第82話
僕はFクラスのみんなが会話してるのを寝た振りして聞き見を立てている。
「昨日の配信やばかったな!」
「おれがノーネームだぜ!」
「あ、あまりそういう嘘言わないほうがいいぜ!」
「なんで?」
「皇族家の耳に入ったら罰せられるってよ!」
「まじか…」
「でも一体だれがランキング1位なんだろうな?」
「昨日のオークキング切り裂いたのも、もっぱらノーネームらしいってね。」
「あんな神業みたことないわ」
「断層ごとオークキングを切断だもんな。」
「世界ランカーでも出来ないらしい。」
「いやいや、みんなが情報全て公開してるわけじゃないだろ」
「ならなんで名乗り出ないん?」
「やっぱりノーネームしか出来ないからだろ?」
「氷姫を好きにしていいって羨ましいよな」
「スタイルいいし」
「巨乳だし」
「ツンってしてる顔をめちゃくちゃにしてやりたい!」
「わかるわ」
「けど婚約者いるじゃん」
「まあ政略結婚だろうなあ」
「勇者先輩かあ」
「けど次はより強いほうにくら替えだろ?」
「うわーそれは嫌だなあ」
「いやいや、ノーネーム女説もあるって!」
「ならおれが彼女にしたい!」
と、未だ謎に包まれてる様子で良かった。
次元斬すらもノーネームこと僕とは結びつけられてなく、謎の斬撃、ノーネームがしたんじゃね?
くらいでどれも確信には触れられていなかった。
そんなこんなで昼休みが終わり、本日最後の授業中にまわりのヒソヒソ話で
「今日さーAクラスの氷姫見に行ったらさあ」
「昨日の今日だから人だかり凄かったんじゃね?」
「いや、休みだったわ」
「まじか、それは昨日お勤めご苦労さんだったしな」
「いや、それがAクラスの先生が言ってたのがちょっと聞こえたんだわ…」
「なになに?」
「氷姫、本家で一ヶ月謹慎って!」
「まじ?なんで?」
「噂だと、昨日配信で侍女庇ったじゃん」
「うん」
「あれがダメだったらしい」
「えーなんで?」
「皇族の姫だからだってさ」
「仲間見捨てろってこと?」
「そうそう。人間、命の価値は平等じゃないってさ」
「それはつらいなあ…お役目果たして仲間庇って謹慎だなんて…」
「え!!!!」
僕はガタン!と机と椅子を鳴らし立ち上がってしまった。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




