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163.航海と海の精

沢山の誤字脱字報告、ありがとうございました。

こんなにしっかり読んで頂いて…。

自分のやらかしぐらいに笑いが出てきます。

そんな中、読んで頂きありがとうございます!



出来上がった舟は、完全に小型版スーパージェット。あの時あたしが思い浮かべたのが良かったのか、悪かったのか。

良かったんだよね?

ただ他ではこんな船は作れないだろうと思う。作れるのは国家ぐらいではないだろうか。というのは、この船に搭載されているエンジンはSランクの狂牛の魔石(あたしの頭ぐらいある)を3個も使っている。シャンスと長が居ればあっという間に集まる魔石だけど、普通は無理だと思うから。


どうだと言わんばかりに踏ん反り返っているソル達地の精達。容姿が可愛いからそれすらもキュートだ。だけど彼らは意外に心が漢だ。ドヤ顔の彼らに声を掛けるのは、カッコいいでなければならない。


「流石だよ!ソル、ミミ、地の精達。こんな凄い船を作れるなんて、カッコいいね!」

そうだろ、そうだろと一斉に頷くモフたち。この萌えを我慢しなければならない日が来るとは。

クゥ――――ッ。


家族のシラケた視線で落ち着いた。

この萌えが分からないなんて、なんて残念な。


仕方ないので、試乗してみようと中に入ろうとした時点で、意外にドアが高い位置にあることに気が付いた。まあそうだよね。船乗りターミナルは普通に、海より高い位置にあるものだから。

そう思ってたらすぐに乗り込む予定のドアの前に、階段が出来上がった。

まあ、あたしが船乗り場までイメージしてなかったのだから仕方ない。こんな本格的な船が出来るなんて想像してなかったからね。


「早く!早く!」

エディが居ても立っても居られないようで、その場で駆け足をしている。先に入ってもいいよと言いたいけど、初めてのものに乗るからには、説明して欲しいよね。

ドアノブを下に回してクイッと引けば、ドアが横に畳まれるようにして開いた。

中々近代的である。


中に入れば20人ほどが広々と座れる席とテーブル。前方には広い甲板が目に入った。この広い甲板というのが完全に捕り物を想定している広さで船の大きさの半分以上ある。これぐらいあれば父さんも母さんも足場に困らないんじゃないかな?

エディが船内を走る。走るのはいいけど、落ちないでよね。

シャンス出来るだけエディの傍に居て。


『わかったー』


一通りの見学が終わり、いざ出発だと船長室に入った。そこにはパノラマに広がる真っ青な空と海が窓全体に映し出されている。彼方向こうでは入り混じった色で区別がつかないほど澄んでいて、遠くの方で何の鳥かわからないのが群れで飛んでいた。のどかだなぁと思っていたら、テラバード(恐鳥)と出て固まった。

流石異世界。

恐竜みたいなのがいる。

何を狙っているのかわからないけど、ここに来たらあなた達が肉になるだけだから、来ない方がいいよとだけ念を送っておく。


さて運転はと。

車のような仕様でハンドルとアクセルとブレーキ。

そしてソナーと船底の様子が写る画面。至れり尽くせりの凄い船だ。


「ソル、これ凄いね」

「だろ?頑張ったぜ」

「こんな船が過去にはあったの?」

「・・・あった、らしい。俺は知らないけどな。このまま翼が生えて飛ぶことも出来たらしいぞ」

「そっか。いつかできたらいいね。ちょっといろいろと問題が起きそうだから、今は作れないけど」

「ああ。いつか、先達の技量を超える」


そうか。やっぱりあったんだ、空飛ぶ船。飛行機よりはこの世界に合いそうだから、いつか作ってみたいな。まずは15歳の大人になってからのことだ。


海の底には魚も驚いて居なくなったのか、海藻や海草、サンゴだけしか見えない。ソナーには何も映ってないということは、安全に出発できるということだ。

ではでは、航海と行きましょうか。


ドドドドドド・・・・と低い音が鳴り響き、エンジンが動き始める。ここまで再現する?ソルったら凝り過ぎじゃない?気分出るし、テンション高くなるよ!ソルを見ればサムズアップしてる。やっぱりわざと音も入れたんだ。魔石の魔力だから静に走ることも出来たはず。だけど周りに危険を知らせる上でも、音はあっていいと思う。この船ならどんな魔物が来ても負けないからね。

アクセルを踏むと少し音が高くなり、船体も動き始めた。

早くも甲板ではしゃいでいる皆を見ながら、そう言えばとグンミとテーレを呼んだ。


「お待たせ」

「へえ、これがソル達の作った舟?」

「そうだよ。前の世界に似せられて作られてるから、馴染みやすいよ」

「僕は外で探す」

「うん、グンミ。ルコと一緒に宜しくね」


母さんの水の精と一緒に甲板から海の精を探す。

テーレは七色草の魔力を目安に探すそうだ。

そんな探し方があるのか。


取りあえずと車でいう徐行のようにゆっくりと走らせる。前世で大型トラックでさえ運転したことのないあたしが、いきなりこれだもんね。慣れてないのが分かっているから、正直自分の運転が一番怖い。だからといって、いきなり父さんに運転は更に怖い。楽しそうにしているエディを見て、知らないって幸せでいいよねと思う。

まずは慣れないと。


ん?

なんであのテラバードがこっちに来てんの?

父さんと母さん、そしてエディもシャンスもやる気十分って顔してますけど?あの凶悪な嘴と牙、気にしないんだ。それよりもあれはいい金になるなんて言ってるし、気分は冒険者に戻ってる。

まあ、船から落ちないでくれたらやられることはないから、どうぞ。


近くで見るとデカい。胴体は2mほどだけど翼広げたらその倍はあるのが、5匹は中々の迫力である。

倒すのはいいけど、それ倒して甲板に5匹も乗せたら船傾かない?視界がテラバードで埋められるのって、最悪なんですけど?


「マリー!止まって」

テーレの叫び越えにアクセルから足を放した。

どうやら海の中居る者を狙ってテラバードは追ってきたようだ。追われている者を見れば、イルカに似た魚?哺乳類?がいた。


「海の精よ」

あれが?

テーレの急いでという声に、慌ててイルカぽい海の精を捕獲違った、保護に向かった。



読んで頂きありがとうございました。

ブックマークも嬉しいです。


さて、世間ではクリスマス。

仕事していると中々浮かれる気分にはなれませんが、この時期流れる音楽は昔の想いでも連れてきてくれる、というのはちょっといいかも。

少しだけ豪華な物を食べてみるのもいいかもしれませんね。

チョコレートケーキ、最高!


もしかすると、今年最後の更新かもしれません。

出来ればあと1回は出来るといいなぁ。

お正月休み、増えなかったのでバタバタです。

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