第360話
わたしは皇族の姫
突如剣聖ちゃんが皇族家の屋敷内にいてびっくりしたわ。
そしてお父様にお線香をあげてくれた…。
嬉しかったけど…けど…
わたしの数少ないお友達の剣聖ちゃん…。
皇族家傘下だったのに、お父様の葬式にも出ずロシアに帰国してたの。
事情はわかっているつもり…。
剣聖ちゃんには家族もいるしロシアと日本の政治的問題もある。
昔はお父様が睨みを効かせていたから、ロシアとは友好かつ、剣聖ちゃんには自由があった。
けど…
どうしても薄情って思ってしまうわたしの感情は醜いのかしら?
こうして遅くなりながらも来てくれたことにまずは感謝しなきゃね…。
と、わたしは感情を押し殺す。
「お父様のために来てくれてありがとう…剣聖ちゃん」
「遅れてごめんね…姫様。僕、皇族家傘下だったのに…。」
と、うつむく剣聖ちゃん。
「仕方ないわよ。お国の事情もあるから…」
いまの皇族家はお父様を亡くし不安定でチカラもあまり無い。
だから伯爵家には喧嘩を売られる始末。
出来たらまた傘下にと戻ってきてほしい…
けどそしたら剣聖ちゃんの家族や、日本とロシアは険悪になり最悪戦争とかも考えられなくはないわ。
だからわたしは口にしない。
出来ない。
「うん、ありがとう。けど僕ね…ロシアに仕えるのもうやめるんだ。それを姫様に報告しておこうと思ってさ…」
え?剣聖ちゃん、まさかまた皇族家の傘下に?
わたしとお友達だから?
う、嬉しい…
「う、嬉しいわ!」
と、剣聖ちゃんの手を取ろうとしたら…
「あ、ごめん姫様…。違うんだ。僕ね…御先祖と会ってさ…。御先祖が仕えてる人に仕えるんだ。」
「え?御先祖様?」
御先祖様とはもう亡くなっている方よね?
なら御先祖様とはあだ名かなにかかしら?
親戚とか?
よくわからないけど、皇族家の傘下ではないという事だけは理解出来きわたしは落胆してしまう。
「うん。僕の御先祖様がノーネームの配下になったんだよ。そして僕も今さっきね…。
それで日本に来てたんだ。明日にはもう御先祖様とロシアに帰って本国に報告しないとなんだ…
ひえ〜揉めそうでやだなぁ…」
え?
ノーネームの?
わたしのお父様を殺したノーネームの配下に剣聖ちゃんがなったの?
う、嘘よね…
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