表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
149/232

苦戦

「姉さん!僕も戦う!」


「ッ!!マシュー!あんたは下がってなさい!」


いつの間にか剣を構えたマシューが私の横に並び立つ。


「わ…私もリリアナ様の側に居りますわ!」


マリアンヌ?何故残っているの?


「マシュー!マリアンヌ!あんたちじゃ無駄に命を散らすだけよ!早く撤退なさい!」


「嫌だ!僕だって戦える。隣に姉さんが居る。僕は姉さんの背中を預けるのに不足してるかな?それでも盾にくらいなれるだろ?もう…失うのは嫌だから!」


「わ、私もリリアナ様のお役に立ちたいのです…!今まで我が儘ばかり言って周囲を困らせてきた私を変えてくださったのがリリアナ様なのです!その恩返しをさせてください!」


震えながらも得物であるメイスを構えるマリアンヌ。


全くもう…この子達は、本当に私を困らせてくれる。


世界を救う勇者と聖女、その二人が私の隣に並び立ってくれている。


その状況だけで私は強張っていた緊張を解すことが出来た。



「はぁ…マシューはヨハンを狙って。マリアンヌ、貴方は後方でマシューの回復と補助に専念しなさい。魔人には絶対に近付かないこと…良いわね?」


「「はい!」」



私はゆっくりと息を吐く。


狙うはゴッサムの撤退か、出来れば討伐だ。


私の持ち札は剣技と魔法。

そして前世の原作での知識。


何度も倒したゴッサムへの弱点は未だに覚えている。


これが私の最大のアドバンテージだろう。


倒し方なら分かっている。

だけど、レベルが違いすぎる。



向こうは圧倒的な身体能力を生かした大鎌と闇魔法。


速度は…向こうの方が上か同じくらい。


魔力量では圧倒的に勝っているだろうが、魔人は魔法耐性が高く下級魔法ならば持ち前の防御力で弾いてしまうだろう。


ならば、超級魔法の乱打しかないか。


いや…もしかしたらあれが通用するかも?



私は何度も思考を繰り返し作戦を練るが、ゴッサムも悠長に考えてる時間を与えてくれないらしい。



パリィィーンと音を立て私が張った聖檻は崩れ落ちた。


「おいおい、こんな不快な檻に俺様を閉じ込めるなんてやってくれるじゃねえか!死ぬ準備は良いかぁ?」


「フフッ、魔人ごときにやられるほど柔じゃないわ。来なさい?先手は譲ってあげる。」


ゴッサムを煽り、怒ったゴッサムは目にも止まらぬ早さで手に携えた大鎌を水平に振った。


私は大きく後方へ飛び、牽制とばかりに雷属性の【雷槍らいそう】を多重発動。



百を超える槍を象った雷がゴッサムへと飛来する。


吹き荒れる砂塵が晴れるとそこには出血をしているも、ほぼ無傷なゴッサムが立っていた。


「おいおい、こんなもんかよ。俺様には毛ほども聞いちゃいねえぜ?しかし、俺様の弱点を知っている…やはり、【神召の英雄】か?」


(クッ、これでもダメージは一割くらいか…次は…!)



私は脳内で組み立てた作戦を次の行動に移すのだった。



感想、ブクマ、評価、レビューお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ