第328話
ノーネームの俺は旦那を殺した食堂のおばちゃんに極刑という死罪を言い渡し一番隊組長に出番だと伝えた。
おばちゃんの旦那は幼馴染の皇族の姫からしたら兄様にあたる。
まあ本当は顔も知らない皇族などどうでもいいが、大切な幼馴染の兄様を殺したんだ。
皇族家殺害という建前でおばちゃんには死んでもらおう。
「お、おゆ、お許しを…」
さっきまでの威勢は無く涙を流し始めたおばちゃん。自分が死ぬと悟ったか…。
「お、お願い!オカンを殺さないで!お願い!」
とおばちゃんの娘も懇願してきた。
おばちゃんの娘は幼馴染からみたら姪にあたるギャル。
「おばちゃんよ…お前は皇族家の人間を殺した。
だから甘んじて受け入れよ。次は自分の番だったというだけだ。我もいずれ自分が討たれる日は来よう。覚悟はしてなかったのか?
して、何か言い残すことはあるか…」
「嫌だ!!嫌だ!わ、わたしは!わたしは貴族に、貴族になりたいさね!わたしはこんなとこで死にたくないさね!今までずっと上手くやってきたさね!!」
取り乱し逃げ出すおばちゃん。
娘を置き去りにして…
「殺れ!一番隊組長。」
「御意。」
と、俺にひざまずいていた一番隊組長がスキル縮地でおばちゃんの元へ瞬時に行き刀の菊一文字則宗で首を撥ねた。
撥ねた瞬間、血しぶきがあがらないよう秘剣焔で焼いたか?
血しぶきはなぜかあがらなかった。
「キャー!!!オカンが!!オカン…が。」
と泣き叫ぶ姪ギャル。
あんなんでも肉親、愛する育ての親か…。
「して、お前はどうする?おばちゃんの仇こと我を討つか?」
「ひ、ひいぃぃ、で、できるわけないっしょ!!
無理無理無理無理!!」
と尻もちをつきながら後ずさるギャル姪
「ならお前にも聞きたいことがある。正直に答えたら殺さない。我はだが!我はだがな…」
「そ、そうやって今オカンを殺したんじゃん!!嘘つき!!」
「フハハハハハハッッ!!!我をなんだと思っている?正義の味方か?笑わせるなよ!小娘が!!!!」
なんか興が乗ってきた俺。
悪役っぽくていいな。
いや俺は正義でも悪でもない…。
ただ自分の道をいくのみ。
そこに善悪の基準は無く俺は俺のやりたいようにするだけ…
「……あ、あんた…人じゃない…ば、化け物…」
「そうだな。お前ら醜い人間と一緒にするなと言っておこうか。
一番隊組長!さすがにおばちゃんを晒し首にするのは、ちと風情が無い。消せ!跡形も無くな。」
「御意!秘剣焔!」
と一番隊組長は剣技でおばちゃんを火葬し、骨すら残らなかった。
「鬼!悪魔!一体あんた達はなんなのよ!!」
「我は絶望を知る者、そして魔女の因子を宿す者。
ノーネーム!!
だが…我は今魔女の意思を継ぎ、神になる者だ!!!!」
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