第340話
僕は一番隊組長
僕はあろうことか漆黒騎士ことマスターに模擬戦で刃を向けてしまっていたとは…
「一番隊組長!!あなたはわたしのマスターに敵対行動を取りました!!本来なら永い永い苦しみを与え消滅させようと考えてましたが…マスターの御慈悲に感謝しなさい!!」
と魔女様から叱責される僕。
知らなかったんだ…
知らなかったんだよ!!
ノーネーム様がマスターだったなんて…
「きょ、今日の模擬戦の乱入者が?!は、ははー。ノーネーム様が魔女様のマスターとはつゆ知らず僕はとんだ無礼を…愚か者の僕に如何様にも処罰を!」
僕は大罪を犯してしまっていた…
けどマスターことノーネーム様はお許しになってくださった。
僕は地に頭をつけ謝罪の意を示す。
そう土下座だ。
けど…こんなんで僕の気はすまない。むしろ罰してもらったほうが…
僕はこんな愚かな僕が許せない…
なんと御詫びしたらよいのだろうか…
と後悔の念に押しつぶされそうになっていたら、
「よい。久しく刃を交えてなかったからな。
我もお前と戦いたかったのだ。
してどうする?一番隊組長よ?
お前は伯爵家に仕えておるのであろう?別に我に仕えなくともよいぞ?」
ノーネーム様は全然気にしてなさそうだった。
尚且つこんな役に立たない僕を気に掛けて下さっているとは…
なんと!
なんと寛大な御方なんだろう。
「ぼ、僕は…魔女様からマスターに仕える試験に落ち…伯爵家にお世話になりながら修行しておりました…願わくば、マスターにお仕えすることを許して頂きたく」
僕はなんとかマスターにお仕えさせて頂けないか土下座しながら懇願した。
魔女様からは配下失格と言われてはいるけど…
マスターことノーネーム様に直々にお願いしてしまった…
今思えば不敬が過ぎる…
数々の失態をしてきた僕だけど、挽回させて頂きたい。挽回のチャンスを!!
そしてその御チカラの一端でもお側で拝謁したい!
なにを差し出しても!
僕の魂でさえも!
ああ…これが人の醜い欲というものか…
消されたくない…消されたくない…
だけど…
「ちなみにわたしが誅しろと言ったのは、伯爵家の小娘です!!!わたしのマスターを愚弄したのはその伯爵家です!!!」
魔女様は僕に激怒されていた…
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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