第335話
僕は一番隊組長
今、皇族家と模擬戦をしている。
「秘剣焔!!」
木刀に火を纏わせ振りかぶり侍女のお嬢さんに振り下ろした。
カンッ!!!ゴウッ!!
亀影盾で秘剣焔の軌道はそらされたけど残念だったね。
「う…ぐ…ぐ…ぐ…うぅ…」
秘剣焔の火が侍女のお嬢さんを襲う。
「大したものだよ…致命傷にならないようにしてるとはいえ秘剣焔を耐えるなんて…
正直、魔力量からして後ろのお嬢さんの大魔術が僕に決まれば僕はこの模擬戦は負けていたであろうね…。
模擬戦は。
だけど…ごめんね。模擬戦といえど僕は負けられないから奥義をだすよ。」
発動された大魔術に対抗するには僕は相手を殺すしか手は無くなる…。
さすがに模擬戦でそれは憚られるから、僕の負けとなるだろう。
だけど…そうなる前にもう侍女のお嬢さんと姫君様の位置は一直線上にしてある。
僕は上半身の粘りのみで最大火力の刺突を零距離から侍女のお嬢さんに放つ。
「距離を詰められては刺突の威力が軽減されるのは確かだ…けど僕は距離が無くても最大火力の刺突を繰り出せるんだよね!
いくよ!奥義!!刺突零式!!!!」
僕の刺突零式で侍女のお嬢さんの亀影盾を木刀で貫通させ吹き飛ばした。
さすがに手加減はしている。
侍女のお嬢さんを殺したり、大怪我させないようにしないとね。
吹き飛ばした方はもちろん姫君様の方向。
これで間違いなく大魔術は撃てない。
その隙にスキル縮地で後ろに回り、僕の勝ちかな…。
と思っていたら…
ズガン!!!!
まるで僕の前に隕石が堕ちてきたかのような衝撃音…
そこには……
……
…
侍女のお嬢さんを抱き止め、お姫様抱っこしている…
「我は絶望を知る者、そして魔女の因子を宿す者。
ノーネーム!!」
禍々しい漆黒のオーラを纏いしノーネームが突如現れる。
魔女の因子だって??
魔女様は僕を召喚して下さった御方。
こんな魔力も無さそうな弱い奴に?
ふざけるな!ふざけるな!ふざけるなよ!
僕は怒りがこみ上げて来た。
魔女様を騙るとは断じて許さない!
魔女様を愚弄するとは天誅を僕が下そう!!!
ギルドの訓練場会場は一気に騒がしくなり、審判のギルドマスターが急ぎノーネームとやらの元へ行こうとしてた…
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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