表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリアナお嬢様の命令よ!~転生伯爵令嬢は自分に素直に生きると誓いました~  作者: 如月 燐夜
二部二章 ドキドキ?!学生編
114/232

リアスティーナとおしゃべり


「いらっしゃい、リリアナさん。」


「失礼します。」


ノックして扉を開き、中へ入るとリアスティーナが笑顔で迎えてくれる。


席に座って待つよう言われ、リアスティーナの様子を見ていると窓際の鉢植えに水を与えた。


それが終わると席へ着き、口を開く。


「お待たせしてごめんなさいね?学園生活の方はどうかしら?」


「はい、まだ二日目ですが馴染めそうです。ミュウ教諭も素敵な方ですし、色々と学べる機会も多くあるかと。」


「それなら良かったわ。ミュウはフワフワしてるけど優秀な子よ。沢山学ぶと良いわ!忘れてた、リリアナさんは紅茶で良かったかしら?私ったらついうっかりしてて…」


「そんな、お構い無く!」


フフッと微笑んでリアスティーナは二人分の紅茶を用意する。


手ずから受け取り、口を付けると柑橘系の爽やかな香りと仄かな甘味が喉を潤す。


「凄く美味しいです!オレンジかな?酸味が強くて飲みやすいです。」


「正解よ。紅茶の分かる人が居てくれて良かったわ!リリアナさんのお家に行くといつも美味しいお茶が飲めるから分かる人が評価してくれて嬉しいわ!淹れるのも楽しくなるもの!」


少女の様に微笑んでリアスティーナはその優しい瞳に私を映した。


「リアスティーナ学長、お時間を取らせて頂いた理由ですが…ーー」


「聞いてるわ?四会に次ぐ新たな会を設立したいんでしょ?私は賛成よ?元より魔物対策は王国で急務よ、貴方の設立した冒険者ギルドやセンティス軍にばかり頼って要られないもの」


「では、よろしいので?」


私はバッと顔を上げリアスティーナを見る。


しかし、彼女は悪戯する子供の様な笑みを浮かべる。


「ええ、でも一つだけ条件があるわ?騎士ジョセフ・ナイトランドの王国軍への貸し出し。あぁ、別に貴方からジョセフを取り上げようという訳ではないわ。すっかり鈍りきった根性を焚き付ける火付け役になってほしいの!どうかしら?」


「ジョセフを、ですか?元々王都に呼び出し私の創立する委員会の顧問にするつもりでしたので構いませんが、週に二回くらいが限度になります。それで良ければ…」


本人の居ない間に話は進んでいるが、ジョセフの貸し出しが条件ならば文句はない。


報酬も出るのだし彼も愚痴を言いつつ従ってくれるだろう。


休みも三日に一度は作ってあげないとな。


「充分すぎるわ!月一回借りられたら御の字と思っていたもの!それじゃあ、宜しくお願い!」


「分かりました、草案や具体的な活動内容などは後日提出させて頂きます。細かい擦り合わせなどはまた後日ミュウ教諭を通して提示させて頂きます。」


私は頭を下げて立ち上がろうとする。が、リアスティーナに呼び止められた。



「待って、リリアナさん!少しお話ししない?」


「話ですか?友人を待たせているので少しだけならば構いませんが…」


「ええ、手短にするわね。実は話しておきたいことがあってね?」


「はぁ…」


私はリアスティーナの話したい事が予想できず困惑の声を上げる。


「王都で流れてる噂を知ってるかしら?レオンハルトが婚約者を近々発表するって内容のものなのだけど…」


「あぁ…えぇ、昨日ナランシア家のキャサリーヌ嬢から伝え聞きました。内密な情報なので他言無用とも言われましたが。」


「そう、ナランシアのものから…ならば話は早いわね。リリアナさん、もし良かったらレオンハルトのお嫁に来て貰えないかしら?」


困った様に頬へ手を宛て聞いてくるリアスティーナ。


冗談じゃない、私は婚約する気なんて更々ない!


「申し訳ございませんが、お断りさせて頂きます。陛下の事を軽んじては居りません。ですが、私にはやらなくてはならない使命がございます。今は色恋などを考える余裕はありませんので。」


きっぱり断るとリアスティーナは困り顔を色濃くしながらも、微笑した。


「そうよね。突然王家に入るのは大変よね。レオンハルトの意思も確認していないし、やっぱり時期尚早よ。うん…!」


「学長はもしかして噂の大元をご存知なので…?」


「ええ、けど私の口からは残念ながら話せないわ。レオンハルトは噂自体知らないわ。」


「そうですか…」


せっかく降って湧いたチャンスだがリアスティーナは話す気はないらしい。


「えぇ。まだ若いんですもの。将来の事を決めるのはもう少し成長してからの方が良いわ。私も婚約者云々の話はずっと避けてきたし…あー、どっかに優しくて私を甘やかしてくれて背が高い黒髪の可愛い系イケメンは居ないかしら…」


「は…はぁ…」


リアスティーナの愚痴が始まりそうなのを察知しながらも私は紅茶を飲み干し改めて席を立とうとする。


リアスティーナが成長したマシューを見たらドストライクなんだろうなぁ…


「学長、もっと一緒に居たいのは山々なのですが、あまり友人を待たせたくないのでそろそろ失礼させて頂きます…紅茶ご馳走さまでした!」


私は席を立ち扉から出る。リアスティーナは何やら物思いに耽っていて此方に気付いてなく何処か上の空だ。


まぁ、次に会う時には平常に戻っている事を期待するか。


私は学園を後にしスイーツショップへ移動した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 婚約をちゃんと断ってるところ [気になる点] 今後も意思を貫き通してくれるかどうか [一言] 今のところ面白い
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ