第60話
わたしは皇族の姫
皇族家、現当主のお父様から探索者世界ランキング1位、ノーネームが男の場合、婚姻せよと命が下ったわ。
これはどんなに相手がおじいさんだったとしても…あり得ないと思うけど年下の場合だったら婚約で確定させられるわ。
わたしに恋愛の婚姻はあり得ないの…
あれ?でもお父様…勇者先輩は?
ただの候補者だからもうお忘れになられたのかしら?
「かしこまりました、お父様」
「うむ…してノーネームが了承しない場合は皇族家総力をもって、奴の身内になりなんなりに全てに圧力をかける。
奴はランキング1位だがクランやパーティーに在籍していないというのをギルド調べでわかった。
もちろん無資格者の魔石売却履歴も無い…
奴のチカラは脅威だが、名乗り出ないということはなにか後ろ暗い理由があろう。
それを皇族家で全力をもって保護する。
これ以上、後ろ盾などのチカラをつけられる前に皇族家へ取り込まねばならん!他国にいったら損失は計りかねん…」
出る杭は打たれるとはこのこと。
にしても、まさかソロだったとは思ってなかったわ…
圧力をかけるとはある意味脅し行為…
いかにSランク以上の踏破者でも、全国に根がある皇族家を敵に回せば財力とかでも潰せる…
ギルドで取引させないなどで。
どれだけ破格の強者でも生活がままならなくなれば生きてはいけない。
それに数の暴力には勝てない。
勝てた事例も今まで無い…。
収入元を全て断ち、ノーネームの身内は全てこちらに引きこむつもりのお父様。
「もちろん最初は交渉だ、破格の待遇で迎えたい。だからその役目をお前に任せたい…出来るな?」
お父様の覇王気、鋭い眼光がわたしを射貫く。
わたしは頭を下げ畳につける。
「委細承知致しましたお父様。
いまからダンジョン配信をし呼びかけ、必ずや皇族家へ取り込むことをお父様に誓いましょう」
「お前には苦労をかける…すまんな…」
お父様はわたしを愛して下さっている。
だけど、皇族家の存続、世界に権威を示し続けていかなければならない。
それが世界の均衡を一つ保つことにもなり、日本の秩序を守ることとなる。
日本が弱体化すれば他国に付け入る隙をあたえてしまう。
最悪戦争になり敗北すれば属国に成り下がった国すら珍しくない、普段からあることなの。
だから、お父様もわたしにも皇族家に産まれたからには御役目を果たすのみ。
そこに個人の感情は意味が無いのだから…
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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