第48話
それからまた長い長い年月がたった。
悠久の時と言えるような年月、僕は空間掌握というスキルを研鑽し続けた。
そして、
空間掌握レベルMAX極まで熟練度を上げた。
今ではイメージさえ出来たら何でも創造出来て、
Sランクダンジョン1000階層へも転移は可能だろう。
ダンジョンマスター、時の牢獄はもう補足出来た。
出来たが…
あいつを倒せるイメージが沸かない…。
僕はあいつを倒さないとダンジョンから出れないらしい。
だから地上へのイメージがわかず、あいつを無視して地上へ転移が出来ない。
向こうが千日手で僕を殺せないと言うくらいだからお互い不干渉でもよかったが、どうにもあいつを倒さないといけないらしい。
なにか…
なにか……
策があれが…
クソっ!
クソクソクソ!
万事休すか…
いや諦めるな僕!
あと一歩。
あと一歩で本当にゴールなんだ!
僕は魔力0、魔術は何一つ使えないイジメられっ子の醜いデブ。
そんな僕が、いまじゃ世界ランキング1位なんだぞ!!
嘘みたいだろ!!!
けど本当さ。
ずっとずっと憧れて、夢だった探索者。
歴史上だれも成し得なかったSランク探索者がいまの僕だ!!
だから諦める訳にはいかない!!
なにかあいつを倒せる一撃必殺技がいる…
僕も同じくあいつを殺せないから千日手になる。
だから確殺出来る一撃必殺技が必要なんだ!
あいつも僕と同じく完全耐性や、完全回復、完全無効のスキルレベルMAX極があるはず。
魔術も一切効かないだろう…。
鑑定で僕のスキルを知っていたし。
僕よりも知識、魔術、スキルに対して長年の重みすら感じた…。
だからそれを突破できる必殺技を今新しく身に着けなければ!
僕の勝機はそこにしか無い!
だが…なにも思いつかない…
どうしたらいいか分からない。
考えても
考えても
考えても、分からない
なんで僕ばっかり…
またなんで僕ばっかり理不尽な目に!!
っていかん、いかん!!
僕は殺戮と破壊の衝動を抑える。
また怒り狂ってしまうからだ。
せっかく無間空間の虚無と打ち消しあってるのに。
どうして勝てない?
どうして僕だけが地上へ出れない?
誰がそんなルールを決めた?
決まり、因果、概念、理。
全てあいつが決めたんだ。
それを全て断ち切れれば…
僕は勝てるのか?
あいつを倒すということは、
あいつが決めた決まり、因果、概念、理そのものを全て断ち切ればいい。
僕はそう結論付けた。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
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また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




