が、青年へとそのグラスを差し出す。その勢いに押されてか、青年は反射のようにグラスを受け取った。

 その瞬間、貴族たちは「さあさあ飲みましょう」と愉しそうな笑い声をあげながら、自身の持ったグラスの中身を一気に飲み干した。入りきらなかった酒は口から零れており、嗜むという言葉も無さそうな彼らのその行動に思わず目を疑いそうになる。



 もう見ていられない。そう踏ん切りをつけ、四人から離れようと顔を背けようとした。

 その間際、ふと一人だけお酒に口をつけていなかった青年の表情が変わったことに気が付いた。そして、縫い付けられたかのように自然と私の足はその場に留まった。



――何だか様子がさっきまでと違う気が……。



 青年は自身の手に持ったグラスを、吸い込まれるのではと思うほどに見つめている。それと同時に、グラスを持つ手に徐々に力が加わっているようにも見える。

 なんだか、とても思いつめているようなのだ。



 その些細な彼の変化が気にかかり、思わず目が離せなくなる。すると、突然グラスから顔を上げた彼とバッチリ目が合った。



 気まずさのあまり光の速さで目を逸らしたから、彼の反応は分からない。しかし、目が合ったのだから私に見られていたことには気付いたはずだ。彼は私のことを、不躾な人間や下品な人がこっちを見ていたと思っているかもしれない。



 こんな大事なデビュタントなのに、相手が誰であれ自分から評価を下げるようなことをするなんてと思わず自分を心の中で責める。心臓のバクバクが止まらない。



――やっぱりここに居続けるのは良くないわ。

 いい加減場所を移しましょう。



 そう心に言い聞かせ、彼らから離れようと一歩踏み出した。そんな私の耳に、青年を囲んでいた三人の新たな声が飛び込んできた。



「あら? 飲んでいないではないですか」

「なぜお飲みにならないのですか?」

「私たちと一緒だと、飲めないとでも?」



 知らないふりをしよう。気付かないふりをしよう。

 そう言い聞かせながら歩みを進めるが、どうしても気になってしまう。


 

 もう、これが本当に最後よ。そう心の中で決め、再び踏みとどまった私は一瞬だけ青年へと目をやった。

 すると、先程までとは明らかに違い、彼がわずかに表情を強張らせていることに気付いた。

 


 頑なまでに飲まない彼の態度。微かに力が入ったように見えるグラスを持つ手。

 どうしてそこまでお酒を飲まないのか。

 そんな彼を見て、私の脳内をある推測が過ぎった。



――もしかしてこの人、飲まないんじゃなくて飲めないんじゃ……。



 お酒は貴族同士のコミュニケーションには重要な役目を果たしている。男性にとっては、もはや必須と言っても過言ではないだろう。

 お酒が飲めないとあっては、それだけで悉く下に見られる。そのため、弱みを作らないためにもお酒が飲めないことを隠す人は多い。



 だが、飲めないことを隠すのには、下に見られることを避けるよりも重大な理由がある。

 お酒が飲めないことを利用され、奸計に嵌められないようにするためだ。

 記憶が無いことや、意識が無くなることを利用し、その間の出来事を改竄されてしまう。それによって事件が起こった実例だってある。

 下手したら死んでしまうことだって……。



 もし彼が本当にお酒を飲めないのだとしたら、相当困っているに違いない。いつもは上手く躱せているのかもしれない。

 だが、いくら泥酔しているとはいえ父親ほどの年齢の上級貴族三人に囲まれたら、断るにも断れないだろう。

 私が彼の立場だったら――



――もう、見捨てられないじゃないっ……。

 ここまで聞いてしまったら立ち去りづらいわ。



 彼の立場を想うと、居ても立っても居られない。

 目さえ合ってなければ、ここまでしようとは思わなかったかもしれない。

 そう思いながらも、私は勇気を振り絞り四人の元へと歩み寄って、青年に声をかけた。



「喉が渇いてしまったのですが、給仕の使用人たちが見当たらなくて……。もしやこちら、お飲みにならないのでしょうか?」



 ギョッとした視線が、突然やって来た私を射貫かんとばかりに集中する。

 それはそうだろう。私の今の言動は、とても今日デビュタントの貴族令嬢のそれとは思えないはず。

 いや、貴族女性として有り得ない言動のオンパレードだ。



 だが、今更気にしたところで後の祭り。

 そう腹を括り青年に視線を向けると、驚きで見開かれたベニトアイトの瞳が私へと降り注いだ。

 直後、先程までは遠くから聞こえていた落ち着きある穏やかな声が耳をくすぐった。


 

「ええ、そうですよ」

「っでしたら……こちら私が頂戴してもよろしいでしょうか?」

「ふっ……どうぞ。このグラスも、きっと私よりもあなたを待ち望んでいるでしょう」

「ありがとう存じます」



 随分とキザな物言いをする人だ。何だか私の方が恥ずかしくなってくる。

 そう思いながらも、私は彼が軽く差し出した手から例のグラスを受け取った。


 

 そのとき、私は彼の今の言葉が虚勢であったのだと悟った。見ただけでは分からない彼の手の震えに気付いてしまったからだ。

 だが、彼が隠した秘密を私が暴くような真似はしない。



「……それでは」



 気付きを悟られないように、グラスに入ったお酒を煽る。グラスのサイズが小さかったため、ゆっくりとグラスの中身を飲み干した。

 途端に、甘いようで苦いような、また冷たいのに熱さを感じるような、そんな感覚が口腔に広がりアルコール独特の香りがほんのりと鼻を突き抜ける。



――流石王室主催の夜会だけあるわね。

 アルコール感が薄めの飲みやすいお酒だわ。



 そうは思ったものの、美味しいと思うに至るほど飲み慣れてはいない。そのせいで不味いと感じた素直な気持ちが一瞬顔に出そうになるが、私はそれを微笑みに転換して誤魔化した。



「とても美味しく頂戴しました」



 本心を押し隠しそう告げる。すると、目の前にいる三人の貴族たちそれは愉しそうに声を上げて笑い始めた。

 そしてひとしきり盛り上がった様子を見せると、そのうちの一人が声をかけてきた。



「なかなか良いお嬢さんじゃないか。だが……うーん、見かけない顔だな。どこの家の――」



 こんなに品の無い行いした後に、家のことを聞かれたら困る。

 こうした緊張で心臓がバクバクと音を立てて鳴り始めた時、男性の声を遮断するかのように何回目かのダンスの間奏曲が流れ始めた。

 その瞬間、隣にいた男性が私の手からグラスをヒョイと抜き取り、空いた手でグラスを失った私の手を取ってきた。



「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」

「えっ」

「約束に合わせて来てくれたんでしょう? それでは、失礼いたします」



 何が起こったのか分からないが、彼はそのまま私を連れてダンスフロアへと歩き出した。その道すがら、トレーを持つ使用人を見つけると「よろしく頼む」と告げ、グラスを預けた。



 後方からは、酔っぱらった三人集団が呼び止める声が聞こえてくる。

 このままで大丈夫なのかと心配になり、私の手を引く彼の顔をチラっと見る。すると、彼は振り返ろうとする素振りすら見せず、ただ前だけを向き僅かに口角を上げていた。



 先程までと違い生き生きとした彼の姿に、思わず気を取られそうになる。形はあるのに実体がないようだった彼とは違い、今はちゃんと彼がここにいるという感じがする。

 なんて思っているうちに、私はダンスフロアに彼のペアとして立っていた。



「無理矢理巻き込んですみません。いくらでも踏んで良いですからね」



 そう告げた彼は、一瞬だけ足元へと視線を落とした。そして顔を上げると、気遣わし気に小さく笑いながら目を合わせてきた。と、そのタイミングで音楽が流れ始めた。



 踊っている間、彼は一切喋ることは無かった。私が彼に話しかけることも無かった。

 だが、自然とダンスの相性が良いのだろうなとは何となく感じていた。

 初めて踊る相手なのに、彼が次どこに足を運ぶのか、どのようにリズムを取っているのかが手に取るように分かるのだ。



 遠くから見ている時はあの三人と一緒に居たせいか、危ない人や遊び人かもしれないという予感も確かにあった。だが、今はそんな気持ちが一切湧かない。

 ダンス一つで不思議なものだ。そう思っていると、あっという間に一曲が終わりを告げた。



 そして、ダンスを終える一礼のために頭を下げた瞬間、一気に冷静な感情が頭に降りてきた。いつもの私なら有り得ない流されるがままの自身の行動に、冷や冷やとした気持ちが込み上げてくる。



――まさか、デビュタントでこんな踊り方をすることになるだなんてっ……。



 やってしまった。そんな気持ちがドッと心に押し寄せる中、ゆっくりと頭を上げて正面に立つ彼を見る。すると、晴れた空のように明るい顔をした彼とパチンと視線が交わった。

 その視線を受けた途端、なぜか釘に打たれたように彼から視線が外せなくなった。なんてそうこうしているうちに、会話ができる距離まで彼の方からこちらへと歩み寄ってきた。



「先程は助けてくださったのでしょう? あなたに感謝いたします」

「いえ、とんでもないことでございます。そっ……それでは」



 早めに彼とは離れた方が良いような気がする。

そんな考えが頭を占拠した私は、金縛りを解くかのように無理矢理視線を動かし、奇跡的にアイザックお兄様を見つけた。そのため、すぐにこの場から立ち去るべく彼に背を向けた。



――早くお兄様のところに行かなきゃ……!



「待ってっ……」



 後ろから彼の呼び止める声が聞こえる。聞こえなかったふりをしようとも思ったが、何となく止した方が良い気がする。

そう思った私は、呼ばれた声に従いギクリと振り返った。すると、私の顔を見た彼は少しホッとしたような表情をして質問を投げかけてきた。



「ご令嬢のお名前を教えていただけないでしょうか」

「私の名前ですか……?」

「はい。申し遅れましたが、私はカリスと申します。あなたのお名前は?」

「私は……っエミリアと申します」



 これから夜会に出ることになるのだから、いつかはバレるはず。

 下手に周りに聞き回って詮索されるよりも、自分で言った方が良いだろう。瞬時にそう判断を下し告げると、彼は考え事をするように視線を彷徨わせた後、すぐに閃いたように笑みを浮かべた。



「もしや、ブラッドリー侯爵家のエミリア嬢でしょうか?」



――エミリアは他にもいるのに、何で分かるの!?



 あまりにも一瞬で特定され、彼を思わずギョッとした目で見てしまう。すると、そんな私を見て彼はクスっと微笑み、なお言葉を続けた。



「覚えておきます。エミリア嬢。またお会いする機会がありましたら、こちらから挨拶に伺いますね」



 そう告げると、彼は「引き続き夜会をお楽しみください」と言い残し、そのまま人ごみへと溶け込むように消えていった。そう、まるで魔法のように。



 こうして取り残された私は、先程まで共にいた彼のことで頭がいっぱいになっていた。

 先程の彼は、シレっと自身の名前を名乗っていた。だが、家門を名乗らないなんてマナー違反じゃないだろうか。

彼に合わせて私も名前だけを返したが、結局家門を特定されたのだから不公平のように思える。



それにしても、彼の名は妙に聞き覚えのある名前だ。確か、カリスと言っていたはず。



――カリスという名前のご令息がいる家門はどこかしら。

 カリス、カリス……。

 ん……カリス?



 頭の中でその名前が妙に引っかかる。何だか、とても良くない予感が胸に込み上げてきた。

 手には冷や汗が出てきて、心臓がドクンドクンと早鐘を打ち始める。



――待って、カリスってこの国には一人しかいないはずじゃ……。

 っ……あの人がカリス・ティセーリンなの!?



 噂に聞き及んでいたこの国の第三王子であるカリス殿下が、まさかあの人物だとは思っても見なかった。

 私はとんでもない人に、とんでもないことをしてしまったのかもしれない。

 そんな衝撃と共に、私のデビュタントは幕を閉じた。



 これが、私とカリス殿下の出会いだ。

 いくらお酒が飲めない彼を助けたからとて、それだけで好きになるような人ではない。

 初対面で令嬢としての気品が保たれていない言動ばかりだった私を知っている彼が、私のことを好きになるなんて考えたことすらなかった。



 ……あの日をきっかけに、私が彼の恋愛対象になっていたなんて度し難い。デビュタント早々、男性に自分から話しかけ、お酒をもらって一気飲みをするご令嬢なんて、誰が恋愛対象として見るというのだろうか。



 でも、実際にそうだという人物が私の目の前にいる。その事実に困惑しながら、私は目の前の彼を見つめた。

お読みいただきありがとうございます。以下、読まなくて良い程度の補足です。

ご興味のある方だけお読みいただければ幸いです。


念のために強調させてください。

今話は、カリスがエミリアを好きになった瞬間ではなく、気になるようになったきっかけのお話です。


デビュタント時点のエミリアは今よりずっと初心でした。(今の彼女ならもっとスマートに解決します)

この出来事があって以降、彼女はすぐに立ち居振る舞いの感覚を習得しました。どこに出しても恥ずかしくない、立派な令嬢レベルです。


そうなるよう努力した彼女は、デビュタント後すぐに厳格な夫人や体裁を守る夫人など、気難しい人たちから特に気に入られるようになります。しかも、そう言った人たちは社交界に与える影響力も大きい人がほとんどでした。

それにより、エミリアは嫉妬した同年代の一部のご令嬢から疎ましがられることになります。(結婚式で彼女を悪く言っていた人たちの正体)


ちなみにマティアスと結婚時にあった王妃主催のお茶会で受けた嫌がらせは、令嬢から夫人になったら受ける通過儀礼のようなものです。(王妃は知らない。夫人たちが勝手にやってる)

自分がされて嫌だったのに、新しい人が来たらいつもする恒例行事です。

嫌ですね、辞めたらいいのに。


長くなってしまいましたが、今話はしっかり者の彼女の、青い時期のお人好しエピソードでした。

次話、現在地点の話の続きに戻ります。


ここまで読んでくださった方、お付き合いくださり誠にありがとうございます<(_ _)>

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