第341話
僕は一番隊組長
僕の失態はノーネーム様に敵対行動をとっただけではなく…まさか伯爵家令嬢、金髪ドリルのお嬢さんがマスターことノーネーム様を侮辱していたとは…
そんなマスターを侮辱する愚者に僕は加担していたのか…
だけど…僕には心あたりがあった…
お嬢さんは皇族家に侮辱されたからと、僕が変わりに模擬戦で仇をとってほしいと言ってきた…。
僕は食客として伯爵家に招いてもらっている恩からか、協力してしまった…
けど…
皇族家の方とその模擬戦でお会いしたときは、どちらかというとお嬢さんが皇族家を侮辱しているように思えていたからだ…
「そ、そうでしたか…。ま、まさかマスターを愚弄したのがお嬢さんだとは…。僕もマスターことノーネーム様に敵対行動をとり、共々なんとお詫びしてよいやら…僕の命で事足りれば幸いでございまする…何卒…何卒…」
僕は生きてる心地がしなかった…
尋常ではない汗が地に滴り落ちる。
もう僕1人の命では到底償えるものではあるまい。
さっきまでの消されたくないという醜い欲も綺麗さっぱりなくなった…
ここまで自分が愚かだとは…
自分で自分を拷問したい。
あとお嬢さんには申し訳ないが伯爵家全員の首を手土産にして最後に僕の命も差し出し…
と、考えていたら
「お前如きの命なぞいらん!我は魔女因子と共に歩む者也。お前にその覚悟がなくば何処となり好きに消え失せよ!!!」
僕はノーネーム様に叱責され、圧により地面へと押しつぶされる。
す、すごい圧だ…息ができ、な、い…
だけど…
なんだろう…
僕には命で償わくていい、覚悟があれば配下に加えてやってもよい。
と言って下さってるように聞こえてしまった。
なぜならノーネーム様の覇気だけで僕は圧死するだろう。
けどきちんとギリギリを見定め、僕をお叱りなさって下さってる。
「マスター…ありがとうございます。
けどわたしはマスター御心のままに…。
マスターの言こそが全てです。」
そう、か…
こ、れは…
ノーネーム様は魔女様のために僕を叱って下さってる。
な、なんて御心が広い御方なんだ。
自分のためではなく魔女様のためだけに…。
ノーネーム様にとって魔女様は唯一無二の存在。
魔女様にとってもマスターのノーネーム様はまた唯一無二の存在。
僕にはそれがとても羨ましく思えた…
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