第70話
わたしは皇族の姫。
今は皇族本家で一ヶ月の謹慎中…
だから学園にも行けない…。
さすがに牢屋とかではないけど、質素な部屋で1人ぼっち。
さみしい…
幸いパソコンとかはあるから、前日の生配信、88階層のアーカイブを見ていたわ。
謹慎の理由は視聴者の予想が正解してたわ。
それはわたしが身を挺して侍女を庇ったから。
わたしは自分の命の重みを知るよう教育されている。
危機の場合は必ず仲間でも見捨てて逃げよと、お父様からきつく言われているのに…
今回はそれを破ってしまったから、謹慎中なの…
仕方ない!だって身体が勝手に動いちゃったのだから!
なんで今わたしがちょっと楽観思考になっているかというと…
「やっぱり、あのときわたし達を助けてくれたのはノーネーム様の可能性が一番高いわね…」
あんな摩訶不思議な斬撃、スキルなんて見たことないし…もちろん聞いたことも…
あ、ちなみに命の恩人だからかも知れないということで、普段から様呼びに変えましたっ!!
視聴者調べでも世界ランカーであんな技を出来る人はいないみたい…
いろいろ秘匿する人もいるから絶対とはいい切れないけど…
もちろんまた、
あのときの斬撃を放ったのは俺でふ!とか、
あのとき助けたからお礼ください!とかたくさん問い合わせが来てたみたい。
だからもう一度88階層であの技を披露したら、認定しますと。問い合わせ係の方に言わせたり、モデレーターに頼んだり、世間に発表したらパッタリ止んだわ!
ちなみにノーネーム様の名を騙る不届き者はきちんと開示請求し、然る罰を与える予定なの!
でも…なんで御姿を見せてくれないのかしら…
分からなければ分からないほどノーネーム様が気になっていき、気持ちが増していくの…
そんなふうに思い耽っていたら…
コンコンコン
「はい!どうぞ!」
コンコンコン
誰かしら?執事?
「開いているわよ?入ってきていいわよ」
コンコンコン
え?なに?
わたしに開けろってことかしら?
失礼しちゃうわね!
別にいいけど…
「はい、いま開けますから!」
ガチャ
わたしはドアを開ける
「誰もいないじゃない!だれか姪や甥のイタズラかしら??え…?」
わたしは驚愕した。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




