表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
196/232

メイリー王女奪還作戦

銀虎団を壊滅させて一週間が経過した。私達は今、ゴールディンモート王国とクーロン王国の国境まで近付いていた。北に直進すれば三日程で国境を越えられるのだが、東北東に進めば次の目的地であるバラデンス砦に近いためそちらへ向かっている状況だ。出発日から毎日、双剣の扱いをランゼに習いそれなりに扱える様になって来たがまだまだ練習あるのみだ。紳士仮面さんの境地に至るにはまだまだひよっこ。継続あるのみだ。


更に二日程移動を続けてバラデンス砦へと辿り着く。一度クロッカス達と別れ私達は大きめの客室に通された。戻ってきたクロッカスと共に現れた参謀から改めてこのバラデンス砦で起きている事態を説明される。


ここで消息不明となった第三王女メイリーの居所を探すのに協力する手筈になっている。激励に訪れた際に戦乱に巻き込まれ行方不明になったメイリー。既に二週間程経過して危険な状態かと思われたがその心配は無用だったらしい。


「行商人からの情報なのだが、メイリー第三王女様の身柄は小国連合によって囚われているのだが、何やら誰が娶るか揉めているらしくてな…五つの国の王族同士で言い争っているらしい。」


「カカッ!そいつぁ絶好の機会ってヤツだァ!今晩にでも奇襲して姫さんを取り返すぞ?」


「隊長、それは早計というものです!メイリー様にもしもの事が有ってはなりません。完璧に任務を遂行するので有れば大軍で押し寄せるのは下策かと。」


「それじゃー、こういうのはどう?ーーー」


クロッカスとフルルシカの会話に私は一つ作戦を提示する。なんて事ない作戦では有るが今回の状況にはピッタリだろう、と思い付きで進言したのだが…


「それは…少し訂正を加えれば効果的でしょうね…少し話をしただけで瞬時に作戦を思い付くとは…リリィ様、貴方は一体!?」


「カカッ!決まりだなァ?そんじゃ早速準備を進めるか!将軍に話を伝えて来てくれ!姫さん助けるにゃ、砦の人間全員を動かす気積もりでやるぞってな!」


「わ、分かりました!直ぐに軍議を行いますのでご準備の程お願いします!では、私は急ぎますので!」



そそくさと慌てた様子で出て行く参謀を尻目に私はクロッカスを見やる。


「じゃっ、私はちょっと用事が有るから後宜しくぅー」


「嬢ちゃん、何処行くんだ?」


「ん?ちょっと敵の本陣に奇襲掛けて来るぅ〜」


「「「はぁ〜?!」」」


ハッハッハ、困惑してるな、皆の衆。ちょっと魔法連発して混乱させてくるだけだって。大丈夫大丈夫、大した手練も居ないっぽいし、余裕だって。隙あらばメイリーさんも連れて来るから安心してって!



×+×+×+×+×+×+×


「お?此処っぽいなー」


結界術で西に向けて空のお散歩を始めて訳二時間くらい。巨大な砦が見えて来た。五色のマントで其々の所属を分けているのか上空からだとしっかり見分けられる。赤青緑黄色白って何処かの戦隊モノかな。とか考えてると無事砦の上空に到着!迷彩…は使えないからな。うーん、悩んでても仕方ない!突撃ィー!


窓から失礼しまーす。え?玄関じゃ無いって?細けぇこたぁ良いんだよ!吶喊ー!


「え?誰?」


「こんちゃー三河屋でーす!」


日本一有名な酒屋の名前を出しても目の前の女性は知る筈ないだろうけど、ノリで言ってしまったからには仕方ない。


「みか…じゃなくてどうやって窓から?!」


「空からだよー、貴方がメイリーさんかな?」


「そ、そうよ!私がクーロン王国第三王女メイリー•クルージア•クーロンその人ですわよ?」


ラッキーだ。一発で見つけられるとは普段の行いが良かったんだろうなー。


「おっ!良かった良かったぁーすんなり見付けられて!助けに来たよー」


「助けに来たですって?貴方の様な子供に何が出来ると言いますの?!」


「んー、少なくともこの砦を混乱の境地に至らせるくらいなら片手間で。」


「わたくし、蛮族と話してるのですわ?」


頭を抱え出すメイリーさんにちょいちょいと手招きをする。


「んじゃーこっち来てー!」


「な、何をするつもりですわ?!」


がっしりと胴体を掴みましてー、窓から身を乗り出しましてー、


「んー、紐なしバンジー?」


「それ、ただの自殺行為ですわー!!イヤァーー!!」


甲高い悲鳴を上げるメイリーさんに同情しながらもエアクッションでゆっくりと着地すると私の周りには数十の兵士が群がって来る。んー邪魔。


「貴様!何者だ?!何処の所属か言えッ!」


少し偉そうな鎧を来たおじさんが誰何してきたが無視無視。返事は…


「【百式火弾幕バルカンフレイム】」


「ギャー!」「し、侵入者は魔法使いが一人!それも小娘だ数で押せー!」


わらわらと菓子に集る蟻みたいに砦からどんどん数を増やして来る兵士達の間をメイリーさんを小脇に抱えて魔法で薙ぎ倒して行く。門の前に辿り着くと私は振り返る。訓練中だったのか汗だくの人達がちらほらと…寄るな、汗臭い…よーし、大盤振る舞いしちゃうぞー!


「汗臭いおじさん達は纏めて洗っちゃうよー【大災禍津波ダイダロスウェーブ】」


上空に避難して砦ごと水責めをする。砦を中心に遠心力が働きグルグルと回り出す大質量の波。門を開けて流した方が面白かったかも…少し後悔。


「わたくし、とんでもない蛮族に助けられましたわッ?!」


「あはは!んじゃクーロンに帰りますかー。」


あ、門の一部は壊してぇー、排出しないと流石に死人出ちゃうよねー。流し素麺の如く、かなりの速度で流れて行く小国連合の皆さん。いやーシュールだなー。


今回は手加減してやるが次会ったら首と胴体がおさらばだ。そして砦にデコっちゃうぞ!貴公の首は天守に飾られるのがお似合いだー!


「フハハハハー!」


「この蛮族は何故高笑いをしてますの?!」


あ、帰りはお姫様抱っこして身体強化を掛けてから一時間くらいで帰りました。ベストタイム更新したっす、良い汗流したっす、ウス!




どうしてこうなった?…作者自身よく分からない…

メイリーさんはですわ口調の十七歳という設定です。

それがどうしてツッコミ役になった?!言え!


えー、気を取り直しまして初手謝罪。

何の予告も無くお休みしてしまい申し訳ないです。少し体調が優れなかったのと、ぶっちゃけスランプ気味でした。ですがもう大丈夫です、はい。多分、きっと、メイビー…


間もなく二百話を迎えますが、ヒロイン一人とマシューサイドの閑話を書こうかなと。候補はレインか四公女の誰か…適当に考えときます。


今後も応援の程よろしくお願いします。

ブクマ感想レビュー評価お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ