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三段撃ち

序盤ジョセフ視点になっております。


後半はリリアナです。区切ってはありますが読みにくいとの声が上がった際は文章を短くし、別々で更新することも視野に入れております。

アムスティア王国北方遠征軍一万五千とバルッセ公国軍二万二千が各戦線にてぶつかり合う。



お嬢の檄を聞き届けると俺は愛馬に跨がり自分の担当する中央最前線へと駈歩かけあしで向かった。


ぶつかり合う騎兵同士、金属の放つ高音が耳障りだが悪い気はしない。


俺は根っからの戦争屋なんだとその肌や五感で感じる事が出来るからだ。


立ち塞がる敵歩兵を斬り捨てぐんぐん前へと進んでいく。


「バートン、ボルトン油断するなよ!」


「承知!」


「おう!旦那もあまり無理すんなよ!」


「誰に言ってやがる!ハハ、だが心に留めておいてやらぁ!」


俺の十年来の補佐役であるバートンと元騎馬民族長のボルトンが俺の横に並び仲間が進む道を文字通り切り開いた。


半分ほど突き進むと馬首を少し遅れている左に転身し手助けをする。


ある程度持ち直したら今度は逆へ。縦横無尽に戦場を駆け巡る。


お嬢は優しい子だ。


俺なんかを剣の師に選び五千の騎士団の長に抜擢してくれた恩人だ。


親戚連中を集めて武の道を極められるように色々と手を尽くしてくれたりと幾ら感謝しても仕切れねえ。


そんな大恩人に剣聖の一族の底力を見せたい…!


「我こそはバルッセ公国が騎士、ピューレ・マヨネイゼ!アムスティアが武勇を見せてみよ!一騎討ちを所望する!」


そんな事を考えていると公国軍から一人、名乗りを上げ前に躍り出た。


時々こういう若く血気盛んなバカが居るんだよな…


「ボルトン、行ってこい。」


「俺がか?だが、大将である旦那を差し置いて俺が行くのはおかしくないか?」


「面倒だからな。それにお前さんも武功は欲しいだろ?殺さなくて良いから腕か足の一本斬りゃ大人しくなるだろ。」


戦場では死人よりも怪我人の方が手間を食う。


捕虜にすれば万々歳だ、身代金も入るし、尋問すりゃ敵軍の情報も手に入る。


拷問なんかはアルトリオのが得意だがな。


特にアルトリオ、あいつは涼しい顔をしながら捕虜の指を一本一本平気で折る気違いだ。


バルムンクは自分の剣の腕にしか興味ない奴だからあまり向かないかもな、面倒事を嫌って斬って殺すほうがあいつらしい。


昨晩酒の席で俺はバルムンクに向けて話した。


「バルムンクには悪いが俺にも野心はある。剣聖の名、うかうかしてると掠め取っちまうぜ?」、と。



そしたらあいつ、なんて言ったと思う?


「その時はお前を倒してでも取り返してやるよ!」と獰猛な笑みで抜かしやがった。


歳はお互いに食ったが、本質は変わらんな、と俺は思った。


だが俺も丸くなったもんだ、昔は【鬼神】だ、【王国一の剣士】だと呼ばれ調子に乗っていたが横暴な貴族によって左遷され、結婚して子宝が二人も恵まれて幸せに浸りすぎたのかも知れねえ。


お嬢に出会い、一つ違いの息子ジョーズとは真逆で頭も良く、剣の才能もある。


更に魔法まで人外級ときた。


持つべき者、人の上に立つ指導者ってのは正にお嬢みたいな存在なんだろうな。


おっ、ボルトンがマヨネイゼだかマヨネーズだかを倒し終わったみたいだな。


余裕で圧勝だな、しかもボルトンの奴わざと疲弊させるまで動かせてから斬るたぁひでぇ奴だ。


さてと…そろそろ昼か、潮時だな。お嬢の策謀のお手並み拝見ってな!



▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼


おっ、ジョセフが早くも作戦を成功したみたいだ。


じわりじわりと後退を始め戦線を下げ敵を誘き寄せている。


こっちも動きますか…!


「伝令!ルルイア魔術部隊長に報告、魔術部隊展開!中央部隊が下がり次第砲撃用意!復唱せよ!」


「はっ!魔術部隊展開!中央部隊が下がり次第砲撃用意!伝えて参ります!」


伝令が馬を走らせ魔術部隊長を任せているルルの元に駆け出した。


私の隣で軍師とか助言役をやって貰いたいのだが、何せ指揮できる人員が少ないので猫の手も借りたい状況なのだ。



中央部隊が本陣近くまで後退したのを見計らい私も動き始める。


結界術を使い敵兵と味方の間頭上まで移動する。


泥男スワンプマンを大量展開し上空から落とすと泥男の壁を築く。


腕を組んでがっちり固定された泥男によって敵軍の追い討ちを阻んだ。


声を拡張し叫ぶ。



『第一陣、放てぇー!』


次々と展開される五百の魔法使いによる火玉弾の嵐が敵兵前線へと放たれた。


倒れる味方に狼狽しつつも敵軍の司令官が声を上げ突っ込んで来ようとする。


『第二陣放てぇー!』


騎馬兵は馬から転げ落ち火を消そうと地面を転げ回っている。


しかし地面には撒菱代わりに尖った石をばら蒔いているので踏んだり蹴ったりの心境だろう。


『第三陣構え、放てー!』


そこで追い討ちとばかりに三段目の魔法斉射が敵陣を襲う。


敵の指揮官らしき者が直撃し馬上から落下した。


流石の敵陣も瓦解し始め指揮官を失った事で混乱したのだろうか。


下がろうとするも大きく旋回したジョセフ達騎馬精鋭兵五百騎が横合いから突撃して散り散りに散開していく。


俗に言う信長公の三段撃ちを真似してみたのだが、騎馬には効果抜群だね、本当に…!


そのうち銃とかも用意したいけど、それは当面先送りだろうなー。


まぁ、そのうちそのうち!今は勝利を喜ぼう!


中央の勝利は確実だ。


私は本陣に戻り右翼と左翼に攻め入る為に軍を分ける指示をすると今後の展望を考え始めた。


更新遅くなり申し訳ございません…


作者風邪でダウンしておりました…

当作品を応援してくださる皆様に多大なご迷惑をお掛けした事心よりお詫び申し上げます。



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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも楽しく読ませてもらってます [気になる点] 129話と130話同じですよ  何か意味があるんですか?
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