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這い依る死

「オイオイ、ヨハン。何死にそうになってんだよ?仕方ねえ、俺様が助太刀してやんよ。」



捻くれた四本の角、三対の翼、紫色の肌、三メートルを越える巨体に同サイズの命を刈り取る形をした得物を携えた魔人。


私はこいつを知っている。

魔王軍の死天王の一人、【這い寄る死】のゴッサム…!


何故、此処に?


「遅いぞ、魔人!フハハ、リリアナ!形勢逆転だなァ!」


「おいおい、俺様はてめぇに協力はしてやるが、てめぇの部下じゃねぇんだぜ?まぁ、それは良いか。嬢ちゃん、オイタが過ぎたなぁ!んん?」


現時点でヨハンとゴッサムが知り合う事はまずない。


私やレオンハルトが原作の流れをぶち壊したのは言うまでも無いだろう。


だが、今の私にゴッサムを倒す事は出来るのだろうか?


死天王最強で近接戦闘ならば魔王を圧倒し、主人公マシューのレベルをカンスト間際まで成長させなければ、勝つことは不可能な相手だ。


更に魔王ラスボスを倒した後の二週目以降では何故か復活し、裏ボスとして立ちはだかるのだ。



「不味い…こんなところでゴッサムが出てくるなんて…!」


「おいおい、俺様の事知ってるたぁどういう事だ?んん?嬢ちゃん、まさか【神召の英雄】か?」


「試してみる?【聖檻】!」


聖魔法の拘束技、これならば時間稼ぎが出来る。


それにしてもゴッサムが口にした【神召しんしょうの英雄】とは?


私の知らないフレーズだ。


今は置いといて状況を整理しよう。


ゴッサムが出てきた時点で此方の勝利条件は変わった。


ユグドラちゃんを連れ帰るのが、最優先事項だ。


その次がマシュー達を逃がすこと。


上記の条件を整えるには私がゴッサムとヨハンを抑えるしかないか。


次に軍の撤退。


幸い、此方の異変に気付いた各部隊が徐々に駆け付け始めている。


しかし、ヨハンの手によって張られた結界を突破出来ず右往左往している状況だ。


頼みの綱であるジョセフは公都の制圧に向かってしまっている。


バルムンク卿とアルトリオ卿なら現状を理解して撤退に動いてくれるだろう。


先ずはこの結界を破壊すべきか…!


「【泥沼男スワンプマン】!【破砕槌】!」


スワンプマンを発動しユグドラちゃんを回収、拘束し、全員の防壁として前に二十を超えるスワンプマンを立たせた。


同時に後方へ破砕槌を飛ばし、ヨハンの結界を破壊した。


「皆、作戦変更!後方へ撤退し、速やかに本国へ帰還せよ!これは命令だ!」


レインと目が合う。悲しそうな表情をして一度頷くと気絶したユグドラちゃんを抱えて直ぐにその場を脱した。


「リリー、待ってますわ。」


「必ず帰るよ。」



短いやり取り。


それでも一言だけでお互いの考えてる事は手に取る様に分かる。


ごめんね、レイン。


この償いは絶対にするから。


さて…私も覚悟を決めますか…!


感想、ブクマ、評価、レビューお待ちしております。

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― 新着の感想 ―
[一言] その年齢の割にリリーさんの強さがおかしいと思ったら、まさか出て来る敵がもっとおかしいとは思わなかった。。。 でも確かに絶対に許せないですね、解ります!
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