第81話
そうだ…
確かに僕の自殺の原因は幼馴染みもあった。
学園を退学しろと言われ、心を折られた。
けどあのとき手を広げ助けようともしてくれたのも事実。
自殺したのは元々、僕自身チカラの無さがそもそもの原因だ。
それを僕は人のせいにしていた…
なら!
助けようとしてくれた、幼馴染みには借りを返すべきだろう。
「来い!白刀!」
僕は異空間にあるアイテムボックスから刀を呼び寄せた。
Cランク40階層白銀の騎士からもらった刀をだ。
僕は幼馴染み、みたいに誰でも彼でも助ける崇高な理念は無い。無いしこれからもきっと持たないだろう…
だが…借りは返す男だ!
僕は再度立ち上がる。
そして願い、一撃でオークキング2体を殺すイメージを具現化させるスキルを使う。
「88階層の断層ごと切り裂き、敵は消滅せよ!次元斬!!!」
僕は構えも無く、部屋で無作為に刀を振るった。
スキル次元掌握レベルMAX極を使って。
動画配信を見ながらだったからイメージが上手くいった。
まあ転移で助けに行っても良かったけど、話しかけられたり、存在を今は明かしたくはないからね。
一応漆黒顕現のスキルで、フルプレートになったら身バレはしないだろうが…
「今はまだその時ではない。」
とカッコつけ独り言。
生配信は無事終了。
僕の次元斬は思いを実現させるチカラがある。
だから一撃でオークキングを断層ごと切り裂いて消滅させた。故に誤爆はあり得ない。
だけど幼馴染みの大魔術、氷柱十氷牢も切り裂けていた。
あれは氷柱十氷牢に閉じ込められているオークキングだけを切り裂くというより、ついまとめて2体を一撃でってイメージしちゃったからオークキングごと氷柱十氷牢も切り裂いちゃった。
と、みんな無事に帰還するとこまで視聴して
「借りは返した」
と、僕はまたカッコつけ独り言。
取り敢えず僕は満足して寝た。
そして気分よく今日も制服に袖を通し、学園へ行く。
未だ学園のみんなから僕は、あまりいい顔はされないが、魔石で錬成した清潔感爽やかさMAXな制服により嫌悪な視線はだいぶ減ってた。
何より何より
そして底辺のFクラスへ入ると、やはりみんな昨日の配信話題で持ちきりだった。
確かに幼馴染みの活躍は凄かったからね。
あとは謎のランキング1位ノーネームの話題も凄かった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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