第89話
オレは子爵嫡男
ブタオをDランクダンジョン11階層へ置き去りにしてきてやったぜ!
「ざまあwww」
「事故で悲しいwww」
「やっと死んだなwww」
「「「ギャハハハハハハ!!!」」」
と、オレと取り巻き達は笑いながら、階層を登り10階層に今いる。
こういう笑い話をしながらのんびりかえるのは楽しいからな。
すると、10階層のモンスターと接敵した。
「ん?スケルトンか?雑魚が!くらえ!オレの特大、大魔術のビッグバンスーパーウルトラファイヤーボール!」
ただのファイヤーボールがスケルトンに着弾。
ゴアアアア、
と燃え盛り魔石になるスケルトン。
「さすが!子爵嫡男」
「これも配信したらよかったな。」
と、取り巻き達がオレを褒める。
「また、新しいおもちゃを探そうぜ!デブな平民をな!これは粛清だ!平民は世の中にいらねえ!」
と、選民思想なオレの陽気な会話をしながら笑ってると…
「ぐぎゃあああああああ!!」
突然取り巻きの1人が悲鳴をあげた…
「お、おい!どうした…」
「うわっ…?!」
「うーうーうー!!!」
取り巻きの1人の首筋に噛み付いているグール
「た、たすけ、ゔおええ、臭い…たす…け…」
「うーうーうー!!」ブチブチブチ!!
グールが首を噛みちぎった。
取り巻きから凄まじい血飛沫があがる
「お、おい…まじかよ…」
「や、やばい、やばい、やばい!!」
さっきのグールがブタオを殺し、追ってきたのか?
クソ!不意討ちしやがって!
取り巻きは…チっ!あれは死んでやがるな…
なら
「くらえ!オレの特大、大魔術のビッグバンスーパーウルトラファイヤーボール!」
グールなんざ火魔術が弱いからな。楽勝楽勝!
ドカン!!
「うーうーうー!!」
「うーうーうー!!」
「おいおい、まじかよ…オレの魔術が効いてないし、2体いるなんて…さっきのが追ってきたのかよ…」
「た、助けて下さいよ!子爵嫡男様!」
やべえやべえやべえやべえ
「うーうーうー!!」
だが幸いと言っちゃあなんだが、取り巻き1人を殺したグールはその死体で今遊んでやがる。
もう一体は臨戦態勢か…
ん?しかもこいつ!
よく見たら変異体か?さっきのグールと違い禍々しい黒いオーラが出てるじゃねえか!!
なら、こいつは推定BランクかAランクかよ…
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