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朝のお散歩

連続投稿は五月中と言ったな?

ーーーあれは嘘だ!!

お早う御座います。

今日はコッペリオンの街の観光という事で、マルシェラちゃん、ダリアを引き連れ街の中を散歩している。


大通り沿いの大きい宿なので出たらすぐに多くのお店が並んでいる。


まだ早朝だというのにこの街は既に動いている。


馬車に沢山の荷物を積んだ村人風の男性や、開店の準備を進める商人、露天で串焼きやスープ、珍しい所ではパンなども売っている。


ある程度近くに並んでるからこれはもう狙ってるな?ぐぅ…欲に負けるな、私。


「リリィ、美味そうやなぁ…?」


「マルシェラちゃん、ダメだよ?後で皆揃ってから食べるんだから。」


「そう固い事言いなさんね。アタシもお腹ぺこぺこさ。」


「せやで!あんなあからさまに美味しそうな匂いしてるんやから!」


「むぅ…じゃあ串焼き一本ずつだよ?」


「ほいな!おっちゃん、串焼き五本下さいな!」


ん?二本多くない?


「えっとマルシェラちゃん?」


「リリィ、後ろ見てみ」


「ん?」


振り返ると黒ずんだボロを着た頬の痩けた犬耳と尻尾の…少女かな?

その隣には蝶の羽と触角が生えた等身大フェアリーみたいな格好の少女も居て二人とも物欲しそうな顔をしている。


「あう…ごめんなさい…強請るつもりはなくて…グギュルルルル…あう〜!馬鹿、私のお腹の馬鹿ぁ〜!」


「ごめんね、良ければ貰えないかな?ファニのお腹が更に大合唱をする前に…」


「もう…ビビちゃんひどいよぉ!」


ファニと呼ばれた少女がビビと呼んだ少女のお腹をぽこぽこと音がしそうな弱々しい威力で叩き始める。


見ていて微笑ましい少女達の光景に少し癒される。


「おじさん、追加で六本…いや、今ある在庫全部頂戴!マルシェラちゃんはパンを、ダリアはスープを有りっ丈買ってきて!」


二人に金貨とマジックバッグを手渡すと二人は私の意図を読み取ったのかそれぞれの店に向かった。


「おぉー、こいつぁ何て太っ腹な嬢ちゃんなんだ!待ってな、直ぐに焼くからよぉ!」


「ふふん、貴族たる者万民の手本となれ!ってね?あ、私Sランクの冒険者なんだ!顔を売り出し中ってね!【戦場ウォー聖少女セイント】のリリィだよ!」


「ほへー、お嬢ちゃん貴族でSランクなのか?【戦場之聖少女】ねえ…初めて聞いたが他所から来たのか?おっとお貴族様相手に普段通りの口を聞いちまった!申し訳ありやせん!」


「気にしないで、見た目こんなだし、私は気にしないから!あっ、ほかの貴族が私みたいな人ばっかじゃないから気を付けてね?そ私はSランクになったのも昨日だから知らなくて当然だよ!」


「あんたみたいな変わり者の貴族が他に居たら困るさね!」


「あ、おかえり!それ酷くない?」


と言う感じで屋台のおじさんと会話をしつつ、出来上がった串焼きを保存用に使う大きめの葉に数本ずつ包みマジックバッグに閉まっていく。


「あの〜…本当に良いんでしょうか?こんな高価なもの頂いても…」


初めに焼き上がった数本を平らげてから口を開くファニちゃんに平気だと答える。


高価と言っても半銅貨一枚(百円)程度だ。それさえ買えないという事は貧乏なのだろう。


やがて全てを仕舞い終わると幸せそうな顔をして串焼き、パン、スープを食べていた少女達に顔を向ける。


「さて改めて自己紹介するね、私は【戦場ウォー聖少女セイント】のリリアナ。貴方達の名前を教えてくれるかな?」


「ボクはビビ。こっちの獣人は犬族のファニ、同じグループに所属してる。」


グループ…多分孤児だと思うけど、やっぱり複数は居るんだろうな。


「あのリリィさん、食べた後で申し訳ないんですが、あんなに頂いちゃって良かったんですかね?わたし達お金一銭も持ってなくて…」


「あー、良心が痛むって言うのなら色々お話しを聞かせて欲しいかな」


「そんなので良いのでしょうか?あ、良かったら私達の拠点ホームに来ますか?」


「そうだね!あ、ダリア。私ちょっとファニちゃん達とお話しがあるからランゼに報告して貰ってもいい?」


「リリィの考えなんざお見通しさね、マルシェラも連れてお行き!報告はしておくから!」


おぉー、流石ダリア!話が分かる!でもその私に何を言っても無駄…みたいな顔は何かな?しょうがないじゃん!もふりすとの血が騒ぐんだからさ!


「ダリアの分もウチがリリィの手綱握っとくから心配せんでええで!さァ、行こか?」


うーん、この…まぁいいか。


トコトコ四人で大通りから外れて裏道を何度も何度も曲がっては奥まった道を進んでいく。


二十分程進むと朽ちかけたボロ屋の前でファニちゃん達が止まる。


「此処がボク達の【拠点】。少しオンボロだけど中は綺麗に掃除してあるから。」


「ささっ、入って下さい!何人か留守ですが、この時間ならレイアお姉ちゃんが居る筈!」


そのレイアお姉ちゃんとやらは知らない名前だが、開けられた扉を潜り中に入ると言っていた通り中はこざっぱりとしていた。


「あらあら、ファニ、ビビ、帰って来たの?あら、お客様?何も無い所ですがゆっくりして行って下さいね?」


えーと…なんかザ•女王蜂って感じの特徴を持つ、おっとり垂れ目な美人さんが背丈を越える大槍を肩に当て、傷だらけの大きいサイズが合ってない厳つい鎧をして仁王立ちでお出迎えしてくれたんだけど…何処から突っ込んで良いのやら。


「おぉー、蜂の姉ちゃん強そうやな!装備見る限り、冒険者なんか?」


「えぇ、Cランクのレイアよ。そういう貴方も冒険者かしら?」


「ウチもCランクや。マルシェラって言うで!宜しくなァ?」


こういう時、マルシェラちゃんの能天気さというか自由さというか…まぁ兎に角ファーストコンタクトは好感っぽい。


「初めまして、レイアさん。私はリリィ、一応Sランクの冒険者だよ。もし宜しければ少しお話しを…あ、手土産も持って来たのでどうぞ!」


「あらあら、これからお仕事に出かけるのだけど…そうね、折角だからお話しを伺うわ。ネル、ネル?」


ネルと呼ばれた小柄な臙脂色の翼を持つ鳥人が小部屋の扉を開きチョコチョコと歩き寄って来る。


私と目が合うと礼をした。


「はいはーい!どしたのレイア姉?」


「遅れるってドロシーとシズに伝言頼めるかしら?」


「お客さん?分かったー!」


「ありがとうね!じゃあどうぞこちらへ。」


私達を奥のダイニングへ案内すると、レイアは大剣を下ろし座りづらそう椅子に腰掛けた。


「ごめんなさいね、鎧の構造上、一度着ると座るのが不便で。あぁ、ファニ!お客さんにお茶をーー」


「ーーあ、お構いなく。寧ろ自前の果実水があるので良かったらどうぞ!」


「あらあら、ではお言葉に甘えようかしら。ーーーふぅ、美味しいわぁ!」


見るからに貧乏そうで厚かましくお茶まで頂こうとは思ってない。


私は食料の入ったマジックバッグをレイアに手渡すと話を始めた。


「レイアさん、此処にはレイアさんを始め何人程居るのかな?」


「全員で六人ね、皆南の大陸の孤児で私が一応ホームの責任者よ。」


「南の大陸出身という事は全員獣人、或いは蟲人、鳥人という事かな?」


「ええ、蟲人二人、獣人二人、鳥人二人ずつです。それがどうかしたのかしら?」


「ううん、特には。あ、失礼な事言うけど生活って苦しく無い?」


「私とここの年長のドロシーとシズという者たちで冒険者として日銭を稼いでいますが…まぁ、こんな所に住んで居るのでご想像通りですね…それが何か?」


ふむふむ、生活はギリギリ、と。


あー、眉に皺を寄せてちょっと不機嫌そう…


でもこれならゴリ押せそうかな?


「率直に聞くね?此処コッペリオンから離れる気はない?旅の同行者を探してるんだ。勿論装備や食事、たまに野宿するけど、街に着いたら宿も取るよ!御給金という訳でも無いけど、多少のお金は出すよ!」


「それは魅力的なお話しね。何方まで行くのかしら?日数は?私達はまだ十代前半の子も居るわ。」


「日数は約半年くらい、荷馬車を買うつもりだからそこまで気にする事はないかな。場所はクーロン経由で帝国を横断して最終的にはアムスティアまで向かうつもり。」


「そうですか…正直私達三人の稼ぎでは六人での生活は少々無理ではないかと薄々感じて居たのです…ですが私一人の一存では、決めかねます…。皆それぞれ考えが有りますから。」


「直ぐにとは言わないよ。あー、二日後の夜にギルドの酒場で答えを聞かせて欲しいな三日後にはクーロンに旅立つから。」


「分かりました、では二日後の夜ギルドでまたお会いしましょう。「あ、待って!」何でしょう?」


「もし良かったらこれ使って?余り物だからあげるよ!」


一番容量の少ない四畳半程の大きさのマジックバッグと回復薬を数本手渡す。


訝しげな顔をしながらも一礼してレイアは大剣を手に拠点を出た。


「さて、ファニちゃん、ビビちゃん!あ、あとネルちゃんだっけ?体洗おっか?」


「「「ふぇ?」」」


ふっふっふっ、もふりすとの真髄をお見せしよう。


いざァー♀→↑

三十連ドブった…

たづなーー!テメェだけは許さねえ!

どけ、俺はお兄様だぞ?ライス可愛いよ、ライス!

キングが一番好きだけどなっ!

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