第96話
オレは子爵嫡男
皇族の姫こと氷姫を、婚約者候補の勇者先輩から引き剥がした。
いまはバルコニーで、2人っきり。
「なあ、先に約束しろよな。ノーネーム本人と認定されたら氷姫を好きにしていいって!それは婚姻ももちろん入ってんだろうな?」
「ええ、ノーネーム様がお望みなら喜んで。お父様、現当主もそれがお望みよ。
けど認定って誰をかしら?」
ほう…全然感情の無い氷姫には珍しくうっとりしているじゃねえか。
「オレをだ!オレがそのノーネームだ!」
オレはドヤ顔でそう言った。
「…」
「ま、まあ納得していないのは顔を見りゃあわかる!だから証拠を持ってきたぜ!」
半信半疑な氷姫にオレは親父からくすねてきた魔法具、風の魔術が付与された装飾のある剣をみせた。
「こ、これは?!」
「ああ、オレは貴族だ!貴族だから日々平民を粛清してたってわけよ。88階層の斬撃もこれで助けた。感謝しろよ」
まあ88階層のオークキングを切り裂いた斬撃は嘘だがな!
「たしかに…最近無差別の通り魔はノーネームと名乗っていたみたいね」
「ああ、だからオレだ。血糊もついているし、オレがノーネームたる証拠に充分だろう」
「そう…あなたがノーネーム様を…」
俯き震える氷姫
「ん?そんなに嬉しかったか?なら約束通り今から抱かせてもらおうか?姫さんよ!」
「最後に一つ聞きたいわ」
俯きながらそう言う氷姫
「んだよ!はやくしろ!はやくおっぱい触らせろよな!オレがノーネームなんだから!」
焦れったい!はやくめちゃくちゃに犯したい
「ノーネーム様はわたしに贈り物をして下さったの…何をか覚えてる?それに答えたらわたしを好きにしていいわ」
「ん?たしかバッグやら服やらいろいろ送り物しただろ?」
受け取ってはもらえなかったが…
「わかったわ…」
「んじゃ遠慮なく!うひょー」
オレは氷姫のたわわな胸に手をのばし…
パキパキパキパキパキパキ
「グア!痛っー冷たっ!!!」
良く見たらオレの手が凍っていた
「てめー!ふざけんなよ!貴族の約束を反古にする気かてめー!!」
とオレが言うと
「あなたは…ノーネーム様じゃない!ノーネーム様の名を騙る、連続通り魔の犯人よ!!」
と、氷姫は怒りに震えていたのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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