第358話
ごきげんよう。わたくしは探索者学園Aクラス、伯爵令嬢金髪ドリルですわ。
伯爵令嬢金髪ドリル ステータス
ランキング114514位
Cランク
レベル13
体力 75
魔力 104
攻撃力 39
防御力 58
素早さ 95
魔術
聖レベル2
スキル
身体強化レベル2
治療レベル3
バフレベル3
わたくしは幼き頃より両親からずっと甘やかされて育って参りました。
もちろんそれが両親の負担になっているということも承知で…
けどわたくしは別に貴族の贅沢や、権力なんて興味はありません…
ただ両親が幸せでいてくれるのなら。
けど、わたくしの両親はわたくしを甘やかすのが一番の幸せとずっと猫可愛がりしてくださいました。
わたくしも両親を愛しているからこそ、両親が喜ぶようにと、ずっとそう振る舞ってきましたの。
けど、皇族家はなんの落ち度もない長年仕えた伯爵家を役に立たないと意図も容易く切り捨て…。
両親は苦しみ…やつれていきましたわ。
わたくしは絶対に皇族家を許しませんわ!!!
殺せるなら殺してやりたいですの!
そんな落ちぶれた伯爵家を救って下さったのが一番隊組長様でした。
皇族家を落とし入れるためにわたくしは侮辱されたと嘘をつき、一番隊組長様に模擬戦をしてもらいましたわ。
他の貴族達もダンジョン配信で一番隊組長様の御チカラを知り、皇族家より離反させようとわたくしは画策していました。
上手くいってましたの…
全て上手くいってましたの。
やっと両親を苦しめた皇族家にこれから復讐ができると。
模擬戦で伯爵家の勝利が確定する寸前にノーネームさえ現れなければ…。
一番隊組長様はノーネームに重症を負わされ、ノーネームは模擬戦をめちゃくちゃにしていきましたわ。
更には自身を人類の敵と宣言し、他の星にも生命体がいて戦争になるかもと言い立ち去りました。
わたくしは正直そんなこと、どうでも良かったですの。
皇族家に復讐さえ出来れば…。
それに協力して下さり伯爵家復興をと誓って下さった一番隊組長様には心よりお慕いしております。
けどそんな一番隊組長様に重症を負わせたノーネームの配下になったと…。
更にわたくしに皇族家に謝罪をしろって…言われましたの。
わたくしは迷いました…
一番隊組長様とはいつか夫婦となりて、子を成し。
そんなわたくしのすべてを捧げた未来まで見据えておりましたの。
わたくしは、
わかりました、謝罪致します…。
そう言うつもりでした…。
本来ならそう言えたならばどれだけ幸せだったか…。
だけど…。
いざ口にしようとしたときに…
両親の苦しむ顔が一瞬浮かび、
わたくしは…
「い、嫌です…わ。」
と言ってしまいました。
一番隊組長様のためなら皇族家に謝罪したい。
けど両親のためにも、いえ…
わたくしは両親をあんな目にあわせた皇族家の復讐のためだけに今まで生きてきましたの!だから謝罪はしませんわ!!
どちらも本心でした…。
謝罪してしまったら、わたくしの今までの行い、いえ、わたくしの今までの決意はなんだったのか…。
両親をこんな目に合わせた怨みは嘘になってしまわないか…。
わたくしの今までの両親に対する愛がまるで嘘になりそうで…
つい…
…
一度発した言葉はもう戻りませんの。
一番隊組長様は呆れたのか激怒されたのか…わたくしにはわからないまま出ていかれました。
せめて弁明したかった…。
復興の誓いは伯爵家を潰し一番隊組長様が当主に取って代わることで成されると最後にそう言い残し…
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
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思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




